9章 生まれたこの世界は 71話-蝕む力・魔業教団
〈71-1 夜間の襲撃者〉
▶︎ローズストーン国
ローズストーン国で行われていた魔装機大会は
アランの優勝で幕を閉じた
関係者だけの祝勝会を楽しんでいたネル達の元に
ローズストーン国の機士イリマ・クルセニアが
アランが消え
謎の置き手紙が残されていた事をネル達に伝えた
そこには、
魔業教団を名乗る者から
魔族の王アランを返して欲しければ
魔王復活の儀式に手を貸せと書かれていた
ネル
『どう言う事だよコレ!?』
リオン
『アランさんが!!』
アランが魔族の王だと書かれていた事に
ネルやリオンは驚いていたが、
今はそれどころでは無かった
ネルはアケミとナナミに
ミムジィの面倒を見てこの場所に残れと命令して
リオンやイリマ達と一緒に
隊長のロニーやキサラギの元に向かい走った
アケミ
『ちょっと、何処行くのよ!!』
ミムジィ
『アラン.....帰ってくるの?.....』
凄く寂しそうにミムジィはそう言った
ナナミはミムジィを抱きしめ
大丈夫です、
必ずネルさん達が何とかしてくれますと
ミムジィを慰めた
ロニーとキサラギを見つけたネルは
アランが魔業教団に連れ去られた事を教えると、
こちらも大変な事になっていると
ロニーの口から聞かされた
ネル
『デッドデスターの奴らも!?』
女山賊デッドデスターが
何者かの手引きにより牢から逃げ出した
ローズストーン国の機士達は
逃げ出したデッドデスターを探し
慌ただしい様子だった
ネル達がロニーの場所にやって来た数分後、
トパーズ隊の副隊長リニアは
外で警備をしていた
アメジスト隊から緊急の報告を受け
その事をアメジスト隊隊長のロニーに伝えた
リニア
『大変ですロニー隊長!!』
ロニー
『今度は何だ』
リニア
『アメジスト隊のココ隊長から
外壁の外から無数のレインオラクル製の魔装機と
魔装獣が現れたと!!』
ネルやロニー達は驚いた
レインオラクル製の魔装機は
魔業教団の魔女達が
乗っているのだと考えたロニー
直ちに撃退に向かはなければと考えたが、
ローズストーン国の多くの魔装機は
魔装機大会 マナブのベシュトレーベンの力で
多くが壊されてしまった
女帝機の
ジャンヌダルクやエリザベスも
修復が終わっていない
ネルのマナリリアンも魔力切れで
レインオラクル国に届け
リオンのドラグーンMk-2も
修理が完全には終わってはいない
ロニーは悩み
どうするべきかと策を講じていた
ネル
『考えてても仕方ない!!
俺はレインオラクル国まで行って
マナリリアンを迎えに行く!!』
イリマ
『わっ私がネルさんを
レインオラクル国までお届けします!!』
魔業教団や魔装獣が相手ならば
ネルのマナリリアンの力が不可欠
キサラギは部隊のイリマに命令して
ネルを一刻も速くレインオラクル国まで
魔装機を使い向かわせるように言った
ネルはキサラギやロニー達に
アケミやナナミの事を任せると言い
ダイヤモンド隊のイリマと一緒に
レインオラクル国まで急いだ
機士のリオンも
完全に修理が終わっていないドラグーンに乗り
アメジスト隊が戦う戦場に向かった
ビドル
『ソードビットの修理がまだ終わってない、
武装が減ったドラグーンで戦えるのかい?』
リオン
『心配してぐたさりありがとうございます。
ですが今は少しでも戦力が必要です、
今のドラグーンでもココ隊長さん達を
助ける力には成るはずですから』
夜間に
レインオラクル国まで急ぐネルや
アメジスト隊を助けに向かうリオン
アズサは仕方ないと考え
自分の部下のガーネット隊のピニャラに
ネルの連れのアケミやナナミの事を
見ていて欲しいと言った
ピニャラは分かりましたと返事を返し
コロシアム内で待つアケミ達の元に向かった
キサラギ
『残ったソーダストで私達も出撃する』
ロニー
『分かった、
くれぐれも気を付けてくれよキサラギ』
アズサ
『全く何なのよこんな時に....』
キサラギのダイヤモンド隊と
アズサのガーネット隊は残ったソーダストを使い
魔業教団と戦う
アメジスト隊の元に向かい出撃した
◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉
〈71-2 四本足の魔装獣〉
▶︎ローズストーン領 北西の土地
レインオラクル製の魔装機と戦う
ココのアメジスト隊
敵の魔装機は動きが遅く
簡単に倒す事が可能だったが
もう一体の敵、四本足の魔装獣は
アメジスト隊の魔装機を
次から次に倒し続けていた
アメジスト隊の機士
『つっ強いですココ隊長!!』
ココ
『皆んなは下がって、私がヤル』
ココは女帝機のマリーアントワネットを使い
四本足の魔装獣と戦うが、
魔装獣の動きが早く
女帝機のマリーアントワネットでも
魔装獣を倒せず苦戦させられていた
ショコラ
『隊長があの化け物と苦戦している、
私達もココ隊長に続きますよ!!』
アメジスト隊の機士
『分かりましたショコラ副隊長!!』
ショコラの部隊がココの援護に向かったが
ココは「駄目!!」っと声を荒げ
四本足の魔装獣は
マリーアントワネットをすり抜け
ショコラの部隊を攻撃して破壊した
戦闘不能になったショコラは
隊長にごめんなさいと謝罪し
後方に下がって行った
ココ
『ネルやアランはこんな強い敵と戦ったの?』
デッドデスターの魔女を
1人で倒したココですらも
魔装獣には手も足も出せずにいた
アメジスト隊の機士は
空からこの場所に接近している魔装機が居ると
ココ隊長に伝えた
リオン
『皆さん!!お待たせしてごめんなさい!!』
ショコラ
『リオンとドラグーン!!、助かります!!』
ドラグーンが現れると
魔業教団の魔装機は撤退を始め
魔装獣も何処かに逃げていった
逃すまいとリオンはドラグーンを動かしたが
修理が完璧では無かったドラグーンでは
魔装獣に追い付く事ができなかった
魔業教団と魔装獣に逃げられ
リオンは悔しがっていたが、
今はアランやデッドデスターの事を
アメジスト隊の皆に教える方が先だと考え
リオンはココ達に
ローズストーン国で何が起こっていたのかを
全て話した
◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉
〈71-3 頼りになる戦友〉
▶︎ローズストーン国
ベシュトレーベンのパイロットのマナブは
自分も一緒に戦うと申し出るが
ガンドリアとの戦いで
負傷したベシュトレーベンでは魔業教団や
魔装獣との戦いが可能な状態では無いと
ロニーに教えられ、下唇を噛み
マナブはこの状況を堪えていた
ベシュトレーベンのマナを操る力で
多くの魔装機を破壊したのは自分だと
責任を感じていたマナブ
そんなマナブにロニーは優しく言った
「君の責任では無い、コレは機士の仕事だ
民間人の君が心配する事では無い」と
マナブ
『だけど・・・・』
ロニー
『君が思っているより
ローズストーン国の機士は気高く強い、
安心して見届けてくれないか?』
優しくそう言葉にするロニーに
マナブは前を向き 分かりましたと返事をした
1度は恨んだ相手だが
今は皆を信じる事ができていた、
マナブはこの国に来て
本当に良かったと感じていた
▶︎ローズストーン領 北西の土地
魔業教団と魔装獣と戦ったアメジスト隊は
壊された魔装機や負傷した機士の治療をしていた
副隊長のショコラは
魔装機に取り付けられていた通信機を使い
ローズストーン国と連絡を取っていた
ショコラ
『キサラギ隊長達が来ているのですか....
