表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/39

ナイトプールでパシャパシャ、(水着着用必須の)混浴温泉でバシャバシャ④

 女子軍団が俺たちを見つけた直後、意外にも最初に俺たちに声をかけたのは華澄さんだった。


 「みなさんすいません。男性のどなたでもかまいませんので、今はいている水着を見せてもらってもいいですか?」


 「俺のでよければ」


 そう言って立ち上がったのは、一番女性陣の近くにいた奏風である。華澄さんの足にが湯船につかりさらに近くに駆け寄るが、


 「あ、あの、前のほうはいいので、後ろのほうを・・・」


 「オーケー」


 華澄さんが慌てて奏風に頼み彼が背を向けると、先ほどの困惑はどこへ行ったのか、今度は腰をかがめ、奏風の腰の辺りを凝視し始めた。



 「・・男性用の水着もお尻の筋肉の付け根に生地の上の部分が沿うようになってるんですね。しかも水着が女性と同じ『リオバック』のような形になってます。あと、お尻の縫い目の部分、「シャーリング」も食い込みやすいように上に持ち上げられているかたちにになっているようですね。奏風さん、ありがとうございます」



 我が辞書に「リオバック」と「シャーリング」いう文字が書き加えられた瞬間である。意味がよく分からなかったから辞書のていを成していないんだけどね。とりあえず我が辞書の意味欄にはそれぞれ、『なんかお尻がエロくみえるV字型パンツのかたち』と『下着類や水着などのお尻の真ん中の縦の縫い目のこと』とでも書いておこう。


「あ、ついつい夢中になって奏風さんの身体に指が触れてしまいました。もしよかったら明くんたちもわたしの水着のお尻の部分と、改めてレイナさんのTバックの部分を見比べてみてください」


 ナイス華澄さん!本人直々のご指名である。水泳部の俺としては、下心より好奇心のほうが優ってるのだが、美華という彼女がいる手前、自分から言い出すことは難しかった。というか、美華も新体操部の大会ではレオタードを着るので興味がある様子だし。これなら俺が華澄さんらのお尻を注視してもお咎めなしだろう。



 「まずわたしの水着のお尻の部分を見てください。(自分の指で水着の臀部の上の筋肉の部分と腰の部分の境い目をなぞりながら)ここの部分に水着の上の端の生地がぴったりと重なるようになっているのと、シャーリング部分が上に持ち上げられているつくりは男性用も女性用も一緒です。またレイナさんのTバック、正確には『ボトムY』バックといったほうがいいかもしれませんが・・この世界にカモメという鳥がいるかどうかは分かりませんが、1本の線で描くとこんな感じですね。今わたしたちの着ている水着とは逆に、この線、またはYバックの生地の下の部分が先ほどの背中と臀部の接続部分に沿うようになってまして、尾てい骨の少し上の部分、カモメさんの頭の部分から翼の端に向けて、徐々に「縦の幅」が広くなっていって、翼の端の上の生地の部分が水着の前面に向けて緩やかなカーブを描きながら抜けていくようなつくりになっています。ご視聴、ありがとうございます(ペコリ)」


 パチパチパチパチ。俺ら男性陣3人以外、みんな拍手を送っていた。って、うちらが少数派っとかって。まぁいいや。いいものが見れたし、ごっつぁんです!



 続けて女給さんら10人が入ってきた。やはりこの世界の女性の水着の基本は競泳用の超ハイレグ水着が基本で(歓迎会の雑談のときに話題に出てきたのだが、そもそも、現在の俺たちが元いた世界の水泳競技の水着の主流がスパッツ型になっているのを知らなかったことと、今いるエリス界にもオリンピックが存在し、水泳競技や陸上競技、体操競技などは基本、このタイプの水着で統一されているとのことだった。この世界ではスパッツ型の競泳用水着は元より、女子体操選手が着ているようなタイプのレオタードも流行らないだろうとも言っていた。逆に貴重な素材を多く使ってまで、鍛えられた肉体美をを隠すのが逆に信じられないとも言っていた)、色とりどりのお花畑が迫ってくるような勢いで入ってきたのだが、一番地味だったのが暗い青紫のハイレグ競泳水着を着用している女性で、一番露出度が高い2,3人はとんでもないものを身に着けていた。


