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魔装機マナリリアン  作者: ロア
   WORLD of END 8章
74/120

8章 波乱の戦い 62話-恐怖のデッドデスター後編

〈62-1 好機到来〉


 俺 アケミ ナナミの3人は

 山賊達に捕まり牢の中に入れられている


 牢からは出られないし

 解放丸華もマナリリアンも

 奴らに奪われ絶対絶命の状況だ


 俺1人ならまだしも

 アケミやナナミにまで被害が及ぶ可能性がある..

 絶対に俺が2人を助けないと!!



▶︎デッドデスターのアジト


 アレからどれぐらいの時間が経ったのか

 俺達には分からなかった


 だが、まだそれ程の時間は経過していないハズだ、

 俺が考え事をしていると奥からあの女達が現れた


 バーナビー達が



バーナビー

『それで?仲間になる事を決めたのかよ?』


ダミリア

『大人しく言う事聞いた方が良いと思うよ

 人質もいる訳なんだしさ』



 俺はアケミとナナミの顔を見た

 ナナミは慌てた様子だったが

 アケミは余裕そうな顔をしていた



アケミ

『ネル、そんな奴らの言う事を聞く必要無いわ』


ザシャータ

『そんな事言っていいのか?

 コイツの前でどっちかを殺してもいいんだぞ?』


ネル

『そんな事して見ろ!!

 絶対に俺がお前らを倒すからな!!』



 バーナビー達は

 仲間にならないのならと ナイフを取り出した


 このままじゃ本当にアケミ達がヤバイ!!

 俺は下を向き

「分かった」っと小さく返事をした



バーナビー

『あ?、聞こえねぇな!!』


アケミ

『ネル!!やめて!!』


ネル

『・・・・わかっ』



 俺が返事をしようとしたその時

 外から大きな爆発音が鳴り

 地面が大きく揺れた



バーナビー

『何の音だ!?』


ザシャータ

『外からだ、誰かがこの場所を攻撃している』


バーナビー

『クソが!!おい、ダミリア ザシャータ

 何処かのクソを止めに行くぞ!!』



 バーナビー達は走って何処かに行ってしまった


 まさか誰かが助けに来たのか?

 こんな短時間で?


 俺はまた1人で考え込んでいると

 アケミとナナミの呼ぶ声が聞こえてきた


 うるさいな、今俺は考えてるんだ


 馬鹿ネル!!っと呼ぶ声に

 俺は腹を立て 何だよ!!っと叫んだ



ナナミ

『ネルさん!!下です下!!』


アケミ

『足元見なさいよ馬鹿!!』



 足元?俺は牢の下を見ると

 牢の鍵が落ちていた


 あの揺れでバーナビー達が落としたのか!?

 コレはチャンスだ!