ハイ....分かりました、
いつ敵が動き出すのか分かりません
アメジスト隊は残った魔装機を使い
この場所で待機します。』
ココ
『ロニーから通信?』
アメジスト隊の副隊長ショコラは隊長のココに
トパーズ隊の隊長ロニーから言われた事を
詳細に話した
ココは負傷した魔装機や機士達を見て
夜間の戦いはこれ以上危険だと感じ
仲間の到着を待ち ローズストーン国に
戻るべきだとショコラに言った
そうしたいのもショコラも同じだったが
ローズストーン国で使える魔装機も数が限られ
自分達の部隊を少しでも減らすと
敵の襲撃に対抗できる兵士が極端に減る
それに 戦力になり得る
マリーアントワネット以外の女帝機や
ネルのマナリリアンもアランも不在の今
戦える戦力はできるだけ削りたく無かった
ショコラ
『リオンさんのドラグーンも
かなり負傷してるようですし、
私達が盾と成り戦うしか・・・』
ショコラはココ隊長に
この状況では仕方ないのだと
声を小さくして言うと
小さな手で
ココはショコラの頭を叩いた
ショコラ
『なっ何するんですか隊長!』
ココ
『自分達を犠牲にして戦おうなんて思わないで、
アメジスト隊の皆んなは私が守る』
ショコラ
『ココ隊長...』
ココ隊長の想いが伝わり
ショコラの心はポカポカと温かくなっていた
「その通りだ」
そう言って現れたのは
ダイヤモンド隊のキサラギと
ガーネット隊のアズサだった
キサラギとアズサは
残された指揮官用ソーダストで現れた
援軍で到着した部隊は
ダイヤモンド隊とガーネット隊の
ソーダストを集めても
僅か20機も満たない援軍が到着した
アズサは全部隊に
敵はまだ近くにいる、夜間の暗い時間は避け
早朝にて敵を捜索するように言った
アズサ
『少しでも休める時間に休んで、
もしかすると敵は
直ぐにでも現れるかも知れない!』
キサラギ
『ローズストーン国との通信は常に取り続けて、
敵の狙いがローズストーン国かも知れないから』
的確な指示を出すアズサとキサラギに
ココは頼りになる戦友だと感じていた
リオンは
負傷した魔装機や機士の人達を見て思った
ネルやアランが居ない今
皆んなを守れるのは僕しかいないんだと
夜間の平原では
不気味な静けさだけが残っていた
◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉
〈71-4 3体〉
▶︎ローズストーン国
ダン
『どうして
ダンゼルバインが出撃できないんだ!!』
ガーネット隊の副隊長ダンは
整備士のリースに文句を言っていた
ダンゼルバインZに
新しい武装を取り付ける為
出撃不可能な状態になっていた事に対して
ダンは凄く怒っていたのだった
リース
『ダンさんが言ったんスよ!!
試作機のパイロットになる変わりに
ダンゼルバインZに
新しい武器を追加してくれって!!』
ダン
『何もこんな時に....』
ダイヤモンド隊の副隊長タナミアと
トパーズ隊の副隊長リニアがダンの前に現れ
仕方ないだろとダンに言い聞かせた
タナミア
『私達はローズストーン国に残るしか無い』
リニア
『キサラギ隊長やアズサ隊長達を信じましょう』
納得の行かない顔で
ダンは2人の顔を見ていた
▶︎ローズストーン領 北西の土地
時刻は深夜を過ぎ
朝を迎えようとしていた
夜間を待機するキサラギの元に
アズサは苦いコーヒーを作りキサラギに手渡した
キサラギ
『ありがとうアズサ』
アズサ
『アンタも少しは休みなさいよ』
キサラギ
『私は大丈夫、それよりどうして魔業教団が
ローズストーン国を
襲っているのかが気になるわ』
魔業教団はレインオラクルで活動している
組織だと昔から言われていた
魔王の復活を企む魔業教団だったが
ある日を境にその噂は消えていった
魔業教団を見た者すら居なくなっていた
それがどうして
国同士の戦争が終わり平和になった今
また現れたのか
キサラギはその事が気になっていた
魔王復活には何かが必要になる
それを手に入れようと
敵達は考えているに違いない
アランが魔王の眷族だとしたら
アランの力だけで
魔王を復活させる事が可能では無いのか?
もしかすると相手は
まだ魔王を復活させる鍵を揃えられていない?
アズサ
『魔王復活の儀式を手伝えって言ってたわよね?
アレってどう言う意味なのかしら?』
キサラギ
『魔業教団はローズストーンの他に
ディナガードやレインオラクルを
襲っているのかも...』
だとすると
自分達がこの場で待機しているのは
無駄なのではとアズサは思ったが
あの置き手紙が残されていたと言う事は
ローズストーンで何かを手に入れようとしている
そうでないかとも考えられた
アズサ
『とにかく、油断は出来ないわね』
朝の日差しが
ローズストーン国の機士達を照らし始めると
平原の奥から
大群の魔装機がやって来ていた
キサラギ達は部隊を集結させ
正面から来る敵に備えた
大群の魔装機の後ろには
夜間ココとリオンが戦った四本足の魔装獣と
蛇の魔装獣 鳥の魔装獣の姿も確認できた
リオンの表情には
絶望に似た何かを感じさせるような顔で
3体の魔装獣を見る事しかできてなかった
1体の魔装獣で
アレほど苦戦させられた相手なのに
それが3体・・・・
キサラギ アズサ ココの3名は
この戦いが一筋縄では行かない事を
直ぐに理解した
◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉
〈71-5 選んだ道〉
ローズストーン国の魔装機大会が終わり
ココ達のアメジスト隊が魔業教団と戦う少し前
▶︎魔業教団のアジト
アラン
『・・・うぅ、ここは?』
アランは目を開くと
薄暗いジメジメとした空間に居た
手足には何か拘束具のような物が・・・
手足を動かそうと試みるが
拘束具は頑丈で
自分の力では破壊できそうには無かった
ユーリム
『目を覚ましたか魔王の眷属よ』
アラン
『魔王の眷属?』
ユーリムの顔を見て
アランは全てを思い出した、
ローズストーン国に居た自分を襲い
この薄気味悪い場所に
連れて来たのはコイツだと...
