リンの気持ち〜番外〜
私は求められたかった
ジン君は優しくて私を大切にしてくれる、ちょっぴりエッチだけど触れてもらえることがすごく嬉しい
でも強引に迫ってほしいな
ジン君のそばにいていいのは私だけ、イールとラメラは幼い頃からの友達で私の独占欲を知っても友達でいてくれた大切な仲間
ギルドからの帰り道でスキルを確認した時に避妊魔法【チバリア】を見つけた
その時からジン君としたくてたまらなかった
でも彼は優しいから包み込むようにするんだろうな
我慢できなくなったジン君に服を脱がされ、嫌がる素振りを見せても容赦なく押さえ付け、性処理のための道具として使われたかった
そんな時スキルに新しい魔法が追加された
精神干渉魔法【バーサーク】
これを使ってジン君を誘惑すれば、もしかしたら私のされたいことは叶うかもしれない、そう思った
夜、あらかじめ【チバリア】と【サイレント】を使っておき、ジン君に【バーサーク】を使ってみた
ジン君は最初は抵抗しているように見えたがキャミソールに着替えて避妊魔法があることを伝えると理性の糸が切れたように私に襲いかかった
魔法の効果で妊娠しないとわかって、理性に性欲が勝っ、バーサークのかかった彼は自分が気持ちよくなることだけを求めていた
ベッドに仰向けに押し倒された私は「ジン君やめて!」と叫んだ、もちろん嘘、襲って欲しかった
一瞬ビクッとしたが私の口を手で塞ぎ胸を弄り始めた
いつもの壊れるものを触るような手つきとは違い、乱暴で弄ぶかのような触り方
私はとても興奮していた、嫌がれば嫌がるだけ無理矢理襲ってくれるんじゃないかなって
ジン君の手を噛んだ
容赦なく頬を叩かれた
ジン君の体を押し返してみた
肩の関節を外され手が動かせなくなった
ジン君の体を蹴ってみた
両足の関節を外され足が動かせなくなった
身動きの取れなくなった私に覆い被さり、ジン君のものが私を貫く
痛みはあったけどそれ以上に高揚した
今私はジン君に必要とされている、気持ち良くなるための道具として扱われている
その光景に蕩けていた
「もうやめて、なんでこんなことするの」
これも嘘、やめてほしくない
ジン君は私の首を絞めて声を出せなくした
呼吸ができない私の感覚は研ぎ澄まされ、私の中で暴れるジン君をとても気持ちよく感じた
(すごい、身体中が痺れる)
呼吸ができないことで涙が勝手に溢れてきて意識が朦朧とし、気絶した
頬を叩かれ、意識を戻され、また首を絞められ苦しくて、頭の中がぐしゃぐしゃになっているのに何度も何度も腰を打ち付けられ、そのたびに私は絶頂した
ジン君は何度も私の中に精を放ち、満足し切ったのか、疲労が溜まったのか、魔法の効果が切れたのか分からないけどその場で倒れ込んだ
眠っているようだった
「【ハイヒール】【ミストウォッシュ】」
怪我を治して汚れたベッドを綺麗にした
【プロテクション】をかけて私の中からこぼれ落ちる精液を漏れないようにした
私の体がジン君の性液を少しずつ吸収している
そう思うと幸せだった
朝目が覚めた時、ジン君は驚いていた
あんなにたくさんエッチしたのに疲れを感じていないからかな?【ハイヒール】で回復してあげたからだよ
昨夜のことが嬉しくてくっついた
でもジン君には昨夜の記憶がなかった
「リンの純血は俺じゃ無い何かに奪われた」
そう言われてハッとした
私は自分の性欲を満たすためにジン君を利用し、彼を傷つけたのだと
私に幻滅して嫌いになるかもしれない
トラウマになったらどうしよう
もう一緒にいられなくなるかもしれない
そう思うと涙が止まらなかった
しばらくしてイールとラメラが心配した顔で部屋に入ってきた
彼は私と目を合わせようともしない
みんなの話を聞いて私はジン君と前のような関係に戻りたい、やり直したいと思った
そしてまた新しい魔法を身につけた
【ヒュプノスリープ】
対象を眠らせ記憶を一部改竄する魔法
私はジン君を傷つけた罰を受けるべきだけどジン間には辛い思いをしてほしくなかった
「ジン君、ごめんね」
私は【ヒュプノスリープ】を使いジン君を眠らせ、昨夜は疲れてすぐに寝たと改竄した
「…リン、何をしたの」
ラメラは私を警戒している
「傷つけた私がいうのもおかしな話だけど、ジン君の辛い顔を見たくなかったから昨夜の記憶を書き換えたの」
「本当にそれでいいの?」
「消すのはジン君の記憶だけ、私はジン君を傷つけたことを反省しなきゃ、同じことをしてしまうから」
「何もなかった振りなんてできるかわからないわよ?」
「ジン君は夜に目が覚めるわ、2人は昨日の夜から今日の夜まで何もなかった、そうして」
「あんた達バカップルが別れないで済むならなんでもいいけど、一つだけ条件があるのよね」
「…私にも避妊魔法ってやつかけて欲しいなって…」
私は思わず笑ってしまった
やっぱりラメラは私の最高の親友だ
イールは鼻歌を歌いながらラメラをお姫様抱っこし部屋に戻っていった。
それとなく【サイレント】をかけておいた