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Case0 僕は平社員

「女神様っ、次の召喚者はカミヤコウキなる日本人です。」


「経歴」

女神様はたった二文字で僕に命令をする。


「はっ、カミヤ氏は15歳。召喚地は日本の千葉。学校に遅れそうでダッシュしてる所をトラックに轢かれた少年です。」


「そうね……特殊ステータスなし。HP高め。MPなし。素早さMAX。これをもとによろしく」


「はっ!」


僕は部下の人に女神様の命令を伝え、部下と共にステータスの作成と予備のステータス表を作る。


「せんぱ~い。最近多くないっすか?転生したり、召喚されたり~。俺らの気持ちにもなってみろってんですよ。最近は欠陥ステータス作んないと面白みがないとか言われちゃってー。ちょっと前まではテキトーにチートスキルつけときゃみんな満足だったんすよ~?」


「まぁ、そうだよな……異世界行く側はホント楽でいいよ……っといけねあと少しで客が来ちゃうぞ。仕事するぞっ」


「はーい」

そうやって部下の愚痴も処理してステータス表やらを作っていく。


★☆★☆


「女神様、できました。これがステータスです。」


「ありがとう、我が親愛なる部下達……あっ、召喚者の方のお目見えですね……」


★☆★☆


「あれっ、ここはどこだ……学校に行く途中で……」


「あなたがカミヤコウキさんですね?」


「はいっ!って誰!?……ですか?」


「そうですね……女神様とでもお呼びください。あなたの記憶が不鮮明らしいので私から……。カミヤさんは学校に行く途中でトラックに轢かれて死んでいます。」


「え……死んでる?僕が……」


「そうです。ただ心配しないでください。あなたは幸運にももう1度違う世界でやり直すことができます。」


「もう1度、違う、世界……?つまりは異世界!?」


「そうです、あなたは、そうですね……とある都市の青年になってもらいましょうか。そこで何をするもあなたの自由です。ただ悪い事はしないように。それでは……」


「えっ、あっちょっと待っ……」


彼は言葉を言い終わる前に光になって消えた。いや、召喚された。


「今日の一仕事目が終わりましたね。ふふっ」


女神様は無邪気な笑みを浮かべた。この笑みは本当に惚れてしまいそうな、破壊力のある笑みだ。


仕事した甲斐があるってもんだ。



そう、ここは異世界転生・召喚口第二。僕はこんな女神様といい部下と一緒に働いている。


まあ異世界に行く側に恨みを持ってないわけではないけどねっ

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