ユーリムの後ろには
仲間と思われる女性が2人いる
アランは女性達の顔を見た後に
ユーリムを見て言った
アラン
『貴様ら魔族か...』
ユーリム
『少しは賢いようだな』
まさか魔族の生き残りが
自分や妹のアイナ以外に
居たとは思いもしなかった
同じ種族の仲間に出会い喜ぶべき事なのだろうが
今はそれどころでは無かった
どうして魔族の奴らが自分を連れ去ったのか
そして
先ほど言った魔王の眷属とは何か
アランは目の前に居る男に質問をした
ユーリムはアランの顔をジックリと眺め
表情一つ変えず黙々と話した、
魔業教団の企みや
ブーゼベルンから教えられた事も
自分が魔王の血を引く魔族なのだと知っても
アランは動揺はしなかった
それどころか
今の囚われた状況が分かり
アランは冷静に物事を考えていた様子に見えた
アリスシア
『随分と落ち着いているわね、
同じ魔族の仲間に裏切られ
貴方を見殺しにしようとする私達を前に』
アラン
『俺が暴れたところで何も変わらないからな、
助けを待つしか無いだけと考えた』
助けを?
呑気にそんな事を言ったアランに
ユーリムは不気味な笑みを浮かべ笑った
人間達と馴れ合い
英雄と呼ばれチヤホヤされ
自分だけが楽しく人間世界で暮らす
こんな奴が
魔王の眷属なのかとユーリムは笑っていた
拘束され身動きが取れず
魔業教団に殺されるかも知れないアランを見て
マリイズは心配な表情をして2人に言った
マリイズ
『この子が可哀想だよ、
ユーリムもアリスシアも考え直そ?
私達同じ魔族の仲間なんだから』
アリスシア
『コイツは魔族の誇りを捨て
人間達と馴れ合い尻尾を振る裏切り者だ!
コイツの肩を持つ必要は無い』
それでも嫌だと思ったマリイズ
こんな事をして何に成るのか
人間達と戦うつもりなのか
アリスシアに問いかけた
アリスシアはユーリムの顔を見て
マリイズを説得した
家族や仲間を人間達に殺され
そんな人間達を信用する事はできない
マリイズは悔しく無いのか
私達の生きてきた想いやこれまでの屈辱を
そう力強く・・・
マリイズ
『人間達と戦うの.....?』
アリスシア
『・・・・そうだ』
唇を噛み堪え、アリスシアはそう答えた
仲間割れをする3人に
「お前達も迷っているんだな」っとアランは言った
ユーリム
『迷い?そんな物は無い』
アラン
『貴様がこの2人をいいように利用してるんだろ?、
仲間の身を危険に晒す
そんな奴は仲間を簡単に切り捨てる』
マリイズ
『そんな事無い!!
ユーリムは私やアリスシアを守ってくれた!!
血は繋がって無くても
私達は家族なんだから!!』
マリイズの言葉を聞き
アリスシアは自分の心に嘘を吐き
ユーリムの手を貸す事が正しいのか
迷った表情をしていた
アランは
ユーリムとアリスシアの顔を見て
マリイズに言った
アラン
『向こうの女も
コイツに言い聞かされてるのだろう、
コイツ達に着いて行っても
お前に碌な未来は無い』
マリイズ
『ユーリムとアリスシアを馬鹿にしないで!!』
何が正しい事なのか 何が駄目な事なのか
マリイズには何も理解する事はできなかった
だけど、
今まで私達は一緒に生きてきた
仲間のユーリムやアリスシアの事を信じたい
だから・・・
マリイズ
『私にはどうなるかなんて分からないけど、
ユーリムやアリスシアを信じる!!
ユーリムとアリスシアが選んだ道を
私は行く!!』
アリスシアの表情は曇っていた
自分の行いが仲間のマリイズまで
危険に晒そうとしていたからだ
ユーリムが人間達と戦うなら
マリイズを連れ逃げるべきだった
・・・でも
私達にもう居場所は無い、
それに
好きなユーリムの想いを踏み躙りたくは無かった
自分の気持ちに嘘を吐き
苦しそうに下を向くアリスシアに
アランは言った、「お前はそれで良いのか?」
ユーリム
『俺の仲間を惑わそうとしているのか?』
アラン
『身を滅ぼそうとする奴の言う事を
信じるなと言いたかっただけだ』
自分の状況や立場も考えず
殺されるかも知れない状況なのに
減らず口を言うアランに
ユーリムは面白い奴だと思った
魔族の3人が
アランを連れて来た事を知ったラプラスは
3人の元に向かい感謝した
ラプラス
『おぉ、お主が魔王の子か?』
アラン
『・・・・・』
ユーリム達は仕事を終え
何処かに行こうとしていた
コレ以上は魔業教団と関わらない
その約束をしていたラプラスは
ユーリム達に何も言わず
ただ後ろ姿を見届けた
アリスシアは最後に後ろを振り返り
声に出さないように口だけを動かし言った
「生きて」っと
アランはその事に気が付き
魔業教団の教主ラプラスの顔を見ていた
時は満ちた、
ラプラスは仲間や洗脳した機士達に命令を下し
ローズストーンに向け進軍した
◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉
〈71-6 恐怖と悲鳴〉
教主ラプラスは
部隊を3部隊に別けた
ディナガードとレインオラクルに攻め込む部隊
そして
ラプラス率いるローズストーンに侵攻する部隊
魔界の扉を開くには
多くの人間の魂が必要になる、
ディナガードと
レインオラクルに向かわせた部隊には
村や町の人間達を殺し集めてくる事を指示し、
ローズストーンには
先に数名の部隊と、
神の使い 魔装獣を送り込んだ
更に
魔業教団は喜ぶべき天恵を受けた
神なる使いの魔装獣が
自分達の元に2体現れたのだった
ラプラスは笑みを浮かべ
魔装獣と魔業教団の部隊を引き連れ
ローズストーンに進軍した
ラプラス
『準備は良いなレイ?』
レイ
『・・・・大丈夫...』
▶︎ローズストーン 北西の土地
キサラギやアズサ達の前に
複数の魔装機と大きな玉座を運ぶ魔装機
それと、魔装獣が3体・・・
玉座に座っていた女は
自分達の名を名乗り
今から行う事を話し始めた
ラプラス
『我々は魔業教団
この世界を有るべき姿に戻す者達の名だ』
アズサ
『魔業教団!?』
ラプラス
『我はラプラス、喜ばしいぞローズストーンの機士
魔王復活の儀式を手伝ってくれるのだな?』
魔業教団の名を聞いたキサラギ達は
魔装機の武器を構え 警戒していた
魔王復活の儀式とは何なのか
キサラギはラプラスと呼ぶ者に聞いた
ラプラスは答えた
人間達の魂を使い魔界の門を開き
魔王をこの世界に甦らせると
ふざけた事を言う女に
アズサは呆れながら質問をした
アズサ
『それで?私達に何をさせようとしてんのよ?』
ラプラス
『魔王の血を受け継ぐ
この者だけでは魔王は復活しない、
お主達機士の、強いマナを持つ魂を捧げ
完全なる魔王の復活を果たし!!
