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反乱本格手伝い はぁ。

「乾杯!」

カシャンというグラスのぶつかる音が景気良くなる。

俺は師団長全滅の祝いの席にいた。

「いやぁ。創さん。あなたがいなければこの改革は成功しませんでしたよ。」

「いやぁまったくだ。最後の師団長を相手にしたときなんて。あなたがそんな強いとは。」

そうだぞ!MVP!とか。

色々ほめたたえる声が狭い室内に響く。

「そんなに俺をほめてもほとんど何も出ませんよ。せいぜい酒ぐらいですね!」

うおおおおと室内が沸く。

その後、全員と一緒に飲んだくれた。

「お前ら!まだ政界の連中が残っている!そいつらを全滅させたらさらにうまい酒を飲ませてやる!」

またまた室内が歓声に包まれる。

宴会は最高潮に達した。




「う、うぇぇぇ。」

吐いた。まじで吐いた。

酒飲み過ぎた。唐揚げも食べ過ぎた。フライドポテト食べ過ぎた。

「やっぱ調子のってそれほど得意じゃない酒飲むんじゃねぇな。」

得意じゃない酒というのはあまり飲まないほうがいいらしい。

だが、この酔いも好きで行っている宴会という一時的な天国の余韻に感じる。

だから今回はこの酔いを無くしはさせなかった。

これは勝ち取った酔いというやつだ。

だが、酔っていても生存本能は働くらしい。

一気に横に飛ぶ。

そしてついさっき俺の頭があった場所に銃弾が通った。

俺はその銃弾を拾い上げる。

「はぁ。」

それは見間違えるわけがない。

「面白くねぇな。裏切りってのは。」

そう言った途端に四方八方から銃弾が飛んできた。

嗚呼。よけれないなこれ。

そう察すると俺はよけるのすらやめた。

全身に鉛が入り込んでくる。

だが、どこも痛みはない。傷口の燃えるような痛みもない。

入り込んだ鉛はすぐさま体外に出た。

そして空いた穴はすぐさまふさがる。

「やはりあなたは一筋縄ではいかないようだ。」

「よう。団長様。これはなんだ?これでも俺はお前らに尽くしてきたつもりなんだが。」

「えぇ。あなたは十分に尽くしてくださった。ですが、もう不要なのです。政界の人間などあなたの量産した弾薬だけで殺せます。政治が崩壊してしまえばあとは放っておけば勝手に自滅します。もし団結すればつぶせばいいだけのこと。即席の組織ほど壊れやすいものはありません。」