 俺は牢の外に落ちている鍵を拾おうとした




▶︎数分前のデッドデスターのアジト 外


 山賊達は魔装機に乗り

 辺りの見回りをしていた



山賊の女A

『もう夕暮れだな』


山賊の女B

『そろそろ交代の時間だな、交代の奴らが来たぞ』



 見張りを交代しようとしたその時

 遠くから何かを見つけ

 山賊の1人が指を差した


 そこには

 1機の見た事も無い魔装機が

 全速力で

 デッドデスターのアジトに向かって来ていた


 それはローズストーン国の機士

 アメジスト隊の隊長ココの魔装機

 マリーアントワネットだった


 敵襲だ!!っと叫んだ山賊

 山賊達は仲間を呼び 20機のソーダストで

 ココのマリーアントワネットに挑んだ




 しばらくして

 増援でやって来たチュイは

 とんでもない光景を目にする



チュイ

『何だコレ?』



 20機のソーダストが

 たった1機の魔装機に殺られていた


 マリーアントワネットに乗ったココは

 増援で現れたチュイのバスタードに言った



ココ

『ネルはどこ』


チュイ

『お前1人でコレをやったのか?』



 チュイは少しだけビックリしたが

 直ぐに自分が有利な立場である事を彼女に示した


 チュイと一緒にやって来た増援は

 100機のバスタードだった


 ココのマリーアントワネットは

 大群のバスタードに囲まれていた



チュイ

『何処の誰かも知らないけど、

 貴方はもう終わりだよ』


ココ

『邪魔するなら容赦しない』



◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉



〈62-2 無双する機士〉


▶︎デッドデスターのアジト 外


 洞窟の外から大きな爆発音が聞こえ

 バーナビー達はヘレネビルパリスに乗り出撃した


 外に出ると

 200以上居た仲間の山賊達が

 魔装機に乗り殺られていた


 それを見た彼女達は

 ローズストーン国の軍勢が

 デッドデスターのアジトに

 攻め込んで来たのかと考えた



ダミリア

『アレ!!』



 ダミリアは何かを見つけ

 バーナビーとザシャータに教えた


 そこで観たのは

 チュイの乗ったバスタードが

 ココのマリーアントワネットに

 倒されている姿だった


 チュイはダミリアの乗ったヘレネビルパリスを見て

 ダミリアが私の事を助けに来てくれたと思っていた



チュイ

『ダミリア....私の事を....』



 チュイは気絶する直前にそう言ったが

 3人は無視してココのマリーアントワネットと

 回線を繋げ会話をした



バーナビー

『テメェ1人がコレを?』


ココ

『ネルはどこ』


バーナビー

『あのガキを助けに来たって事か』



 3機のヘレネビルパリスは剣と銃を構えた


 また邪魔をする奴らが来たと

 ココはマリーアントワネットを戦闘態勢に入れた



バーナビー

『言っとくが、私達は

 そこに倒れている

 雑魚達とは何もかもちげぇぞ!!』



 威勢良くそう言い

 バーナビーのヘレネビルパリスは

 マリーアントワネット目掛け突撃した


 しかし勝負は一瞬だった

 バーナビーのヘレネビルパリスは

 一瞬でマリーアントワネットに負け

 バーナビーのヘレネビルパリスは動かなくなった


 バーナビーはデッドデスターの中でも

 かなり強い実力を持っていた、

 バーナビーが簡単に敗れ

 ダミリアとザシャータは相手が私達より

 かなり上の実力者だと理解した



ダミリア

『あらら、バーナビー負けちゃった』


ザシャータ

『あのアホ、何も考えず突進しやがって』


ダミリア

『どうすんのザシャータ?』


ザシャータ

『あのバカが居ない方が、

 私達は戦い易いって話しだろ』



 ダミリアとザシャータは頷き

 近くにある大きな洞窟に入って行く


 ココは逃がしてなるものかと

 ダミリアとザシャータの

 ヘレネビルパリスを追いかけた




▶︎デッドデスターのアジト 捕らわれているネル


 俺は必死に

 檻の外に落ちている鍵を拾おうと手を伸ばした


 あと少しで届きそうなのに

 その少しが届かない


 アケミとナナミは必死に応援してくれたが、

 正直そんなものに意味は無いと感じていた


 顔を変形させながら手を伸ばすこと数分

 何とか鍵を手に入れた俺は

 直ぐに自分が入れられた牢の扉を開け

 アケミとナナミの牢の鍵も開けた


 縛られていたロープを外し

 俺は2人に大丈夫かと尋ねる



アケミ

『大丈夫よ、それよりあの音は何なの?』


ネル

『多分、誰かが俺達を助けに

 山賊達と戦ってるかも知れない、

 アケミとナナミはここに居ろ

 俺はマナリリアンを探してくる』


アケミ

『待ってろって言うの?、冗談言わないで!!

 私達も奴らを倒すのに手を貸す、

 解放丸華ってのを使われると

 皆んなが困るんでしょ? だったら』



 そっちこそ冗談言うなよ

 お前達じゃ魔装機にも乗れないし

 山賊達の相手にだってならないだろ

 正直言って、戦いになったら足手纏いになる


 足手纏いになるとまでは言わなかったが

 いいから大人しくここで待ってろ

 とだけ2人に言って、俺は

 マナリリアンと解放丸華が何処にあるのか

 探しに走った



ナナミ

『私達じゃネルさんの足手纏いになっちゃいます

 アケミさん、言われたとおり

 この場所で待った方が...』


アケミ

『足手纏いになんか絶対にならない....

 私達も行くよナナミ!!』


ナナミ

『行くって何処にですか!?』


アケミ

『ネルの奴に

 私達が足手纏いじゃないって見せつけによ!』



◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉



〈62-3 山賊のボスを捕まえろ〉


 俺は山賊のアジトである

 広い洞窟の中を走っていた


 いくつも通路が分かれており

 迷路のような地形に俺は迷子になっていた



ネル

『どんだけ広いんだよ!!