世界を有るべき姿に戻す!!』
魔業教団の魔装機は丸い牢を運んできた
その中には
連れ去られたアランの姿が合った
リオン
『アランさん!?』
ラプラス
『さぁ魂を捧げよ!!世界の有るべき姿を!!』
キサラギ
『来るぞ!!』
ラプラスは魔装獣に指示を出し
3体の魔装獣は
ローズストーンの魔装機に目掛け攻撃をした
リオンとココは
2体の魔装獣と戦い動きを止め
キサラギとアズサは
四本足の魔装獣と戦った
女帝機に乗っていないキサラギとアズサでは
魔装獣と戦える力は無く
隊長格の機士以外は、
魔装獣に倒され敗れていった
キサラギ
『力の差が....』
アズサ
『リオンもココも負傷した魔装機で戦ってる、
私達が負けるのも時間の問題.....』
魔装獣がローズストーン国の機士達と戦う姿を
高みの見物をするラプラスや魔業教団の魔装機
ラプラスは仲間のレイに言った、
どうだ?憎き機士が苦しむ姿は?
レイは
化け物に倒される魔装機の姿を見て
悪趣味な光景だと思っていた
リオン
『皆さんを助けないと...
ドラグーン、力を貸して!!』
ココ
『私とリオンで互角なのに...』
ココは 仲間のキサラギやアズサの乗る
指揮官用ソーダストを見た
キサラギ達のソーダストは
四本足の魔装獣に押され
仲間の機士達は悲鳴を上げ倒されている
アズサの指揮官用ソーダストが
四本足の魔装獣に倒され
トドメを刺されそうになっていた
女帝機のマリーアントワネットを動かし
ココはアズサの指揮官用ソーダストを庇った
アズサ
『アンタ!?』
2体の魔装獣が
マリーアントワネットを攻撃する
腕や脚を破壊される姿を
見ている事しかできなかったアズサは
声を荒げ 叫んだ
アズサ
『ココーーーー』
アズサの叫びが
遠くにいたその者達にも届いていた
マリーアントワネットを攻撃していた
四本足の魔装獣と蛇の魔装獣を吹き飛ばし
皆の元にローズストーン国からの魔装機が現れた
ダン
『アズサ隊長お待たせしました!!』
空の輝きに照らされる巨大な魔装機
ダンゼルバインZが
腕を組み仁王立ちをしながら登場した
◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉
〈71-7 正義の巨人〉
現れたダンゼルバインZに
アズサやリオン達は喜んでいた
ダンゼルバインZの3番コックピットが開き
中から整備士リースと整備班の機士が数名現れた
リースは
アメジスト隊の副隊長ショコラに言った
「ショコラさん!!乗ってくださいッス!!」
ショコラはダン達を見て
3番コックピットに乗り込み
仲間のダンやリニアやタナミア達に
助けに来てくれたお礼を言った
リニア
『戦えるショコラ?』
ショコラ
『大丈夫です!!』
タナミア
『行くぞダン!!
ダン
『正義のヒーローダンゼルバインZで
この絶望的戦況を変える!!』
ダンゼルバインZは
四本足の魔装獣を殴り飛ばし
蛇型の魔装獣にビームを放った
ダン達が戦ってくれているのを見て
魔装獣は彼女達に任せる事にしたアズサは、
ダメージを受けた
マリーアントワネットの元に走り
中に乗るココを救出した
アズサ
『大丈夫ココ!?』
ココ
『大丈夫....でも
もうこの子は戦えない....』
壊れたマリーアントワネットを見て
ココは悲しそうな表情を浮かべていた
仲間のアズサも
どうする事もできず 一緒に悲しんでいると、
ダンゼルバインに乗っていたリースが現れ
大丈夫だと胸を張って言った
リース
『今から壊れた魔装機や
ココさんのマリーアントワネットを
修理するッス!!』
アズサ
『修理って言ってもパーツや部品はどうするのよ?』
リース
『大丈夫ッス!!』
リースは
壊れた魔装機や負傷した魔装機を見て言った
動かなくなっていた魔装機のパーツを使い
女帝機のマリーアントワネットや
他の魔装機を修復しようと考えていた
リースは仲間の整備班の者達に言って
急いで修理に取り掛かるとキサラギ達に言った
急いで魔装機を直すリース達を横目に
キサラギは、魔装獣と戦う
ダンゼルバインとドラグーンを見ていた
魔装獣は
蛇型と四本足 それと空を飛ぶ鳥型の3体
地面を這う
蛇型と四本足はダンゼルバインでも倒せるが
空を飛ぶ鳥型は
リオンのドラグーンでしか倒せない
だが
今のドラグーンは負傷した状態
完全じゃ無いドラグーンは
鳥型の魔装獣に手を焼いた様子だった
ダン
『良し!!地上の2体は倒した』
リニア
『後は空を飛ぶアイツだけね』
上空高く戦うドラグーンと魔装獣
地上の魔装獣を倒しても
空中に飛ぶ魔装獣を倒すのは不可能だと
皆は思っていた
ダン
『アレを試すか』
ショコラ
『アレ?』
ダンゼルバインZの新技が有ると
ダンはショコラに教えた
リースが開発した新たな武装
それは・・・・
タナミア
『マナドライブ出力全開、行けるぞダン!!』
ダン
『空を舞えダンゼルバインZ!!』
ダンゼルバインZに搭載されていた
マナドライブエンジンをフル回転させ
大きな巨体のダンゼルバインZは空中を飛んだ
ショコラ
『すっ凄い、ダンゼルバインが飛びました!!』
ダン
『5秒間は空を飛べる新技
名付けて、エアウィング!!』
ショコラ
『へー・・・え?5秒?』
飛んだと思ったダンゼルバインZは
空中で停止して、地上に落下し始めた
ショコラは叫び
今日1番の恐怖を感じていた
ダン
『この距離ならイケルゾ!!』
リニア
『ダンゼルバインビーム標準良し!!』
タナミア
『落ちろ羽付き!!』
ダンゼルバインZが放った
ダンゼルバインビームが鳥型魔装獣の翼に命中
魔装獣の動きが鈍くなり
攻撃のチャンスがやって来た
ダン
『決めろリオン君!!』
リオン
『皆さん感謝します、コレでぇぇえ!!』
ドラグーンはスサノオの剣で
鳥型魔装獣を切り裂き破壊した
大爆発が起こった魔装獣達は
バラバラに分解され青い光と共に消え去った
ラプラス
『面白い・・・・』
◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉
〈71-8 浅紅色の煙〉
魔装獣を全て倒した
ローズストーン国の機士達を眺め
魔業教団のラプラスは不気味に笑っていた
リース
『マリーアントワネットの修理と複数の
ソーダストの修理も終わらせましたッス!』
キサラギやアズサ
ココ達のアメジスト隊は体制を立て直し
目の前にいる魔業教団の魔装機を目で捉えていた
ココはキサラギやアズサに言った
敵の魔装機乗り達は
人形の様に操られたかのように弱く
大した敵では無いと
アズサ
『あの魔装獣って化け物より弱いって事ね!!』
アズサはやる気を出し
指揮官用ソーダストを前に出すと
魔業教団のいる魔装機の後ろから
大きな壺のような物を運ぶ魔装機が現れた
アズサ達はその不気味な壺を見て
何なの?と警戒して魔業教団の魔装機を見つめた
ラプラス
『レイは下がっていろ
お主には耐性が無いからな』
レイ
『え?』
大きな壺は四つ
魔業教団の魔装機は壺の中を開くと
中から濃い浅紅色の煙が噴き出た
辺り周辺が煙に包まれ
ローズストーン国の機士達は慌て始める
アズサは皆に
大丈夫だ、目眩しの類だと言ったが・・・
キサラギ
『ちっ違う、この煙は....』
アズサ
『なっ何なの...意識が薄れる...』
ラプラスは神聖水の煙を周囲に充満させ
ローズストーン国の機士達を弱らせた
さらに
こちら側の洗脳させられた魔女達を強化し
ローズストーン国の機士達と戦わせた
キサラギやアズサ達は
必死に自我を保ち魔装機を動かし
魔業教団の魔装機と戦っていた
アズサ
『コイツら強いじゃない...』
ココ
『昨日より動きが鋭くなってる....どうして?....』
ラプラスの仕掛けた作戦に
レイは恐怖を感じていた
この煙の中で
自我を残し戦っているだけで凄い事なのに
マナを使い魔装機を動かしている....
