第4話
ボクが住んでいる天満池田町の横には、天神橋筋商店街があります。
南北に2.6km、600軒の店舗が並ぶ日本一長い商店街なんだって。昼間はエンジンのある乗り物は走れないんだけど、自転車が暴走・・・乗っている人にとってはゆっくりだけど、猫にとってはゆっくりでもないので、天神橋筋4丁目〜6丁目までは昼間はできるだけ出歩かないようにしているんだ。
さて天神橋筋という町名は8丁目までしかないんだ。アーケードがあるのも6丁目までなんだけど、それでも「十丁目筋商店街」っておじいさん・おばあさんに呼ばれているんだって。じゃ9丁目と10丁目・・・となると新淀川の河川敷まで商店街を伸ばせば9丁目と10丁目ができそうだけどね。
猫にとっては、はるかに遠くになるんだけど、大阪城ってお城なるものがあるんだって。大阪城から見て南北に走る通りを1丁目として、天神橋筋商店街が1丁目から10番目だから10丁目筋だって、長老猫のエツおばあちゃんが言ってたんだ。どこから数えるかといえば、谷町筋から北につながっている天満橋筋から1・2・3・・・と数えて、10番目だから10丁目筋・・・って、この話を書いているおばさんが苦労して探しあてたらしいんだ。
天六の交差点・・・まで行かなくても、商店街を北に歩いていって前のあさひ銀行の角で曲がると地下鉄の天神橋筋六丁目駅があるんだ・・・と言っても乗ることはないけどねぇ。
そもそもは阪急・・・の前身の新京阪が、当時としてはド級のターミナルを建てたんだって。本当は京阪電車の北浜のある天神橋まで路線を延ばしたかったらしいけど、用地買収ができなかったんだって。そのために天神橋筋六丁目という駅名だけが残ったんだけど。
まあ大阪の人は何でも短くする呼ぶのが得意だから、天神橋筋六丁目がてんろくで、谷町9丁目がたにきゅう、上本町6丁目がうえろく。ここらへんまではいいけど、日本橋1丁目はにっぽんいちなんだって、市バスとかいう乗り物の車内アナウンスも「にっぽんいち〜」なんだけど、なにが日本一なんかよくわからないけどね。
今日も自転車に気をつけながらお散歩をしようっと。