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先人の知恵、現地人の知恵①

 昼食を食べ終えたあと、30分の小休止をはさんでもらえばいつでもマッサージを行えるとのことだったので、俺たち全員、食後の会話を適度に切り上げ、それぞれ寝泊りしている部屋へと移動した。マッサージは特に指定がなければそれぞれ寝泊りしている部屋で行い、担当の講師陣がマッサージを行うのだが、希望であればアシスタントさんとか、好みの若い異性にやってもらいたいときはオーディションを行い、別途手配することも可能とのことだった。無論、最終決定権を持つのは自分である。好みの異性(または同性)にマッサージしてもらったほうがスキル向上に大いに貢献するからだと説明を受けたが、ここまできてそれを鵜呑みにするアホな一般の巻き込まれ転移者、転生者はいないだろう。礼央以外は。


 「ご指名ありがとうございます明さん。でも、僕にはすでに愛する妻も子供も。それに同性にはこれっぽっちも興味がありませんので」


 そうふざけたことをほざいているのは、俺の担当兼、講師陣のリーダー役のアスタさんである。万が一、美華ら女性陣から指名があった場合はそっちのほうを優先してたよね?女性陣の前ではオーデションの話をしてなかったし。


 「俺もねぇよ。もし、オーディションの話が本当なら、担当講師も変えられるよね?怪しいおっさんに教えられるより、若くて綺麗な女の子が講師になってくれたほうがスキル向上にいいと思うんだけど」


 「えっ、ホントですか?それならすぐにでも手配しますか?」


 マジかよ。本当だった。おふざけはここまでとして、これからが本題。


 「アスタさん、実は相談したいことがあるのですが」


 「了解しました。こみいった話なら、マッサージ後に少し仮眠して脳をスッキリさせたあとがいいと思いますがいかがですか」


 今までのおふざけのノリがまるでなかったかのように丁寧な物言いでそう提案してきた。


 「ではお言葉に甘えて、マッサージが終わったら2時間後にこの部屋まで迎えに来てもらえますか」


 「大丈夫ですよ。あと、仮眠する前にみなさんに予定がある旨をスマホで連絡しておいたほうがいいかと思います。マッサージ後、よく眠れるようにスリープの魔法をかけましょうか。どうせ明日はお休みですし、もし今夜寝付けなくても問題ないと思いますよ」


 「それならスリープをお願いします。2時間の仮眠でも十分すぎるので、もし起きなかったら強引に起こしてください」


 「了解です」


 

 マッサージ後は予定がある旨をみんなに伝え、アスタさんのスリープの魔法でしばしの眠りにつくのだった。


 

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