ローズストーン国の機士達の強さが分かった
だけど
そんなローズストーン国の機士でさえ
感覚を狂わせる煙の中では
洗脳された魔女達に勝つ事は不可能だろうと
レイは思っていた
ダンゼルバインに乗っていたダンは
ダンゼルバインを必死に動かそうと
マナを送り続けるが、
ダンゼルバインは動く事は無かった
ダン
『どうしてだ!?』
リニア
『マナドライブエンジンを最大まで使って
アレだけ技も出したんだから
皆んなマナ切れしてるのよ!!』
ショコラ
『ダンさんは平気な様子ですね』
タナミア
『ダンのタフ差が羨ましいよ』
ダンは弱った仲間達を見て
ドラグーンに乗るリオンに言った
空中からあの壺を破壊して
皆を助けるんだ!!そう大声で
だが
長きに渡る戦いや神聖水の煙を受け
リオンも弱り
ドラグーンを上手く操縦できなくていた
リオン
『ごめんなさい....ドラグーンを飛ばせる力が....』
ココ
『地上からあの壺を破壊する』
ココはマリーアントワネットを操縦して
神聖水の煙が噴き出る壺を破壊しようと試みるが
魔業教団の魔装機が行手を塞ぎ
それを阻止した
魔業教団の魔装機は
時間が経過すると同時に
次々と現れていた
ラプラスは全勢力の魔装機を
この場所に集結させていた
◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉
〈71-9 空気の爆弾〉
檻の中から
魔業教団とリオン達ローズストーン国の機士達が
戦う姿を見たアランは、
この場にネルのマナリリアンと
自分のガンドリアが居ればと考えていた
ディナガードと
レインオラクルに攻め込んでいた部隊が戻り
ジェミニは集めた人間の死体を
ラプラスの元に届けた
ジェミニ
『ハイ、教主様にプレゼント』
ラプラス
『御苦労であったジェミニにタウラス』
ラプラスの足元には
大きな円形の魔法陣が描かれていた
ジェミニとタウラスは集めた人間達の死体を
魔法陣の中央に置くと
ラプラスはその死体に火を灯し
魔法陣の中央から黒い煙が空に舞い上がった
ラプラス
『後は強い魔女の魂をこの中に放り込み
魔王の血筋を捧げ魔王を復活させる!!』
アラン
『クッ!!』
強い魔女の魂、即ち
クイーン級の魔女の魂の事を表す
アランは クイーン級の魔女
キサラギ アズサ ココの3人を見た
キサラギやココは
魔業教団の魔装機と互角に戦っていたが
アズサの指揮官用ソーダストは
魔業教団の魔装機に押し負けていた
アズサ
『意識が.....』
キサラギ
『意識を保ってアズサ!!』
神聖水の煙を吸い
アズサや他の機士達は
意識を朦朧とさせていた
アズサの指揮官用ソーダストが地面に手を突き
魔業教団の魔装機が剣を振りかぶった
リオン
『アズサさん!!』
すると
遠くの方角から
魔業教団の魔装機を狙い撃ち
アズサを助ける者達が...
キサラギ
『魔弾!?』
ココ
『アレって・・・』
神聖水が溢れ出る壺を遠距離から魔弾で破壊し
ハンマーを使い壊し
レーザーを使い粉砕した魔装機が
キサラギ達の前に現れた
エース
『最後だジョーカー!!』
ハート
『やっちゃえ隊長!』
サンティエルジョーカーは
アローライトの大鎌を振るい
神聖水が入った最後の壺を破壊した
窮地だった機士達の前に現れたのは
ジョーカー達率いる
ロイヤルフラッシュの魔装機だった
壺を破壊しても
感覚を狂わせる煙は
まだ周囲に充満していた
ジョーカー
『この臭いは体に堪えるな...』
クラブ
『エースさんコレを撃ってください!!』
リュウールクラブは爆弾を空中に投げると
エースの乗った
オレオールエースはブラステッドピストルを構え
クラブの投げた爆弾を撃ち抜いた
爆弾が破裂すると
嵐のような暴風が起き
辺りの煙を吹き飛ばした
リオン
『何ですか今の!?』
クラブ
『アエルピュロボロス、
空気を多く含めた爆弾ですよ』
厄介な煙が消え
ローズストーン国の機士達は
水を得た魚の様に魔装機を動かし
魔業教団の魔装機を次々と倒していった
ジェミニ
『あらら、それじゃ私達も戦いますか』
レイ
『やってやるわよ』
レイは覚悟を決め
ソオジの残してくれたレイベルタースを動かし
ローズストーン国の機士達に挑むのだった
◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉
〈71-10 召喚〉
▶︎ローズストーン国
ローズストーン国に残され
どう言う状況なのか教えられず
ただ待たされていたアケミとナナミ
ナナミは幼いミムジィを抱き抱え
ネルが戻ってくるのを待っていた
ミムジィ
『アラン....』
眠っていたミムジィは
涙を流しながらアランの事を呼んでいた
ネルの帰りが遅いと
アケミは目の前に居たトパーズ隊の機士に怒った
アケミ
『1日もこんな所に閉じ込めて
ネルはいつ帰って来るのよ!!』
ピニャラ
『え〜っと、その〜
もう直ぐ帰って来るかと思います〜』
この場所に連れてきた辿々しい機士を見て
アケミは何か隠し事をしているのではと勘ぐった
アケミの真剣な眼差しを見て
ピニャラは額に汗を流し
ごめんなさいと謝り始めた
ピニャラ
『ごめんなさ〜い、ネルさんとロニー隊長に
アケミさん達を不安にさせないよう
この場所に閉じ込めておくよう言われて〜』
アケミ
『それで、ネルは何処にいるのよ!!』
ピニャラ
『私の口からは言えませ〜ん』
本当に申し訳なさそうに謝るピニャラを見て
仕方ないと考えたアケミは
ナナミに、ミムジィの事を見ていてと頼んだ
ナナミ
『え!?、アケミさん何処に行くんですか!!』
アケミ
『また私達は
アイツに邪魔だからと置いて行かれたのよ、
少しは文句言ってやるわ』
アケミは外に出て
ロニー達 機士が居る魔装機格納庫に向かった
▶︎魔装機格納庫
ネルが何処に行ったのかと
イライラとさせた口調で
アケミはロニーを問いただしていた
隠していても仕方ないと考えたロニーは
ネルの居場所や
魔業教団と戦っている機士達の事を話した
通常の魔装機にも乗れない彼女に
この事を教えても
何の問題も無いだろうと考えた
それはアケミも気付いている
マナで動かせる魔装機も操れない自分では
足手纏いにしかならないと・・・
アケミ
『ウッ.....聴こえる・・・声が・・・』
ロニー
『どうしたんだいアケミ君!?』
頭の痛みを感じさせ
アケミはその場に塞ぎ込んだ
声が聴こえるのだとロニーに言った、
しかし
そんな声はロニーの耳には聞こえなかった
アケミ
『・・・・・使え・・・そう言ってる』
▶︎ローズストーン 北西の土地
ジェミニ
『うわ〜殺られちゃうよ〜』
ジェミニとタウラスの乗る白い魔装機は
ローズストーン国の機士が乗る魔装機に力で負け
ジリジリと後ろに下がって行く
アズサの指揮官用ソーダストと戦っていたレイは
戦場から逃げようとするジェミニとタウラスに
何処に行くのだと檄を飛ばす
レイ
『貴方達逃げる気!?』
ジェミニ
『私達じゃ勝てそうに無いや〜』
タウラス
『死にたくないのでな』
ジェミニとタウラスの白い魔装機は
戦線から逃亡し、
レインオラクル領の方角に向け逃げて行った
ジェミニとタウラスの魔装機と戦ったキサラギは
何か違和感を感じていた
明らかに手を抜いてる
彼女達やあの見知らぬ白い魔装機の実力は
あんな物では無いと思えた
アズサ
『アンタも逃げる気なの!!』
レイ
『私は・・・』
自分に逃げ場など無い
戦場で死ぬか、機士に見つかり殺されるか
ソオジを己の手で殺めたレイには
もう自分の未来など見えてはいなかった
レイベルタースは
アズサの指揮官用ソーダストに腕を破壊され
マトモに戦闘ができる状態では無くなった
ソオジを殺したあの日から..
