ナイトプールでパシャパシャ、(水着着用必須の)混浴温泉でバシャバシャ③
男子更衣室の前で女給さんから水着と水泳キャップとゴーグルに水中でしばらく呼吸ができる風魔法が込められた超小型の酸素ボンベ(口の開閉がしやすいよう噛んで装着するタイプのもので、シリコンのような弾力性があった。外見は人工呼吸器をさらに平らにしたような形をしており、表面に弾力性のある魔石を薄く加工したものでできているのと、吐いた息がカバーの横の複数の小さい穴から排出され、魔力を込めればずっと水中で呼吸ができるようになっているとのこと)、バスタオル、フェイスタオルをを受け取り、中に入って水着に履き替えるのだが、意外なことに受け取った極小ブーメランパンツの色は鉄の板金やステンレスを思わせるような光沢のあるメタリックグレーを暗めにしたような色であった。礼央や奏風、そして男性陣が法衣の下に履いてあった水着も濃淡の差はあれど同じような水着を履いており、日本においても頻繁に見かける色で珍しくはないのだが、日本における男性用のスパッツタイプを含む競泳用の水着の色としては珍しいタイプだったので、着替えながらそばにいた奏風の講師に理由を尋ねてみた。
「あぁ、この水着の色ね。肌が日に焼けていない男性にとってはこの系統の色が無難だからね。この世界の男性陣の価値観だと、黒とか紺色とかの水着だと体の白さが悪目立ちてしまうんだ。この世界の女性陣らの視点だと、「鋼のような筋肉」とか「黒ヒョウのようなしなりのある痩せマッチョのような身体」とか、光沢のあるメタリックグレー系に男性的な魅力を感じる女性は多いと思う。日焼けした男性でもこの系統の色の水着や装備を普段から身に着けてる人が多いけど、明るい色の水着にチャレンジしたいなら日焼けしたあとのほうがいいと思うよ。逆に女性陣は自分のキャラにあう色が似合うケースが多いからカラフルだよ。もちろん、肉体的なアピールを好まない男性や女性もこの世界にもいるから、暗い色の水着を着る人もちらほらいるけどね」
言われてみればそういう考え方もありかもしれないなと思いつつ水着を履いたのだが、今まで感じたことがないフィット感だったので少し驚いた。布地の品質はかなり高いと感じたのだが、サポーターが上半分しかついていなかったのである。あぁ、これはあれか、水の感触を可能な限り敏感に感じ取り、冷やしながら男性の生殖能力を高めろってことね。だんだんこの世界の住民の考え方が分かってきたわ。で、次に気になったのが水着の「ずり落ち防止のための」紐なんだけど、後ろの真ん中で止められていて、しかも紐が通っている部分が一直線ではなく、尾てい骨の少し上の辺りを起点として、背中と臀部(でんぶ。尻の筋肉)の上部の筋肉の付け根のラインに沿うように、イチョウの葉っぱの下半分の外側のラインにフィットする感じになっているのね。まぁ、確かに泳いでるときに水が内側に入りにくそうではあるが、実際に泳いで確かめてみよう。ただ後ろの生地をさわった感じ、なんかブラジル人の女性が履くようなビキニのパンツのようなセクシーな形をしているな。それにお尻の縫い目がやけに食い込んで、紐が固定されているとこに向けて上に引っ張られているような感じだし。あぁ、アスタさんたち、絶対にサポーターと水着の生地の間にあれの上半分を収めているよね。同性の俺でも目のやり場に困るわ。あの形が浮き彫りになってる。俺だけでなく礼央も奏風もそれに気づいたのか、口をアングリにして目が釘づけになってるし。しかも年の割には元アスリートだけあってすごいいい体してるなぁ。
アスタさんら講師陣3人を先頭に混浴温泉に入っていき、まずは温泉の内部を一望してみた。なるほど、天井のプールの観客席の構成上、傾斜になっており、外の風景が一望できる南側のガラスの上半分が開いたままでも雨や雪が入りにくい構造になっているのね。外の新鮮な空気も入ってくるし。また、下半分は一面ガラスのような透明な素材でできており、円の外側の『弧』が突き出た形をしているので外のパノラマ風景を楽しめるようになっていると。また、近くで見ると下半分の透明素材の窓も引き戸式になっており、天気のいい日は窓を開いて直接風を感じることもできるのね。水着着用必須の温泉だから覗きを警戒しなくてもいいし。あとは一般的な日本の温泉の内装と変わりはないか。いい意味で。へぇ~、異性の目を気にせず、ボディーソープのようなもので本格的に体をこすって洗えるように、プールの個室のシャワールームと併用するかたちになっているのか。ホントすごい施設だな。
浴槽はかなり大きめの楕円形の形をしており、材質は選び抜かれた黒っぽい大きな岩を置いたもの、南側の窓に近い場所にあり、全透明のガラスの引き戸を開けて外縁に座りながら夜風を楽しめる趣向ような設計であった。浴槽の外縁と窓ガラスの間には、ステンレスに似ている金属でできた横長の排水溝が敷かれてある。抜かりはない。