あぁ。こいつらは自信を持ったのか。

そりゃ恐ろしく順調にいったもんな。

調子に乗るのも当たり前というやつだ。

「なので、さようなら。」

団長がそういった。

その瞬間に夜の静かだったものを一気に切り裂いた。

先ほどの銃声よりも多くの銃声が響き渡り、そこかしこから火薬のにおいがしてくる。

さらには先の作戦で使ったグレネードランチャー式のやつもあった。

「アハ。アハハハハハハハハ。学ばないねぇ君たちは。」

そう笑い、俺は来た弾丸、遠隔爆弾すべてに対して破壊を命じた。

あいつらが撃ったすべてのものは俺に触れることすらできずに破壊された。

「創れるなら壊せるんだよ。」

周りのやつらが恐れるような視線を向けてくる。

嗚呼。久しぶりの目線だ。

俺の大嫌いな弱ければ見下し、強くなり過ぎたら恐れ、批判する。クソみてぇな目だ。

それに似てる。

「ッ!恐れるな!まだだ、突出した個はいらない!改革成功のために!不安要素は消せ!」

嗚呼。あまりやりたくない。

暴力というのはそこまで好きじゃない。こんなことしておいてだが。

銃を手に持つ。

俺特製の鉄パイプをつなげたといわれた愛銃だ。

俺は地面をけり、そいつに距離を詰める。

そして肩に銃口を向けながら押し倒す。

そしてすぐさま引き金を引く。

パァンという音が一時的に来た夜の静寂を一気に破る。

「ああああああああ!」

その団長が叫んだ。

そいつの肩から血がどろどろと出てくる。

どす黒いこいつの心に似ている黒い赤色の血だ。

銃弾は正確にこいつの肩を貫いた。

「この、化け物め!」

そいつはそう叫び右手で拳銃を握り俺の額に突き付けた。

……左腕じゃなくて右腕にした方がよかったか。

こいつに慈悲をかけたのが悪かった。

「どうした?撃ってみろよ。」

そう煽り、俺は銃口をそいつの額に突き付けた。

「ほら。速く撃たねぇとお前が死んじまうぞ?」

さらに焦らせるために引き金に少し力を加える。

「お、お前だって撃たないじゃないか!お前だって撃ってみろ!根性なしが!」

命知らずめ。

俺は言われた通りに引き金にさらに力をかける。

だが、最後まで引き金を引くことはない。

「はッ。お前だって撃てないじゃないか。俺とお前は同じだ。」

「違うね。俺は事情で撃てない。いろいろなこちらの事情で人は殺せないんでね。」

あぁ。そうそう。と俺は話を変える。

「お前。この反乱、異常なまでにうまく進んだよな。これはどういうことかわかるか?」

「この改革は我々の作戦が素晴らしく、さらには相手がこちらを舐めていたから…」

「違う。俺が裏で手を引いていたからだよ。まぁ。別に引かないほうが俺はこんな殺されかけなかったんだろうな。」

本当は使いたくなかった。

だが、もしも。というのを対策するのは常識だ。

相変わらず、俺は人を信頼できないなぁ。

「さぁ。師団長さん。あとは……お願いします。」

そういった瞬間に周りを取り囲んできた反乱軍の兵士が一気に倒れた。

その後ろには師団長がいるわけだ。

「なっ!」

「お前らの作戦で死んだ師団長なんていねぇよ。全員生き残った。そのあとに俺はこいつらに合った。その時に手を組んだだけだ。」

今の説明でわかったのか、悔しそうな顔をする。

もうめんどくさいので押し倒していたが、解放した。

「じゃっ。後は頼んだよ。師団長様。」

そういって俺は颯爽と夜の闇の中にまぎれ、消えて行った。




あれからどうなったのか。

説明すると難しい。

かいつまんでいえば、あそこにいた団長は国家転覆を企てたとして死刑。

ちなみに周りにいた兵士は死んだ。というか師団長が殺した。

俺はいろいろな事情で殺せない。

だから師団長と手を組んだわけだ。

そうすればこういう時にあいつらに殺ってもらえる。

人殺しというのは俺も嫌いだ。

だが、目には目を。歯には歯を。

過去の法典でそう言っていたように、俺は殺されかけた。

死には死を。

人を殺すなら人に殺される覚悟がいる。

自分がやったことはすべて自分にやられるかもしれないというのを覚悟しなければいけない。

俺はそれをやっただけだ。

それに死んだって何とかなるのがこの世界だ。

読んでいるそこの人たちは死んだらどうにもならねぇがな。

まぁ。話を戻そう。

あれから師団長はもとに戻って指揮を執り始めた。

ちなみに今回の反乱で無能力者はさらに迫害された。

反乱には何か知らの犠牲が出る。

兵士の犠牲だけでなく、失敗したときはさらに迫害される。

そういうものだ。



























あの反乱から2500年後。

また始まった。

時代は繰り返す。

それは本当にあっていたらしい。

第二次無能力反乱。

最初は善戦した。

だが、はるか昔に手伝った能力者はいない。

というか現れない。

そういう現実だ。

徐々に劣勢になり、またまた鎮圧された。

そして無能力者は迫害されなくなった。。

無能力者粛清。

すべての無能力者は死んだ。

生産などはすべて能力によって効率化され、人類は異常なまでの繁栄を遂げた。

無能力者は無能。そんな考えが定着した。

だが、もともと働いていなかった者たちが声を上げた。

なぜ働かねばならないと。

いままで働かなくてよかったというのに。

なぜ今働かなければならない。

と。

そして政府は労働役という身分を作った。

働くために生まれ、働きながら生き、働きながら死ぬ。

そういう身分だ。

「歴史は繰り返す。これで証明されたね。」

俺はつぶやく。

「そうだな。これで上が動くだろう。」

「新たな世界の創造。新たな頂点に立つ生き物の創造。忙しくなるな。」

そう会話する。

これで上のやつらは動き出す。

ようやく……。

最終回です。本当にここまで読んでくださりありがとうございました。よければ評価等お願いします。

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