 マナリリアンも解放丸華も

 何処にあるか分らないぞ!!』



 いくつも扉があり

 食料庫や山賊達の寝ぐらや

 どうでも良い場所にしか行きつかなかった


 幸いにも、アジトの中には

 山賊達は誰1人として見かけなかった、

 外で戦ってる奴の相手をしてるのか?


 とにかく

 マナリリアンと解放丸華を探すしかないと

 俺は迷宮のようなアジトを走っていると、

 通路の奥から

 巨大な女が走ってる姿を目にした


 アレは山賊のボス ドライゴン!?

 何で奴が?・・・とにかく

 奴を追いかけて

 マナリリアンと解放丸華の居場所を聞き出すんだ


 俺は奴を追いかけ

 ドライゴンに後ろから声を掛けた



ネル

『何処に行くつもりだ!!』


ドライゴン

『逃げ出したのかボウズ、

 お前だね?、外の化け物を呼んだ奴は』



 外の化け物? 誰の事だ?


 ドライゴンを追いかけながら

 俺はマナリリアンと解放丸華が

 何処にあるのか聞き出そうとした



ドライゴン

『誰が教えるか!!まあ1つ教えてやるなら

 解放丸華はこの場所には無いよ、

 アレは

 この場所とは違う場所に閉まったんだからね』



 この場所に解放丸華は無いって事か、

 それでコイツは走って

 その場所に行こうとしてる訳だな


 そうはさせるかと走ったが

 ドライゴンは大きな体を上下に揺らしながら

 物凄いスピードで走って行く


 太った巨体してんのに

 どうしてコイツこんなに速いんだよ!!



ドライゴン

『ハハハ、そんな小さな体じゃ

 私には追いつけないよ!!』



 ドライゴンの言う通りだ

 子供の体の俺じゃ、大人の足には追いつけない


 ダメだ、解放丸華を取り返せるのは俺では無理だ


 そう思っていたら

 別の通路からアケミとナナミが現れた



ネル

『アケミ!?ナナミ!?お前達どうして....、

 大人しく待ってろと言っただろ!!』


アケミ

『アイツを追いかけてるんでしょ?

 アンタの体じゃアイツには追いつけない

 私達が解放丸華を取り返すから

 アンタはマナリリアンに乗って山賊達を倒して』


ナナミ

『ネルさんのマナリリアンなら

 向こうの奥にありましたよ』



 マナリリアンを見つけてくれたのか!!

 それは助かるが

 アケミ達だけじゃ心配だった


「安心して、運動系の部活で体を鍛えてたから

 体力には自信があるから」っと言って

 アケミとナナミは

 走ってドライゴンを追いかけて行った


 そう言う問題じゃ無いだろ!!