仲間を見捨て1人で生き残ったあの日から..
死を覚悟して生きていたレイ
だが
死が目前に迫ると
操縦レバーを握る腕は震え 眼球は揺れ
体の温度は急激に下がった
レイ
『嫌だ・・・・私は・・・・』
アズサ
『ちょっと!!』
レイベルタースも戦場から逃亡
アズサはその者を追いかけようかと思ったが
今は魔業教団を倒し
囚われていたアランを助けるのが
最優先だと考えた
魔業教団の魔装機の数はドンドンと減り続け
檻に囚われていたアランも
ロイヤルフラッシュの
ハートとクラブにより救出された
ハート
『アランきゅん大丈夫?』
クラブ
『外は危険です、
リュウールクラブの中に乗ってください』
ハート
『え〜ズルイ!!、
私のエセンタルハートに乗ってよ〜』
クラブ
『ハートさんは戦闘に集中してください』
戦況はローズストーン国の機士達が優勢
魔業教団の黒服達は
教主ラプラス様に どうすれば良いのかと
神にすがるかの様に地面にひれ伏し
ラプラスの言葉を待った
魔業教団員
『教主様、どうか次の御指示を・・・
私達に導きを・・・』
ラプラスは
懐に隠し持っていた大きな銀の針を取り出し
目の前にいる魔業教団員の首に針を突き刺した
針を突き刺された魔業教団の黒服は
口をパクパクと動かしながら
教主ラプラスに何かを訴えていた
ラプラスは仲間の黒服を魔法陣の中に投げ込むと
その者の体は 紙が燃えるのと同じく
一瞬で魔法陣の中で消えていった
他の魔業教団の黒服達は皆怯え
手を合わせ祈っていた
ラプラスは次々と仲間を殺し
魔法陣の中に放り込んでいく
ジョーカー
『何をしてるんだアイツは?』
リオン
『しまった!!
魔王を復活させようとしているんだ!!』
クラブが乗るリュウールクラブの通信機を使い
アランはリオン達に言った
魔族である俺の体を媒体にしていない
奴は別の何かを企んでいるのだと
ラプラス
『クイーン級の魔女も捕えられず
魔王の眷属も奪われ
魔業教団の同胞達も殺られた
我の血を持って この世界を終わらせる』
アズサ
『何言ってんのよアイツ?』
ラプラス
『今!!この世界の終わりを告げる!!!!』
ラプラスは魔法陣の中央で
銀の針を自ら首に刺し
魔法陣の中に消えていった
魔業教団の魔装機も
元凶で有るラプラスも死んだ
機士達はコレで終わりなのかと
戦闘が終わったのだと思っていた
魔業教団の残した魔法陣から
黒い煙が強く噴き荒れ
地面がゴロゴロと揺れ始めた
ダイヤ
『なっ何!?』
キサラギ
『構えろ!!何か来る!!』
魔法陣は消滅し その中心から
魔装機より少し大きい
2本足で立つ黒い何かが現れていた
エース
『何だアレは・・・・・』
リオン
『何か分からないですが
凄く嫌な気配を感じます・・・』
渦巻く角の生えた黒い化け物は
大きな手をコチラに向け
ラプラスの声で喋った
黒い化け物
『さぁ・・・始めようか』
◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉
〈71-11 神に挑め〉
現れた渦巻く角を身に付けた黒い化け物は
ラプラスの言葉を喋り
ゆっくりとローズストーンの機士達に歩み寄る
大きな腕や足を見て怖気付く機士も居たが
ガーネット隊の隊長アズサは
目の前に立つ化け物に臆する事なく挑んだ
魔物が相手ならば
魔装機で簡単に倒せると踏んでいた
だが
アズサの乗る指揮官用ソーダストの剣を
大きな手で受け止めた化け物は
不気味な声で笑っていた
アズサは驚いた
化け物の力は魔物よりも凶悪で
魔装機のパワーを上回っていたからだ
アズサ
『魔物の力を超えている!?』
黒い化け物
『魔物?フフフフ....我はラプラス
この世界を終わりを告げる神だ』
アズサ
『神?』
化け物のラプラス
『魔界の上位者である
アバドンと呼ぶ悪魔の力を得た、
人間と悪魔が融合したこの肉体は
貴様ら弱き人間達などでは赤子も同然』
化け物の姿に変わったラプラスは
アズサの乗る指揮官用ソーダストを破壊し
中に乗るパイロットを殺そうと動いた
マズイと思った
キサラギやロイヤルフラッシュの皆は
化け物に挑むが、化け物の力は
キサラギやジョーカー達をも圧倒した
ロイヤルフラッシュの
エース、ダイヤ、ハートが乗る魔装機は
化け物によって破壊された
ジョーカー
『エース!!ダイヤ!!ハート!!』
キサラギ
『上記を逸した力....』
化け物のラプラス
『弱い...弱いぞ人間!!
コレが神をも超える力、新時代の魔王...
我はこの世界の神に進化したのだ!!』
クラブの魔装機
リュウールクラブに乗っていたアランは
クラブにこの魔装機を使い
あの化け物を倒せと声を荒げる
クラブ
『無理ですよ!!
