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奏風の試練はこれからだw

 一方、礼央と真理はマッサージを終えたあと、互いの講師陣を交え、宿舎の1階のラウンジで雑談で時間をつぶしていた。事前に明からの私用の連絡を受け取っていたので、おそらく美華さんと華澄さんの件での相談で、今日明日中にも結論を出すのではと予想していたのと、華澄さんからレイナさんは奏風さんの事情を知りつつも告白されたら即OKして奏風の胸の中に飛び込む気満々というのをメールで知らされていたので、状況に変化があるまで2人と体を動かしたり何かに集中する気にはなれなかったためである。



 礼央と真理、ヒルキーさんにウェンディーと話していくうちにエリス界について色々分かったことがある。特筆すべき点は、今いるエリス界は元いた世界と同じように太陽系内の惑星は存在するが、月の表面のクレーターがほとんどなかったり、太陽系外にある恒星は全く違っていた。例えばオリオン座のように目立つ3連星がなかったり、ひときわ目立つ1等星がバラバラだったりという具合に。また、現地人は地動説や重力を知っており、大地が円球であろうということも認識はしているが、星座を調べていくと黄道12宮の星座や北極星のまわりの星座しか存在せず、星と星を繋ぐ線も地球の星座とまったく違っており、あたかも元いた世界の星座をそのまま流用している感があった。さすが真理、西洋占星術に精通しているだけあって基礎的な天文学の知識からそこまでの解に至るなんて、グッジョブだ。


 古今東西の占いに精通している真理さんが一番驚いていたのが、この世界の魔法体系が、いわゆる4元素の『火地風水』の『地』のエレメントを『火と水の融合』、『風』のエレメントを『火と水が反発することによって生じるエネルギー』と位置付けていることであった。なんでも、『火と水の融合』がさらに、油のように動植物から得られる「可燃性で絶縁体の液体」を『火と水の融合(動)』(生命のエレメント)、それ以外の物質を『火と水の融合(静)』(土のエレメント)と2分され、『火と水が反発することによって生じるエネルギー』はさらに、(動)が雷のエレメント、(静)が風のエレメントと2分されているとか。こう位置付けることによって西洋の4方位を守護する大天使(ガブリエル、ミカエル、ラファエル、ウリエル)と東洋における4方位の守護聖獣(青龍、朱雀、白虎、玄武(亀と火の蛇がペアになっている))の象意がうまく合致するとかなんとか。ちなみに昔はエリス界でも『火地風水』を採用していたのだが、オレたちより前にきた日本人科学者の異世界転移者が、北極グマや北斗七星の小グマ座に着目し、『熊』という漢字が、カメを表す『能』の下についている4つのれっかが『火』を表すから、北の聖獣の玄武の象意は『火と水の融合』なのではと言い出したのをきっかけに変更したらしいとのことだった。


 その他にも色々と雑談したのだが、レイナさんは『男性』とは付き合ったことはなく、いい寄る男性が軟弱ばかりですべて断ってきたという話を聞いたが、レイナさんの彼女というか親友というか師匠、かなりヤバイな。武力を使わずにアルカナ帝国周辺のオーク種やタウロス種を支配下におき、森林エリアの治安を維持させつつボア系やブル系の畜産をさせたり果ては品種改良まで・・・



 「あ、礼央、美華だけど、たった今奏風がレイナさんに告白してうまくいったよー」


 「お、マジか、まだこっち来て2日目なのにずいぶん展開はやいな」


 「早すぎだよね~明が決断する前に奏風が願いを叶えるなんて思わなかったよ」


 「だな。今真理もいるから伝えとくよ。そうそう、奏風には、『これから頑張れ』とでも伝えといてくれ」


 「え、何それ、どういう意味?」


 「時間があるときに教えるから。そのことを含めて、今、奏風には内緒にしてくれ」


 「はーい。じゃあまたねー」



 スマホを切ったあと、この場にいる3人に、奏風とレイナさんがつき合うことになったことを伝えるとともに、レイナさんの彼女兼親友兼師匠の件を奏風には当分の間、内緒にしておくように伝えたのだった。あとは明、お前だけだぜ。それと奏風、おまえなら大丈夫だろうが、万が一のことがあったら背骨は拾ってやるからな。とりあえず死ぬなよw



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