ナイトプールでパシャパシャ、(水着着用必須の)混浴温泉でバシャバシャ①
「で、今、ここの世界は午後の6時10分くらいなんだけど、7時になったら一端歓迎会を締めますね。このあとの基本的な流れは、温泉で汗を流してもらって、各部屋の案内と使い方を案内してからは自由時間、24時消灯、翌朝8時起床、って流れなります。各自ひとりひとりに専門の講師がついてるから、友達を気にしないで個人別に動いてもらっても大丈夫です。華澄ちゃんはこのあと一緒に泳ぐ?」
「は、はい、もちろんです。お供させてください!」
「おっし。みんなはどう?22時半まで汗をかいたあとにみんなで水着着用の混浴風呂に入れればいいかなぁ~って思ってるんだけど。ただし男性陣は適度に運動しないと、このあとのわたしたちのプール見学も混浴もダメだからね。ただし明君は強制参加、水着はこの世界の一般的なトレーニング用水着で、男性陣は競泳用の極小ブーメランパンツ、女性は競泳用ハイレグ水着、どっちもTバックではないんだけどどうする?」
「わたしも入ります」
「わたしもです」
「オレも入る!」
「それじゃ俺も」
みんな即決かよ。まぁ無理もない。華澄さんは目をキラキラさせているし、華澄さんの泳ぎやアーティスティックスイミングを間近で見る機会はそうそうないし。おまけにレイナさんの肉体美に加えあの水着、さらにこの異世界のオリンピックのアーティスティックスイミングのトップでもあるわけだからね。さすがに礼央も奏風も男の本能や好奇心が極小ブーメランパンツを履くという羞恥心を上回るか。俺は水泳を長年やってるうえに、気心のしれたこの面子の前だったら極小ブーメランパンツを履いているのを見られてもほとんど抵抗はないんだけどね。俺ら6人の中で一番やばいのは真理さんなんじゃないのか?俺たちの中のブレイン役で某少年漫画に出てくる勇者パーティーの対魔王戦では最も冷静になっていなければならない彼女がレイナさんの肉体美に変な妄想をしているのか、発情した犬みたいに「ハァ、ハァ」と息を荒げているようで何か某魔王よりこわいんですけど。