ジョーカーさん達の魔装機より
戦力になり得ないリュウールクラブじゃ
人助けや援護をするのが関の山で..』
ジョーカー
『クラブはエース達の救出を、
コイツは私達が倒す!!』
戦いを続け
マナを低下させていたココとリオンは
マナを振り絞り
マリーアントワネットとドラグーンを動かした
ココ
『行くよリオン』
リオン
『あの化け物を止めないと
世界は滅ぼされてしまいますね』
神の力を手に入れたラプラスの前に
キサラギの指揮官用ソーダスト
ジョーカーのサンティエルジョーカー
ココのマリーアントワネット
リオンのドラグーンMk-2が行手を塞いだ
4機の魔装機を見たラプラスは
本当の恐怖を植え付けるべく
その愚か者共に神の力を見せつけた
キサラギ
『4機の連携で奴を仕留める』
リオン
『分かりました』
クラブは
魔装機を失ったエース達と
ガーネット隊の隊長アズサを連れ
リース達が居る安全な場所まで離れた
ダイヤモンド隊の副隊長タナミアは
残ったソーダストを使い
隊長達のサポートをすると言っていたが
あの化け物の力は本物、私達レベルの魔女では
下手に援護をするのが邪魔になると
リニアはタナミアに言った
ダン
『ダンゼルバインZが直れば・・・』
リース
『冷却システムは作動しているッス、
ですけど..後数時間は動かせないッス....』
アランは、リオン達が戦う姿を見ていた
化け物の姿に変わったラプラスに
リオンやキサラギ達ですら苦戦させられていた
それどころかあの化け物に
一撃たりとも攻撃を与えられていなかった
ジョーカー
『攻撃が当たらない!?』
ココ
『私達の動きが読まれてる....』
ラプラスは
本来の力、未来と過去を見通す力を使い
数秒先の攻撃を予知し
キサラギ達の攻撃を全て避けていた
このまま戦い続けていても
機士達の攻撃は
ラプラスに当たる事は無かったのだ
化け物のラプラス
『グハハハハ!!!!人間如きが
神の我を超えられると思うな!!!!』
ジョーカーのサンティエルジョーカーも敗れ
キサラギとココの魔装機も破壊された
最後に残ったリオンのドラグーンは
化け物の攻撃を受け止め耐えていた
完全な状態じゃ無いドラグーンに
長期戦の戦いで
体力やマナの限界が近づいていたリオンだったが
皆を守ると言う使命だけで
限界を超え 戦い続けた
化け物のラプラス
『まだ神に挑むか、弱きエルフの子供よ』
リオン
『僕は諦めません、ネルさんやアランさんなら
自分の命を使い果たしてでも戦い続けます!!』
化け物のラプラス
『使命や守りたい気持ちだけで
無謀にも神と戦う勇気など』
リオン
『僕の勇気は、
皆んなが与えてくれた力なんです!!
勇気の力は神だって超えるんだ!!』
◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉
〈71-12 変わる未来〉
▶︎レインオラクル国
レインオラクル国に到着したネルは
ソーダストを急いで降り
ここまで送ってくれたイリマに礼を言い
急いでマナリリアンの場所に走った
変換機バッテリーに
魔力を注ぎ終わったオリーブとアイナの前に
慌てた様子のネルが現れ
マナリリアンに乗り込んだ
オリーブ
『どうしたんだいネル君!?』
ネル
『話しはイリマから聞いてくれ!!
マナリリアンの修復ありがとう
オリーブ博士にアイナさん』
マナリリアンを動かし
直ぐにキサラギ達が戦う戦場に向かった
何が何だか分からなかったオリーブは
残されたローズストーン国の機士イリマに
ローズストーン国で何が合ったのか聞くのだった
▶︎ローズストーン領 北西の土地
化け物のラプラスと戦い続けるリオン
どんなに攻撃を受けても
倒れる事なく最後まで抗った
しかし
ラプラスには攻撃が当たらず
抗い続けてるだけでは
ラプラスを倒す事は不可能だった
化け物のラプラス
『どうした、さっきまでの威勢は!!』
リオン
『僕は....最後まで諦めません....』
状況は絶望的
リオンやキサラギ達が負けるのなら
誰もあの化け物は倒せないと
ローズストーン国の機士達は思い始めた
サンティエルジョーカーも敗れ
女帝機のマリーアントワネットも倒された
ネルのマナリリアンが到着しても
あんな化け物に勝てるのだろうかと
1人の機士が仲間達に言った
アズサ
『弱音なんて言わないで!!
ネルはあんな奴に負けはしない、それに
リオンだってまだ戦っている!!』
ガーネット隊の機士
『で...ですけど...』
ラプラスの力に
どうする術も無く耐え続けるドラグーン
ドラグーンが倒されるのは
時間の問題だと皆分かっていた
アランは
この場に自分のガンドリアが有ればと
拳を強く握りしめていた
化け物のラプラス
『終わりだ!!』
ラプラスの一撃を受け
膝を突き倒れるドラグーン
もうダメだと思ったその時
空から魔装機の影が急接近して
化け物のラプラスに一撃を浴びせた
攻撃を受け怯むラプラス
ラプラスは何者だと声を荒げ
目の前に立つ魔装機を見た
空から現れたのは
黒く輝くアランのガンドリアだった
機士達やリオンは驚いた
どうしてガンドリアがこの場所に・・・
アラン
『ガンドリア....一体誰が動かしている....』
ガンドリアに乗るパイロットは
ローズストーン国の機士達に言った
私がこの化け物を倒す、だから皆んなは安心して
謎のパイロットの正体は
ネルと同じ異世界人のアケミだった
▶︎数分前のローズストーン国
アケミ
『声が聴こえる....私を使えって言ってる!』
突如何かを言い出したアケミは
ロニー達や整備班のリーダービドルを押し退け
ガンドリアが置かれていた格納庫にやってきた
ロニーやビドルは
アケミが何をしようとしてるのか分からず
止まるように言い聞かせたが
アケミは忠告を聞かず
ガンドリアに触れこう言った
アケミ
『力を貸してくれるの?』
ビドル
『そいつは魔族のアランの魔装機だよ、
人間のアンタじゃ動かせない!!』
アケミはガンドリアに乗り
操縦レバーを強く握った
誰もが動く事は無いと思っていたが
ガンドリアは起動を開始し 前に歩き始めた
ビドル
『嘘だろ!?』
ロニー
『まさか!!魔力の力を持つだけで
ガンドリアが動くハズが・・・』
アケミは目を閉じ
心の中でガンドリアに言った
弱い自分に
ネルや皆んなを守る力を貸してと
▶︎ローズストーン領 北西の土地
空から現れた漆黒のガンドリア
操縦者はまさかの異世界人のアケミ
その事に皆驚き 固まっていた
アケミ
『リオン君は皆んなを非難させて!!
私がこの化け物を倒す!!』
リオン
『アケミさん!?』
突如現れたアケミに
アランはリュウールクラブの通信機を使い
ガンドリアから降りるように言った
その魔装機は俺の魔装機だ
人間のお前が危険な真似をするなと
アラン
『俺と変われ!!』
アケミ
『私が皆んなを守る、
ガンドリアも私の思いに答えてくれた!!』
アラン
『ガンドリアが?』
ラプラスはガンドリアのパイロット
アケミの未来を見透そうとしたが
何故かこの者の未来予知ができず
攻撃を喰らい続けた
化け物のラプラス
『何故だ!!どうして未来が見えぬ!?