 まず、レイナさん同様、乳頭の根本を、大きめの指輪の周辺を飾る複数の小さな宝石があしわられたリングで締め付けているのは驚かなかったのだが、へその穴の部分に宝石の裸石(目を凝らしてみると、おへその上下にそれを繋ぐための小さなピアスリングがついていた)があったり、さらにその下の「Vゾーン」を隠すための極小水着の布地にも下から上にかけて「シャーリング」が入っていたのも驚きではあったのだが、その終着点に、乳頭のリング同様、水着の表面の生地を宝石に見立て、「小さな丸い突起物」の根元を乳頭のリング状のもので固定していたので、さすがに俺たち男性陣3人だけではなく、女性陣3人も呆然としてしまった。


 「あ、これね、布地の後ろに真珠くらいの大きさの玉を忍ばせて、その根元を固定してるだけ。玉の大きさは人によりけりで、実際に宝石を布地の上からつけている子もいたりするの。ほら、このアシスタントさんとか。こっちの世界でも『リオのカーニバル』があって、お祭りの時だけでなく普通にランニングしている女性とかもつけていたりするねしね。オリンピックでも肉体美と宝石『自体』の相性による相乗効果でのバフの恩恵は認められているけど、宝石自体についているバフの使用は禁止されていたり、あと、団体アーティスティックスイミング女子とかは水着だけでなく、宝石類も統一しなければいけないという規定もあったりします。どぅ~ゆぅ~あんだスタンドぅ~~?w」


 や、やばい。これは俺たちの妄想が先走りしすぎていた。美華たち3人も同じように思ったに違いない。唯一幸いなのは、俺たち3人が美華たちから白い目で見られずにすむことである。あれ、よくよく考えたらトータルで俺たち3人はラッキーなんじゃないか!?


 俺たちの温泉の中でのポジションは最終的に、南側の浴槽の中の大岩によっかかるレイナさんから右回りに、美華さんたち3人(真理さんがレイナさんの隣ですでにツンツンコロコロレロレロモミモミパフパフし始めている)、女性講師陣3人、女給さん改め女性アシスタントさん10人、男性講師陣3人、俺たち3人という並びで、横長の楕円だったのが徐々に円形に近づいていったところでレイナさんが話し始めた。



 「さてと、アシスタントさんから異世界人6人にエッチぃなスキンシップをはかったら、当分の間、裏方専門で働いてもらうからね。まずは本題に入る前にこの曲を聴いてほしい。この曲は、わたしが18歳のときに開催されたオリンピックで、アーティスティックスイミング、体操、新体操の競技で、史上初の3種類の競技の金メダル、それも3種の競技の史上最年少で制覇したご褒美として、エリス様が特別にこの世界のみんなに提供してのくれたガイア界の曲です。それではミュージックすたぁ~と!」


 レイナさんが静かに目を閉じると、まわりから音楽が流れはじめた。あぁ、この曲は知っている。かつて女子フィギュアスケートで金メダルを獲得した日本人女性のエグジヴィションの演技で使われたバラード曲だ。しかも華澄さんの十八番の歌でもあり、アーティスティックスイミングを1人で練習するときもこの曲ばかり使ってるといってたやつだ。やはり華澄さんが一番驚いている。


 

 「もし華澄ちゃんがこの曲を知っていたら、デュエットで踊ってみたいんだけど、この曲知ってた?」


 「え、ええ。知ってるといかむしろ、この曲で歌ったり自主練のときはにこの曲を流して練習してます。一番大好きな曲です」


 「マジで!?実はわたしも。体をあっためて落ち着いたら一緒に踊ろ!」


 「は、はい!喜んで!!!」


 これには全員、期待に胸を膨らませて喜んでいる様子だった。特にこの世界に来てからというもの、華澄さんは「この満面な笑顔を見て恋に落ちない男性はいない」というくらいの表情を何度も浮かべていた。それにしてもすさまじいな。18歳のときに、史上初、それも最年少でオリンピックの金メダルを最低3個以上獲得しているレイナさんって。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