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異世界のスマホ、超半端ないって!①

 エリス界での朝8時―枕元の台の上から「ピピピピッ、ピピピピッ」という音が鳴り響き目を覚ました。自力での目覚めではなかったのだが、眠気や体の疲れなどは残ってなく、久しぶりのスッキリとした目覚めであった。



 「明さん明さん、起きてますか、起きましたら枕元に置いてあるスマホをタップして、画面に向かって話しかけみてください」


 「おはようございますアスタさん、今目が覚めました。5分くらいしたら出れるのでちょっと待っていただけますか」


 「ゆっくりで大丈夫ですよ。下の階の食堂で待ってますので、顔を洗ったり歯を磨いたりしてきても大丈夫ですよ。あとは手に持っているスマホは一応持ってきてください」



 返事をしたあと、やや急ぎ気味に準備を整え1階の食堂へ向かうと、女性陣3人と女性の講師陣3人、そしてレイナさんもすでに食事をとっている最中で、男性陣は俺が最初だった。ん?華澄さんとレイナさんの髪の毛が湿っているな。もしかして早起きしてまた泳いだのかな。しかし朝からの食欲も凄まじいなふたりとも。なんとなく食べ方も似てるような気がするし。昨晩の華澄さんの食べる量には驚いたけど、食べているときの笑顔が一段と輝いてるな2人とも。こんな笑顔を見せられたら、異性はもとより、料理人としても冥利に尽きるよな。



食堂内や建物内、部屋のつくりは、日本にあっても違和感がない、白を基調としたホテルのようなつくりをしていた。先に到着した女性陣に軽く挨拶をし、先に来ていたアスタさんと一緒に食堂のカウンターに向かうと、ちょうど遅れて礼央や奏風が1階へと降りてきたところに出くわしたので、一緒に食堂のカウンターへと向かった。



 「みなさんおはようございます。わたしたちが料理を担当しているので好きなものをどんどん注文してくださいね~。もしお弁当やおやつ、夜食などが必要な時には前もって教えてもらえればこちらでご用意しておきますので」


 そういったのは、昨日の女給さん改め、アシスタントのリーダーのリーゼさんであった。昨日、俺の注文を『超ギガ盛り』海鮮丼に改ざんした20代前半の女性である。昨日は驚きの連続でアシスタントさんたちをよく観察できなかったが、10人全員が20代前半の女性で、しかも美人さんとか可愛い系ばかりなんだよな。これがエリス世界の標準だったらすごい世界だな。しかも多夫多妻制の国だから収入面をクリアできればハーレム、逆ハーを作るのも問題ないし。


「もしかして昨日の料理をつくったのって、アシスタントさんたちだったんですか?」


 「ええ、わたくしたちしか身の回りの世話や施設の管理をする人はいないので。とはいっても、自由時間はかなりあるんですけどね。なので皆さんが箸をつけてくれるまでドキドキでしたよ~。明さんの料理の腕の凄さはある程度聞いていたので」


 「みなさんでつくったんですか!?想像以上においしかったので、てっきり料理人を数十年やっているプロ並みの方々が作ったものだと思いましたよ。しかもみなさん若くて美人だし、その上料理もこんなに上手いなんて」


 「ほんとに!??もし気に入った子がいたら、どんどんお嫁さんにしてもいいのよ!もちろん1人で10人をお嫁さんにしても。もちろん奏風くんや礼央くんも大歓迎よ!」



 ほんとすごい世界だな。ただしハーレムを作るにしろ作らないにしろ、目下の問題を解決するのが先決である。背後からの視線が痛い。普通、異世界転生、転移ものって、戦闘時に命の危険にさらされるのがデフォだと思うのだが、この世界に来てからというもの、精神に直接特大ダメージを食らったり、ここにきて身内の女性が狂戦士ベルセルク化して殺される可能性も出てきた。エリス界こわい。早く注文しよ。


 「お腹がすいてるので、とりあえず朝の定食みたいなのはありますか」


 「特にはないんですが、男性へのお薦めとしては、焼きいわしとか、煮干しでダシをとった味噌汁とか、牡蠣とかスッポンとかうなぎとか、香辛料をしみ込ませた特性ゆでたまごとかですね。よろしければ牡蠣フライに特性ゆでたまごで作ったタルタルソースをどっぷりとかけたものなんかもお出しできますがいかがですか」


 あ、これは男性ホルモンを増加させる亜鉛を含んだやつばっかりだ。無視しよう。


 「ほかに焼き魚とかあります?あと、あれば納豆、なければ生卵でお願いします」


 「魚はだいたいありますよ。納豆もひきわり納豆とかもありますし」


 「ならサンマ定食、できれば2尾塩焼きで、味噌汁の具は野菜中心で、ひきわり納豆とごはんは少し多めでお願いします」


 「チッ、かしこまりました。あと、時間があったときでいいので、アレルギーとか嫌いなものとかも教えてくださいね~」



 今、舌打ちしたよね。予想はしてたけど。とりあえず全方位の隙間を塞いだから、まともな朝食が食べれるだろう。多分。



 ・・・そうきたか。味噌汁を特大どんぶりで出しやがった。しかもこれ、煮干しじゃなくてどう見ても干しイワシだろうが!それも何匹も入れやがって!!せめてもの救いは頭や内臓が除かれており、骨も噛みやすくなるまで煮込まれたものだった。しかも礼央と奏風は普通だったのに、どうして俺だけ???

 

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