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10日目、たのしい調査兵団の部

完結する前に新元号来ちゃった(白目)


ため息をつきながら支給された装具を身に纏う、所謂機動隊装備で肩には佐賀県警の鬼のようなお面がマークにある。

血のついた機動隊防刃耐熱の乱闘服と、バイザーのついたヘルメットはかなり安心できる。

それに防護衣は重いが、安心感が不快を上回る、ガスマスクを着けると犬っぽい見た目で文字通り国家の犬である。

始めてガスマスクを装着したが、肌に押し付けられる感覚がするし頭がヘルメットに圧迫される感覚がしてあまり心地よくない。

こんなもん着けて皇居前に真夏に展開させられる第六機動隊や靖国前の警備出動隊員って本当に苦労してんだな。

挿絵(By みてみん)

言われたところに歩くと、何発かの銃声が聞こえる。


「なんですか、練習?」

「あー、イラストリアルちゃんだよ」


同じく物資収拾の担当らしい消防隊員が隅っこを指さして言った。

イラストリアルが99式短小銃を膝をつけ、短小銃を保持して射撃している。


「あの子ね、射撃が上手いんだ、本職並みだよ」

「はえー」 


すると、1トン半が一両と73式装甲車がやってきた。

装甲車の上部は開いているが、鉄条網と鉄板で新たに屋根を製作しており拡張されている。

ただそれでも装甲車は快適とは言えないが、広いものだ。


「あんたが新人のスードラさんか」


あまり期待してない顔で、指揮官らしい男が言った。

その指揮官は白い制服を着ておりラフな格好で、すぐにセーラー(海軍軍人)だと分かった。


「スードラ?私は熊野です」


首をかしげて言うと、その胸元に大井と書かれている自衛官は笑いながら言った。


「あぁすまん、身内ネタでな。

俺は大井、面倒なら艦長か海佐でいい」

「艦長?」


そう尋ねると、苦い顔をしながら言う。


「俺はあのマニラの艦長だ、もう油を抜いてるから、動かないが・・・」


1945年の海軍みたいだあ。

思わずそう言いかけ、飲み込む。


「そう言えば、熊野!罹患者を見たことは?」

「あります」

「そうか、最後に見たのは」

「昨日です」


それを聞くと、少しだが顔が変わった。


「よろしい、武器を支給するがやたらに撃つな。

ヤバくなったら、一撃必殺の心を忘れるな。

頭だぞ、頭を撃つんだ」

「えぇ、知っています」


散々みたもん、俺。

一通り知ってる事を確認したので、続いて盾が渡された。

所謂ライオットシールドだが、一部を除いて塗りつぶされている。


「良いか、奴等が出てきたらこれで腰いれて力一杯押せっ!

張っ倒せ!分かるか」

「はぁ、ではなんで塗りつぶされているんでしょう」

「アホかおめぇ、直視なんかしたら目を瞑って隙が生まれるかもしれねぇからだよ。

人間はそう言う風にできてるわけ、お分かり?」

「なるほど、人殺しの心理学って奴ですか」


昔本で読んだ内容ってマジなんだなぁ。

0.3人前程度の訓練で速成された熊野は佐賀市街に向かう事となった。



同乗するあわれな出荷途中のメンバーは五人、正規の特殊事件捜査係の隊員の神州と秋津の二名と熊野、

64式を装備した海上自衛官の不知火と、指揮官の陸上自衛官の白鷹で構成された1個班とドライバー2名、ガンナー1名である。

ドライバーは装甲車を運転している山彦と、荷物運搬の1トン半の暁、装甲車のガンナーの鶴見は支援要員だ。

まあ非武装の軽車両と古臭い73式(一部錆びてる)及びBARをあてにして良いと思えないが。

しかし仮に青葉のような防護具に身を包んだあの効率的殺人専門家たちが護衛に居ても、極めて安心ならぬ所に我々は赴く。



何処か?そう、去年出来たばかりの佐賀市大型総合ショッピングモールだ・・・。


どう考えても作戦考えた奴絶対インパール牟田口クラスだ!

無理だって!どう考えても居るだろ!!絶対居るだろ!!

何処ぞの元総理じゃないが私は専門家だから分かるぞ!!!


いやじゃああああ!!!行きとうないよおおおお!

ゾンビに於いてショッピングモール行かないのはアジア主義を唱えない右翼や反天皇論を唱えない左翼くらいおかしいと思う。(危ないネタ)




機動隊装備が防護具に似てるのは元々各国の警察装備として原点が生まれたからです。

今回はしてませんが基本的に羽毛のスカーフを首元に挟むものです。(火炎瓶対策)

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