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誰よりも天に近い目線で 未来のその先を見る
この視界は神様がくれました
地を這う穢れたものを見なくてよいように
この首も神様がくれました
いつでも天にいる神様と会えるように
だから神様の居る天を目指して
ぐんぐん空の果てを目指して
毎日背伸びをし続けて
気が付いたら
天にはまだ届かず
地上ははるか下に
あれ、どこを目指してたんだっけ?
神様神様困ったよ
毎日上ばかり見ていたら
足元を蹴散らしていました
このキリンの首は
神様が居なければ何の意味もない
だから会いに来てよ
もう会えないの?
じゃあ長い首はもう要らないよ
それでも神様を忘れるのは嫌だから
この首は残しておこうかな
この誰より高く広い視界で
また会えたときすぐに見つけられるように