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「みんなおまたせ。中に入って」


「お邪魔しまーす」


「これが明の部屋か。ま、奥が和室か洋室以外のところ以外はみんな変わりないんだけどな。女性陣はアシスタントさん達に色々頼んで取り揃えているみたいだけど」


「へぇ、そうなんだ」


「男性陣も遠慮しないで頼んでね。こっちに来たばかりで色々必要なのはわかってるんだから。例えば座り心地のいい椅子とか、お気に入りのシャンプーの系統とか、デイテールにこだわったコップ系とか。あと、避妊道具は心配しないでね。『クリーン系』の魔法が込められたアイテムを女の子たちに渡してあって、使い方も説明してあるから」



 そいつはかなりありがたい。異世界万歳!!といいたいところだが、美華とは婚約まで待ってねといわれているんだよね。だからといって華澄さん改め華澄ちゃんと先に事を済ますというのはいかがなものか。俺も健全な高校生、非常に悩ましい限りだ。それよりレイナさんが来たから座布団1枚足りなかったか。まぁレイナさんは奏風にだっこされながら幸せそうにニコニコしながら体をくねくねしているし、このままでいいか。



 「それでは、ドリンクがみんなに行き渡ったところで、なカップルの誕生に『プロージット(乾杯)!』」


   「「「「「「プロ~ジット!!!!!!」」」」」」


 

 そのあとは俺と美華、華澄がここまでくるまでの裏話で盛り上がった。まずは美華がエッチを先延ばししていた理由が、俺の将来のことを考えると一目惚れだったうえに趣味や嗜好まで似通っている華澄ちゃんのほうがいいのではないかと思い、そのときには美華の処女を奪ったという罪悪感を負わせずに送り出したかったのと、華澄ちゃんが長年、俺に再会するための地獄のトレーニングを盗み見した際、逆寝取りで優位に立って華澄ちゃんに引導を渡すのはどうしてもできなかったためだということだった。華澄ちゃん、また泣き出してしまったし。ほんと、美華は外見以上の素晴らしい心も持ち合わせているな。その彼氏が俺なんかでいいのかと思った時が何度もあったが、その考えは俺に応えてくれた美華自身をも貶める行為であるのでいつも途中でその思考を放棄しているが。だから美華と華澄ちゃんに告白するときは自分を卑下することは言わないようにかなり気を使ったよマジで。また、礼央と真理さんは、俺と華澄ちゃんが再会する前からかなり暗躍していた件をカミングアウトしたり、万が一俺が2人とも選ばなかったら礼央は俺をボコるつもりだったこととか、幼馴染である真理さんとは昔から結婚したいと思っているが、真理さんは自分の魅力や礼央の一途な想いに自信が持てないところがあるように感じており、他に彼女をつくらないところを見てほしいという理由から、エッチなことは高校を卒業してからと決めていたりとか色々と語り合った。



 「あ、そうそう、まだ夜9時にもなってないんだけど、今夜の24時に『超大切な用事』があるから、プールで体力の限界まで身体をほぐしてくるね!あと、明日はお休みで申し訳ないんだけど、どうしてもエリス界が誇るトレーニングマシンみたいなものを早く使ってもらいたいから、説明のため昼食後くらいにプールサイドに来てください。美華ちゃんと華澄ちゃんにはすでに説明を終えて使ってもらってるので来なくてもOKです。それじゃあバイバイキ~ン」


 「わたしも泳ぎたいのでお先に失礼します。申し訳ないのですが、今日だけはテーブルの上の片づけをお願いします」


 「うん分かった。今日は体中に溜まった喜びのエネルギーを親子水入らずでめいいっぱい発散してきてね~」


 「ありがとうございます!それではバイバイキ~~ン」



 礼儀のなさは母親から受け継がなくってよかったね華澄ちゃん。まぁ転生前と後では性格が変わっている部分があるかもしれないし、レイナさんの奔放さは彼女の魅力の一つではあるのだが。それよりも、T、またはYバック水着の上にTシャツの恰好は置いといて、奏風の膝の上でお尻をモゾモゾ動かしたり隙あらば奏風の空いた手をつかんで胸に誘導してたよね。卒倒している奏風の様子ははたから見てて面白かったけど。


 「そういや、例のトレーニングマシーンって一体何なんだろう」


 「あれはすごいとしかいいようがないわね。レイナさんにはみんなには内緒にって言われてるけど、いえるのはある意味、エリス界の叡智の結晶といえるもので、とにかく発想力がすごすぎるとしかいいようがないものね。華澄ちゃんはドハマリしてるし、わたし自身もハマってきている自分が怖いくらいに感じてしまうわ。」

 

 「かなり気になるところだけど、いったんテーブルの上を片付けようか。俺も24時に『超大切な用事があるから早めに部屋に戻って風呂に入りたいし」


 「ええ。礼央、私たちも早く切り上げて、久しぶりに礼央の部屋のお風呂に一緒に入りましょう」


 「えっ、マジでいいのか!?・・・これ以上言うのは野暮だな。10年ぶりくらいかな」


 「ねぇ明、わたしたちも久しぶりに一緒にお風呂に入りましょ。何年ぶりかしら」


 「え、いいの?でもそれだと・・・」


 「その点は華澄ちゃんとは十分話し合ってるから、あとで説明するね。あと、部屋からシャンプーとか入浴剤とか取りに行きたいから、いったん戻るね」


 「りょ」



 礼央が『それじゃあとはごゆっくり、とはいってもゆっくりできない状況になるんだけどなw』といった直後に真理さんに横腹のエルボーをくらい、悶絶しながら真理さんにしょっぴかれ、美華と奏風は笑いながら俺の部屋を後にするのだった。

 


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