俺たち男性陣がシャワーで体全体の汗を流し、温泉につかっていると、少し間を置いてレイナさんを先頭に、美華ら3人に3人の講師陣が入ってきた。それにしてもレイナさんと美華たち3人の水着姿、ほんときれいすぎてエロを通り越して芸術の領域にはいってるな。女性の講師陣3人も年齢の割にはいい体をしており、完成された肉体美という側面では彼女たちに負けてはいない。
「みんな待たせてごめんね~。3人の水着姿に見とれちゃって。このエリス界でも、彼女たちに匹敵するレベルの水着姿の女性はいないからついつい見とれちゃって」
まぁ無理もない。俺たち3人の男性陣も日本で初めて美華たち3人の水着姿(そのときの彼女らの水着はビキニ)を見たときには思わず息を飲んでしまったのだから。さてここからは美華たち3人の水着及び水着姿を、俺の持っている感性と比喩能力を最大限に駆使して説明しよう。まずは水着のタイプは女性の体形の良し悪しが際立つハイレグ競泳水着であった。女性の講師陣たちもこのタイプの水着を着ている。美華に頼んでお尻の部分の布地を見せてもらうと、俺ら男性陣が履いている水着同様、お尻の上部の生地の境目が、臀部の筋肉の付け根部分の境目に沿うようにくり抜かれた感じであった。もちろん水が入りにくいように布地の外縁はゴムひものようなものが仕込まれている。臀部を包む布地もブラジル人女性が履くようなセクシー系のビキニボトムのような形をしていた。美華いわく「お尻の真ん中の縫い目が上に引っ張られてイヤでも食いこむ」とのことである。
次に美華たち3人の全体的な印象を説明したい。便宜上、表現しやすい順から説明していく。まず華澄さんの水着姿であるが、事前に着こんでいた水着ではなく、この世界で用意してもらった水着を着ていた。色は日本でもよく見られるような明るいメタリックパープル一色のハイレグ競泳水着で、満天の星空の色を、昼間の透明な泉の色に近づけ、プールの水の色との親和性をより重視した感じの色であった。大きめの胸の印象をたとえで表現すると、胸の筋肉の細胞のひとつひとつが、搾乳率がホルスタイン牛の7割前後といわれる高級牛乳『ジャージー牛乳』で満杯で満たされ、それが胸全体を巨大化させ、独特の固さと弾力性を生んでいるような印象であった。きっと華澄さんの胸には、ジャージー牛乳の濃厚な脂肪の甘さと、バニラアイスの持つさわやかな甘さと、ヨーグルトの酸味の甘さが三位一体となって熟成された『ミルク』が満杯に詰まっていることだろう。華澄さんから生まれてくる赤ちゃんは幸いである。次に美華の水着姿であるが、メタリックな桜色、または明るめのメタリックライラックパープルというか、美華の『魅力の一つ』である『小さい花や舞い散る花びらが持つ可憐さ』と、清涼な泉との親和性を意識したような色合いだった。胸の大きさは控えめではあるが、あえて美華の胸に詰まっているものを例えると、フルーツ風味のアイスティーのような爽やかな自然な甘さのアイスティーが詰まっており、また、それが血管を通って体中を循環しているような印象を受けてしまった。本当に俺にはもったいないないくらいの幼馴染みの彼女である。次に真理さんであるが、アイスクリスタルを思わせるようなやや青みがかかった銀色とでも言おうか、シルバーに近い明るくクリアな水色の競泳水着だった。美華や華澄さんらと一緒にいるときは、どうしても真理さんの魅力が隠れがちになってしまうが、真理さんの魅力を宝石にたとえていうと『純度の高いクリスタル』であり、そのどこまでも限りなく透き通っている美しさを持っているがゆえに、レッドダイアモンドのような高潔で華やかな輝きを持つ美華や、宇宙の限りない広さと海の深さを思わせるサファイアのような美しさを持つ華澄さんの前では目立たなくなってしまうのは仕方がない。胸は美華よりもさらに若干控えめであるが、それが逆に真理さんの体全体から感じられる『クリスタルの透明さを思わせる美しさ』を強調させているのかもしれない。ま、当の3人は「運動の邪魔」とか「特定の人以外に見つめられるのはイヤ」と思っており、自身の胸の大きさにはさほど関心はないのだが。ちなみに真理さんをドリンクで表現するなら、「砂漠で迷った旅人の喉を癒してくれる、若干レモン風味が入った限りなく冷たい水」、または若干青みが入った「ヒマラヤクリスタル」から滴り落ちる雫といったところだと思う。あぁ、忘れてた。レイナさんの豊満な胸は、ある意味華澄さんと似ているのだが、胸の筋肉の細胞1つ1つに、「様々なトロピカル系のフルーツの果汁が凝縮されたドリンクを微炭酸化し、さらに常夏の太陽の恵みを感じさせるドリンクに昇華させたもの」が細胞膜がはちきれんばかりに注入されている、そんな印象だった。ちょっと針でつついただけで水が入ったゴム風船のように破裂して、トロピカルジュースがとめどなく溢れてきそうである。全体像を例えていうと、水の中では南国の大量の日差しを反射して輝いている海面の水面、空中ではオーロラの揺れを感じさせそうな、そんな印象を受けてしまった。また、美華たち3人に匹敵する美の存在感というか、そんなのを持ち合わせていたのと、美華たち3人が醸し出す魅力以外の方向性も存在するんだな、という面でも驚いてしまった。




