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反乱本格手伝い2日目

「さて、今度の目標を殺る計画を立てようか。」

そんなことを例の団長とやらが言った。

昨日作戦があったばかりでだ。

はっきり言って疲れたから嫌だなぁ。

「次も狙撃で一発で終わりでは。」

嫌なので適当にやらせておく。

何もしたくないならしなければいい。

「いや、相手も狙撃は警戒するだろう。狙撃ということはばれていなくても遠距離からの攻撃には警戒するはずだ。」

こいつら、結構頭が回るようになったな。

一度、遠距離からの暗殺が実行された以上、見えないところからの攻撃は警戒するだろう。

それこそ、前回の目標みたいに窓から離れるとかな。

簡単に対策はできる。

「次は近距離での暗殺をすればいいではないか。」

こいつ、それがどんだけ難しいかわかっているんだろうか。

無能力者は師団長なんて者に近づけないということをしているんだろうか。

「いや、近づくのですら難しい。近距離での暗殺は不可能に近いだろう。」

よかった。まともな判断できる奴がいた。

「よって、敵の建物の爆破を提案する。」

この言葉に室内がざわざわしてきた。

それでいいじゃないか。

そんな声が大半だ。

前言撤回。まともな判断できる奴がいない。

「過去の反乱にも破壊工作などで敵の兵器を破壊したなどがある。」

それ、何年前っすか。

少なくとも能力がない時代の話では。

能力自体は最初の世界全体で起こった戦争の後できたものだ。

その時代にはまだ爆弾があった。

おそらくその時代にあった反乱のことを言っているのだろう。

「では、爆破による破壊工作に決定する。」

俺が適当に歴史の復讐をしている間に決定したらしい。

「では、創さんは爆弾の製造を。」

本当に俺は思う。

だれが爆弾を仕掛けるんだろうな。




あれから爆弾を俺が遠隔爆破できるようにし、目標の屋敷を一発で吹き飛ばせるようにしていると、作戦の肉付けが徐々にされていった。

まとめると、

まず、無能力者がこき使われているのをいいことに宅配便の輸送を装い、爆弾を届ける。

その後、ドカンだ。

なんて単純なんだろう。

そして相手は家の場所を公開しているのだろう。

危険物が届けられるとか本当に考えなかったのか。

まぁ、それほどなめられてるってことなんだろうが。

というか、夜にこっそり仕掛けるとかではなく、家に送り付けるんだな。

まぁ、今の状況をうまく利用するのだろう。

ということで、作戦決行日まで俺は家でおとなしくしておいた。







ついに作戦決行日。

目標は自室で窓から離れた場所で本を読んでいた。

少しだけ俺も目標について今回も調べた。

能力は速度を操るらしい。

つまり、こいつは石ころが弾丸となるわけだ。もちろん石は燃え尽きかけるけど。

それに相手が動けば、動くスピードを一気に上げて壁に激突させれば勝ちだ。

今回もばれたら一瞬で死ぬ。

相変わらずやべぇやつが敵だ。

それに能力はどうして、こうも抽象的なのだろうか。

まったく、誰だよ。こんな解釈し放題に作ったのは。

まったく、どこの神様だ。

とりあえず、俺は宅配班(1人)の行方を遠くから望遠鏡で見ておく。

いつも宅配をしている奴なのか、緊張するような感じではなく、堂々と目標の家に近づいて行った。

そして、宅配BOXに近づき、そこに爆弾の入ったものを置いた。

そしてそいつは家の前の宅配用バイクに乗り、現場を離れた。

あとは、あいつが距離を取ればいい。

『こちら宅配班。設置に成功。距離も取った。いつでも。』

そんな無線が聞こえた。今回も盗聴中だ。

『では、爆破する。』

スコープを覗き、屋敷を見つめる。

『3、』

ドキドキしてきた。少し欠陥があるかもしれないからなあの遠隔爆破装置。

『2、』

もう少し。

『1、爆破!』

おそらく、スイッチを押したのだろう。

だが、俺の心配がきれいに命中した。俺の狙撃みたいだな!

くそ!創る手間を惜しんで安物の受信機買うんじゃなかった!

急いでスコープを覗きながら照準をつける。

自分のミスは自分で隠すんだぜ。

自分の持つライフルの引き金を引いた。

消音機で小さな音になったじゅうせいが少し響く、

火薬のにおいが鼻をくすぶった。

そして、すさまじい爆発音。

俺お手製の、ビルを一発で吹き飛ばす計算の爆弾が起爆した。

一瞬で大きな家、いや屋敷というレベルの建物が跡形もないほど吹き飛んだ。

土煙がそこそこ離れているのにここまで来た。

「よしよし。予想通り。」

そういって早速本部に戻った。




「大戦果だぜ!」

「この調子でいけば、この改革はすぐに終わりそうですな!」

すさまじく浮かれていた。

何やってんだ。ここまでうまくってもこれからはさらに警戒される。

そうなればこれまでのようにはいかない。

これからは今までのような暗殺者のようなやり方があまり通用しなくなるだろう。

だが、まぁ。おれは面白そうだから来ているんだ。

苦戦して、強敵に勝つ。

これほどまでに面白そうな筋書きの物語が目の前で起きている。

これに食いつかなくてどうする。

だから俺は宴会モードのこの空気に流された。







前回の宴会で反省を生かし、あまり酒を飲んでいない。

夜の川辺もきれいだ。

夜空の月をきれいに映し出し、星々のほのかな光も映し出す。

きれいだ。世界もこうやってきれいになればいいんだがな。

だが、まぁ。

「いやぁ。すまないなぁ。」

そういうと俺はそいつの方を向く。

「人の屋敷爆破しておいてすまないで済むかよ。」

そいつとは、今日の師団長だ。

前回も排除できず、今回もできなかった。

まったく。あいつらは詰めが甘い。

だが今回は俺がこいつを探す手間が省けた。運がいい。

「で、だ。俺はお前が憎い。」

おお。率直に言うな。

「あの屋敷には俺の恋人がいたからかな。」

「へぇ。俺ら無能力者もそんなことやられたよ。」

事実、恋人が殺された奴もいた。自分がやっておいて他人にやるなというのは本当に嫌いだ。

「関係ない。俺はお前が嫌い。それは揺るがない。」

言葉で和解といきたかったが、まぁしょうがない。

こいつとはあまりやりあいたくなかったが、できないことはできないことだ。

「死ね。」

そう一言つぶやき、そいつは一気にこちらに向かってきた。

そして、俺は……

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