 俺も一緒に追いかけようとしたが

 日頃から体を鍛えてなかったので

 体力の限界で走る事すら出来なくなっていた


 仕方ない、マナリリアンに乗って

 アケミ達より先にドライゴンを捕まえるしかない


 俺はナナミに教えてもらった場所に行くと

 本当にマナリリアンがその場所には合った


 傷や壊されたりなんかはされてない

 その事を確認して

 俺はマナリリアンに乗った



ネル

『待ってろよアケミ、ナナミ

 絶対に俺がお前達を守ってやるからな』



◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉



〈62-4 頭脳戦〉


▶︎ダミリア&ザシャータと戦うココ


 ココはダミリアとザシャータの乗った

 ヘレネビルパリスを追いかけた


 2人は暗い洞窟の中に入って行ったので

 ココのマリーアントワネットもその洞窟に入る


 洞窟の中は広く

 魔装機が戦うには十分なスペースだ、

 しかし

 外の光が一切ないその場所で

 ココは山賊の2人を見失っていた



ココ

『逃げられた....』



 逃げられた、そう思っていたら

 オープン回線が繋がり

 山賊達の声が回線越しに聞こえてきた



ザシャータ

『マヌケが、躊躇なく

 コッチのテリトリーに入って来やがって』


ダミリア

『もう貴方は逃げられないよ、

 てか、逃す訳ないけど』



 ココは2人の声を聞き

 マリーアントワネットに搭載されている

 動いている魔装機の居場所が分かるレーダーを見た



ザシャータ

『レーダーを見ても無駄だ、

 この魔装機はレインオラクル国の最新魔装機

 レーダーに映らないステルス機能もあるんだ』


ダミリア

『残念だったね』



 2人の言う通り

 レーダーには魔装機の反応が無かった


 辺りは暗く

 目視で2人の魔装機を見つける事すら出来なかった


 暗闇からヘレネビルパリスの

 エリジウムライフルの魔弾が飛んでくる


 ココのマリーアントワネットは

 魔弾を防げず直撃した



ダミリア

『あらら、どうしたのかな?反撃しないの?』



 挑発するダミリアに

 ココは辺り一帯に雷の魔法を使い電撃を放つ


 だが

 電撃は岩壁に吸い込まれるように消えていった



ザシャータ

『バカが!!この場所には雷鳴石が多く眠っている

 雷鳴石は雷を吸収する性質を持つ!!』


ダミリア

『貴方の魔装機、

 マリーアントワネットの事なら知ってる

 雷と土と光魔法が使えるって事もね』



 こちらの手の内は2人には知られている


 その事が分かると

 ココは光魔法を使い 辺りを照らした


 辺りを照らすと

 大きな岩の柱がいくつも存在し

 その奥にダミリアとザシャータの

 ヘレネビルパリスがライフルを構え立っていた


 土の魔法でこの場所を破壊しようと思ったが

 ココにはそれが出来なかった


 山賊達や自分が

 岩の下敷きになる心配をした訳では無い

 別の心配をしていた   それは



ザシャータ

『少し利口な奴のようだな、

 強力な土魔法をこんな場所で使うと

 人質のガキも死んでしまうかも知れないからな』



 ココが心配していたのは

 この場所にネルが居るなら

 こんな洞窟の中で強力な土魔法は使えない


 ココのマリーアントワネットは

 入って来た入り口に戻ろうとすると

 ザシャータは入り口の天井を撃ち

 入り口を崩れた天井の岩で塞いだ



ザシャータ

『それともう一つ知ってる、

 1つの魔法を使っている時は

 他の魔法を唱えられないんだろ?』


ダミリア

『魔女の常識だもんね』



 魔女は1つの魔法を使っている間は

 その魔法を解くか使い終わるまで

 他の属性魔法は使えない


 ココは今

 光の魔法を使い辺りを照らしている


 ココが光魔法を止めない限り

 他の属性魔法は使えないのだ



ココ

『でも光魔法なら使える』



 マリーアントワネットは

 光の矢をヘレネビルパリスに放つ


 ダミリアとザシャータのヘレネビルパリスは

 岩の柱を利用して

 マリーアントワネットの攻撃を防ぎ

 岩影からエリジウムライフルを放つ


 この場所では

 地形を把握している山賊達の方が有利だった


 ココのマリーアントワネットは

 2機のヘレネビルパリスに手も足も出せずにいた



ココ

『凄い威力、レインオラクル製の魔装機は強い』


ダミリア

『そうでしょそうでしょ』


ザシャータ

『大人しく死にやがれ!!』


ココ

『魔装機は凄くても、

 それを扱う機士が弱いとその魔装機が可哀想』



 は? っとダミリアとザシャータは

 ココの言葉にイラついていた


 私達が圧倒的有利なのに

 コイツは何を言ってるんだ?


 マリーアントワネットは

 辺りを照らす光魔法を解き

 シャスポーガンでヘレネビルパリスを撃ってきた


 しかし

 暗闇に目が慣れてないココは

 ヘレネビルパリスに魔弾を当てる事が出来なかった



ザシャータ

『どこ撃ってるダボ!!』


ダミリア

『私達をバカにした事、後悔させてあげる!!』



 2人がエリジウムライフルを撃とうとしたその時

 マリーアントワネットから強烈な光が

 2人の目を潰そうとした



ザシャータ

『光魔法で目潰しを?