こんな未来など知らぬぞ!?』
アケミ
『決められた未来なんて嫌い!!
私の未来は私が決める!!』
ラプラスは後ろに下がり
闇の結界を作り、
ガンドリアの攻撃を防ごうとした
闇の結界に人間が触れれば
その者の体は闇に蝕ままれ、命も無事ではない
この結界の中では
人間達は我に攻撃できない
ラプラスは闇の魔力を高め
結界を大きく膨らませていくが、
アケミの乗るガンドリアは
結界の中に入り込み
ガンドリアの武器ライキリを使い
化け物の姿のラプラスを突き刺した
化け物のラプラス
『そんな・・・この闇は私の・・・』
アケミ
『貴方なんかに好き勝手させないから』
化け物のラプラス
『そうか・・・そう言う事だったのか・・・』
死の間際 ラプラスは全てを理解した
自分の力が通用しないこの者は
この世界の異物 存在が許されない者
自分が作り出す闇の結界に侵入できたのも
自分と同じ血を体内に秘めていたから・・・
ユーリムが盗み
魔物化で死にそうになっていた
アケミに飲ませた薬は、
ラプラスがレインオラクル国で実験体だった時に
作られていた人間を神聖種族にさせる薬
アケミは神聖種族のラプラスの力を持っていた
即ち もう1人の自分だった
全てを見透すラプラスの力でも
本当の未来までは見透す事はできなかった
ラプラスは目を閉じ 消滅した
◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉
〈71-13 最後の魔業教団?〉
空中を駆け抜けるマナリリアン
ネルは全速力で
リオン達が魔業教団と戦う場所にと向かっていた
1分1秒が惜しい、早く魔業教団を倒し
囚われたアランを救出しなければと考えていたな
マナ解放を使い
全速力で空を移動するマナリリアンに
地上から高威力の魔弾が飛んできた
ネル
『なんだ!?』
マナリリアンを咄嗟に回避行動に移した
その反動で
マナリリアンは地上に落下し
ネルはマナリリアンを動かし地上に着地させた
目の前には
いつぞやの白い魔装機達が・・・・
ネル
『お前らはあの時の!!』
ジェミニ
『お久しぶり〜、私達の事覚えててくれたんだね』
タウラス
『今日はお前とマナリリアンに用があるのでな』
デッドデスターの山賊達と戦った時も
この2人に邪魔をされた、
山賊のボスやアケミやココ
魔装機大会とか色々な事があり
正直 謎の白い魔装機の事を忘れていたネル、
謎の白い魔装機の事を
機士の人達に教えておくのを忘れていたネルは
今となって後悔していた
しかし
今はリオンやアラン達を助けに行くのが優先
こんな奴らの相手をしている場合ではなかった
ネル
『邪魔だ!!
お前らの相手をしている暇なんて無い!!』
タウラス
『魔業教団の元に向かうのだな?
そうはさせん、お前の相手は私達がやる』
魔業教団の事を知っている?
コイツらは何者なんだとネルは思った
そんなネルにタウラスは教えた、
私達は魔業教団の者だ
私達2人を倒さなければ
この先は進ませないと
ネル
『2機相手だろうがマナリリアンなら!!』
ジェミニ
『凄い強気じゃん、私のメルクリウスと
タウラスのヴェヌスの前でさ』
ジェミニの乗る魔装機
メルクリウスは双剣を取り出し
タウラスの乗る魔装機
ヴェヌスは大斧を取り出し構えた
前に戦った時は
メルクリウスは良く見る剣と銃を使っていたが
今回は違う武器だった
ネルはクリスタルブレードを構え
謎の白い魔装機達を倒し
急いでリオン達の元に急ぐと考えていた
タウラス
『行くぞマナリリアン!!』
ジェミニ
『楽しませてよね』
2機の魔装機がマナリリアンに襲い掛かる
マナリリアンは
メルクリウスとヴェヌスの攻撃を防ぎ
ギガブラストやアイスフォースを使い
2機の魔装機に反撃した
マナリリアンが放った魔法を回避し
ジェミニは喜んだ
ジェミニ
『それがマナリリアンのアイスフォースか、
魔法って面白い物なんだね』
タウラス
『ならばコチラも面白い物を見せてやろう』
ジェミニとタウラスの魔装機を見て
ネルは何か変だと勘付いた
空中に居たマナリリアンに
魔弾での攻撃をしてきたが
メルクリウスとヴェヌスは銃を持っていない
奴らはどうやって魔弾を放ったんだ?
その答えを
タウラスの乗る魔装機
ヴェヌスから知る事になった
無の空間から次元の壁を破った時と同じ
小さな異次元の穴に似た物が現れ
その穴から
マナリリアンに向けて魔弾が飛び出してきた
ネルは直ぐに魔弾を回避して
どんな技術なんだと驚いた
ジェミニ
『それじゃあ私もやっちゃおうかな』
メルクリウスもヴェヌスと同じく
無から魔弾を作り出しマナリリアンに飛ばした
ヴェヌスとメルクリウスは
無数の魔弾を作り
マナリリアンに放ち続けた
ネル
『クソ....なんだコイツら!!』
ジェミニ
『ホラホラ、ヤラレちゃうよ〜』
マナリリアンの魔法
デフェンウォールで魔弾を防ぎ続けたが
魔法のバリアは破れ
無数の魔弾はマナリリアンに直撃した
だが
バリアの中に居たマナリリアンは
マナリリアンの作り出した幻影
ファントムイリュージョンの魔法だった
メルクリウスの後ろに立っていたマナリリアンは
ファイアブレイクを使い
メルクリウスを倒し 動きを止めた
タウラス
『やるなマナリリアン』
ネル
『後はお前だけだ!!』
ヴェヌスは武器を地面に刺し
私だけではお前に勝てそうに無いと
タウラスはネルに言った
ネル
『降参って事か?』
タウラス
『死に場所は自分で決める』
ジェミニ
『楽しかったよマナリリアン』
ネル
『ん?』
数秒後
タウラスとジェミニの乗る魔装機は
大きな爆発を起こした
マナリリアンはデフェンウォールで爆風を防ぎ
気がつくと謎の白い魔装機
メルクリウスとヴェヌスは
跡形も無く消滅していた
2人が自爆して死んだ
ネルは怯え 何も無い光景を見て固まっていた
ネル
『コレが魔業教団のやり方なのか・・・・・、
今は皆んなを助けに行くのが先だ!!』
ネルは
魔業教団と戦うローズストーン国の機士達がいる
戦場に向かった
マナリリアンが到着した時には
魔業教団も教主ラプラスも倒されていた
しかもそこには
ガンドリアを動かすアケミの姿も・・・
アケミが魔業教団を倒したと
後からリオンに聞かされたネルは
その事で凄く驚かされた
皆の危機を救ったアケミは
自信満々な表情でネルの顔を見ていた
next▶︎72




