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反乱本格手伝い巻き込まれ

『先ほど入ったニュースです。国は、第5師団長と第7師団長が行方不明になったと明かしました。先日から、夜中の銃声や師団長の屋敷の爆破などで様々な憶測が流れていましたが、国からの公表はこれが初めてです。国は、ほかの師団長が師団の指揮を受け継ぐとしており、軍の指揮が取れなくなることはないといっています。さらに、この連日の爆破や銃声などとの関係性を調べ、犯人の特定を急ぐとしています。』

うーん。

この犯人っていうのはこの俺も入るのかな。

『なお、国は犯人の情報を提供したものには多額の報酬を払うといっております。ぜひご協力ください。』

……いやぁ。嫌な予感しかしないっすね。

多分、これのせいで無能力者たちはさらに虐げられるだろうな。

反乱軍のみんなもいつもは働いている。

日ごろはもっとひどい目に合いそうだ。

さらには反乱軍に入っていない人も。

あと、反乱軍の中には多分……。

やめよう。こういうことを考えるのはフラグだ。

そんな特急フラグを立ててしまったことを後悔し、外に出た。




きれいな桜並木を歩く。

夕日に照らされたきれいな桜は見事だった。

アニメのような大量の花びらが舞っているわけでもない。

だが、俺はこのぐらいが好きだな。

「こんなきれいならさっさと来ていればよかった。」

そんな独り言を言った。

「ほんとにきれいですよね。」

だが、それは独り言じゃないらしい。

「みんなこんな感じできれいならいいですね。」

そんなことをそいつは言った。

身長は俺よりも低い。というか、中学1年生ほどのように見える。

言葉がどうにも大人っぽい。

「そう思いませんか?創さん。」

俺は勢いよくそちらを見た。

そいつはからかうような顔をした。

「なんで知ってる。お前は誰だ。」

「名乗るほどのものではありません。なぜ知っているかは、そうですね。企業秘密です。」

そういって可愛らしく口の前に指を置いた。

なんだこいつ。変な中一だ。

「僕はこれでも23歳ですよ。」

おぉ。こいつ、23かよ。さっきのかわいいポーズきついぞ。

………。なんで俺が思ったことわかってんだ。

「僕は能力者なので。」

「君たちとは敵対者ですね。」

……。へぇ。

そいつが言った途端、周囲から人がぞろぞろ出てきた。

「あぁ。せっかくなので教えてあげますよ。僕は、」

そして一拍置き、

「第3師団長ですよ。創様。」

こいつ、人の心とか読めんのか。

めんどくさいことこの上ない。

……待てよ。これ、こいつにどんな罵詈雑言浴びせても無実なのでは。

ということで試しにやってみる。

ばーか。くーそ。ドジ間抜け。お前は低身長!

適当なこと言ったが、最後の低身長と思った途端、そいつの顔が少しイラっとした。

へぇ。これはいい。

多分、お前。部下に低慎重なくせに偉そうな態度取りやがって。クソ低身長上司が。って思われてるよ。

心は読めても、本当の芯の心は読めないんだよね。

かわいそうに。中途半端な能力で。

「そのうるさい口を閉じろ!」

「口なんて開いてねぇよ。低身、違った。第3師団長さん。」

ったく。たかがこんなこと言われたぐらいで怒るなんてどんだけ心狭いんだよ。

器小さすぎだろ。おちょこよりも小さいんじゃないか?

そんなんだから部下に嫌われるんだよ。

それに、すべての部下の感情は読めないんだから、ぜったい影でぼろくそに言わ……

ッッ!!

「俺の能力は心を読むだけじゃない。心を操れるんだ。」

「今お前は心で思うことを封じている。さぁ。これから、お前の心を恐怖で染めてやるよ。」

うわ!そういう使い方思いつくなんて!変態!絶対変態なこといつも考えてるから思いつくんだ!

女子の心を変なことに染めて、いろいろ自由にやるんだろ!

変態!超変態!完全変態!心真っ黒!ナイト!オブ!ナイツ!

「そんなことはしない!俺は変態ではない!というかお前は何で思うことができる?」

「知りたきゃ、俺を倒すことだな。」

よっしゃ!言えた。生きている間に一度は言いたいセリフ!

だが、そんな挑発をしたからか、心がだんだんと…………

怖い。怖い。嫌だ。嫌だ。そんなこと!

そんな感情に染まってきた。

怖い。怖い。

「ハハハ!どうだ。怖いか?次は心にトラウマを植え付けてやるよ!」

ああああああ!

いやだ。やめろ!もう、そんなことは……。

「ほぉほぉ。お前は心にこんなトラウマが。では、これをまた思い出させてやろう。」

「いや、それは嫌だ。やめろ。」

なんちゃって。

あんな幼稚な心の侵略を耐えることぐらい余裕だ。

「お前……なんで耐えてるんだ……」

あいつが恐れるような声を出した。

「そうだなぁ。せっかくだし教えてやるよ。」

そういって、

「俺がこんなことができるのはな。」

相手が身構える。

「お前が読めたら知れるよ。」

「バカにするな!お前らやれ!」

怒りくるったそいつは、こちらに周りの人間をけしかけてきた。

お前!逃げてんじゃねぇ!勝てないからって他人にやらせるんですか。

だっせぇ!だっせぇ!他力本願団長だせぇ!

正々堂々戦えよ!師団長だろ!偉いんだろ!

戦えよ!クソ雑魚!そんなレベルで師団長になれるんて、師団長弱すぎだろ!

「お前こそ!精神攻撃をやめろ!逃げてんじゃねぇ!戦えよ!本気で戦えよ!」

「言いやがったな!本気でやってやるよ!」

言われた通り本気で戦ってやるよ!

久しぶりの起動だな!

背中から六本の機械の腕を生やす。

それぞれの腕には重火器を乗せている。

それらの腕は俺の思った通りに動く。万能な機械腕だ。

俺は背を向けている相手に容赦なく電気やら炎やら進行方向を爆破してくる奴らを向く。

背中の腕を体の正面に持ってきて、全火力をぶっ放した。

最初に撃ったのは一番の火力を持つ大砲。

撃った途端、寸分狂わず連中の真ん中で爆発した。

煙でよく見えない中を機関銃でクリアリングする。もちろん、散弾も添えてだ。

そして、煙が収まるころにはコンクリートの道は大穴を開け、穴にも多数の弾痕を残していた。

「ほらよ。これが俺の本気だ。」

そういい、そいつの方を向く。

そいつは案の定、恐れるような顔をこちらに向けた。

「お前、そんな、躊躇なしに、人を殺すのか……」

「お前、師団長のくせに人を殺す現場を見てないのか?」

俺は、自分のために他人に手を汚させる連中が大嫌いだ。

自分は手を汚さず、もし何かあっても他人に罪を着せる。

そんな奴が大嫌いだ。

「なぁ。俺を見逃すつもりはないか?お前があの組織にいる理由はなんだ?金か?金なら俺がさらに大金を出す。頼む!」

そいつは、恥など知らぬという感じでこちらを見ていた。

「そうだなぁ。理由か。まぁ。面白そうだから。って感じかな。」

面白ければいい。取り合えず俺はそれでいい。

「んじゃ。話は、署で聞くよ。うちの本部でね。」

そういうことでそいつを軽く気絶させ、本部に連れ帰った。

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