届かぬ星、鍋を担いで光速並みの速さで急速接近中、避けられませんw
(どういうことだ、自分自身が信じられない)
今まで数多くの女性からアプローチを受けても春美さんの10分の1も興味を持てなかった俺が初めて会うレイナさんから目を離せないなんて。えぇえええええ!?????なんちゅう水着を着てるんだ!????しかもパイオツでっけぇええ!??あぁ、華澄のほうに行ってしまったか。ふざけんなぁあ明あぁあ!なんでお前ばかり美味しいとこばかり持っていくんだぁあ!?俺と場所変われ!!!・・・しゃあない。肉でも食うか。うめぇなこれ。
孤高の美青年として数多の女性を退けてきた空野 奏風17歳。彼とて健全な男子高生であるので、女性の体に興味がないわけではない。今のところは春美さんに対する崇高な誓いが女性に対する欲望を凌駕していたが、日に日に彼の精神を蝕んでいった。言葉にできない衝動を一人カラオケでロック系の歌を歌ったり、ドラムを叩いて解消していたのだが、もしもレイナさんが春美さんの生まれ変わりだと女神エリスの信託がなかったら、もしも異世界転移直前の話し合いがなかったら、高校卒業後、もっともヤバかったのは彼かもしれない。
明とアスタさんが話し合いをしているとき、奏風は宿泊寮の屋上でボーっと空を眺めていた。明はおそらく、あの件での相談だろう。礼央と真理さんも2人でどっか行ってしまうし。あの2人には気を使わせてしまってたからな。俺はどうしよう。展開が早すぎて今でも思考が追い付かないが、春美さんの生まれ変わりのレイナさんが手の届くところにいる。8才ぐらいの年の差なんて以前と比べたら全く問題ない。そう物思いにふけっていると、突然レイナさんから電話がきた。
「奏風くん、今時間ある?いつでもいいんだけど大切な話があるの。あと、暇だったら華澄さんや美華さんと一緒に泳がない?」
えっ、大切な話って、まさか華澄がレイナさんにしゃべったのか。昨晩一緒に寝るとか言ってたし。その件しか思いつかないが、とにかく着替えてプールへと急行した。
「あ、奏風くん、今からそっち行くから待ってて」
プールサイドのジャグジーで休んでいたレイナさんが奏風を見て立ち上がると、はち切れんばかりの熟れすぎる胸やTバックからはみ出たお尻をプルンプルンさせながら奏風に近づき、そのまま手を引っ張って水着着用の混浴温泉に連行した。ちなみに華澄と美華さんは俺らの様子に気づいてはいたがこちらに近づいてくる様子はなかった。
「奏風くん、昨日の夜にね、華澄ちゃんに、『奏風くん超カッコよすぎなのに何で女の子とつき合ったことがないの?もしかしてBL系?』って聞いたらね、色々教えてくれたの。それを聞いたらますます奏風くんのことを好きになっちゃって・・しかもわたしがその華澄ちゃんのお母さんの生まれ変わりらしいから嬉しすぎて興奮しすぎてあまり眠れなかったの。でね、一応講師陣の規則として、わたしたちから強引にみんなにアプローチするのは禁止されてるんだけど、逆はOK、っていうか、むしろ大歓迎なの。ちなみに男性との交際歴はゼロで、今まで寄ってきた男性が軟弱すぎて全部断ってたんだけど、奏風くんならもう大、大、大歓迎!むしろこんなおばさんでもいいのかな、って思うくらい。もしわたしでよかったら、いつでも、っていうか、なるはやで告白してね!当分の間、勝負パンツを履いて待ってるから!」
男風野 奏風17歳、爆発寸前の『感情』を抑えて即告白。感極まったレイナさんが「もちろん喜んで~」といって抱きついてきたときは別のところが爆発しそうになりました。ちょ、ちょっとレイナさん、俺が我慢してるのに体を押し付けたり俺の体をベタベタ触りまくらないで!2人でプールに戻ると、華澄と美華さんがプールサイドで、まるで段ボール箱の中から顔を覗かせる子猫のようなしぐさをして待っており、レイナさんが右手の親指と人差し指をくっつけてニヤッとしながら「OK」の輪を作って見せた直後にプールにダイブすると、3人で抱き合ってすごいはしゃぎまくってた。見てるこっちもダイブしたくなったわ。その日の夜、一先ずお先に大人の階段を登らせていただきました。もう夢でもいい、こんないい夢から目覚めさせたらその相手をぶっ殺す、そう思った一夜でした。華澄と美華さんにも幸せになってもらいたいが、明はどうでもいいかな。