 そんなアホ見たいな手を喰らうハズねぇーだろ‼︎』



 ザシャータのヘレネビルパリスが

 エリジウムソードを構え

 マリーアントワネットに突撃した


 すると

 ザシャータのヘレネビルパリスの足元の地面が

 泥のようにグチャグチャになり

 足を取られ動けなくなった



ココ

『射程圏内』


ザシャータ

『光の魔法を使ってるのに土魔法を!?』



 最初に放ったシャスポーガンの魔弾は

 彼女達を油断させようと見せかけた魔弾、

 それは彼女達自信にも気づかせるよう

 敢えて分かりやすく撃っていた


 次に使った光の魔法での目眩しの攻撃

 一度暗闇に戻し 時間経過で魔法を放つ事で

 2人の目を潰そうとした

 そして、光魔法を使った事で

 他の魔法が直ぐには使えないと見せ掛けるために


 しかしコレもココの罠だった、

 二つ目の攻撃も彼女達を油断させる策


 2撃目の攻撃を本命に見せかけ

 油断しているであろうと思っているココに

 突撃して来た相手を、

 土の魔法で地面を泥濘にして

 ヘレネビルパリスの動きを止めるココの策略だった


 彼女達はクイーン級の魔女でも

 1つの属性魔法を使っている間は

 他の属性魔法を使えない者だと思っていた


 それすらも

 ココは利用しようとしたのだ



ココ

『クイーン級の魔女を甘く見た罰』


ザシャータ

『化け物がぁぁあ』



 マリーアントワネットは

 ザシャータのヘレネビルパリスの

 動力である魔石を破壊し

 ダミリアのヘレネビルパリスに

 シャスポーガンを構えた


 一連の流れを見ていたダミリアは

 実力差が違い過ぎると怯えていた


 負けたく無いとエリジウムライフルを撃つが

 マリーアントワネットが放つ

 シャスポーガンの魔弾が

 エリジウムライフルの魔弾と衝突し

 魔弾の攻撃を防ぐ



ダミリア

『魔弾を魔弾で掻き消したの!?』



 ダミリアのヘレネビルパリスも

 マリーアントワネットにアッサリと負け


 2機の魔装機を

 マリーアントワネットは近くの壁まで運んだ


 壁まで運び終わり

 ココはシャスポーガンをコックピットに向け

 ネルの居場所を聞き出そうとした



ココ

『言わないと殺す』


ザシャータ

『・・・・・分かったよ』



 ザシャータは諦め

 ネル達の居場所を言おうとしたその時


 入り口を塞ぐ岩が破壊され

 バスタードが中に入って来た



バーナビー

『さっきは良くもやってくれたな、

 2回戦と行こうぜ』



 やって来たのは

 さっきココが倒したバーナビーだった


 バーナビーは動かなくなった

 自分のヘレネビルパリスを捨て

 バスタードに乗り換え

 ココのマリーアントワネットに挑もうとしていた


 バスタードの両手には

 クレオパトラの武器

 シミターとイシスの盾が...



◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉



〈62-5 デッドデスターの恐怖〉


▶︎ココとバーナビー


 また性懲りもなくやって来たバーナビーに

 ココはヤレヤレとしていた


 負けたザシャータも

 何の策も用意せずやって来たと思い

 心の底から馬鹿野郎だと思っていたが

 バーナビーもそこまで馬鹿では無かった


 敵の実力は自分より上だと

 しっかりと理解していたバーナビーは

 ある策を用意していた   それは....



バーナビー

『コレを見ろ!!』



 バスタードはイシスの盾を地面に置き

 黒い球体の用なカプセルを見せた


 バーナビーはココに言った、

 この中にはあのガキを閉じ込めている

 あのガキ達はこことは違う別の場所に居て

 そいつらをこの中に閉じ込めていたのだと


 もちろんバーナビーのハッタリだ、

 ココはダミリアとザシャータに

 シャスポーガンを構え

 コチラにも人質がいるとアピールするが



バーナビー

『そいつらなんてどうでもいい、

 お前はこのガキを人質にされたら

 何も出来ねぇーんだろうがよ!!』



 バーナビーのハッタリに

 ザシャータはでかしたと思っていた


 この機士は

 あのガキの為にここまで1人でやって来た

 自分達を人質に取った所で、コイツなら

 あのガキを助ける事を真っ先に考えるハズ、

 そうザシャータは考えていた


 ザシャータの読みは当たっていた


 ココのマリーアントワネットは

 シャスポーガンを下に向け、無抵抗になった



バーナビー

『分かりゃいいんだ分かりゃ、

 おいダミリア!!、そいつの腕はまだ動くんだろ?

 コイツを持っとけ!!』



 バーナビーの乗るバスタードは

 ダミリアのヘレネビルパリスに

 人質の入った黒い球体を手渡す


 バスタードはイシス盾を拾い、

 シミターを構え

 ココのマリーアントワネットに攻撃した


 人質を取られ無抵抗なココに

 容赦なくバーナビーは剣での攻撃を繰り返す



バーナビー

『さっきの威勢はどこ行ったよ

 クイーン級の魔女さんよぉ!!』





▶︎ドライゴンを追いかけるアケミとナナミ


 私はナナミと一緒に

 太った山賊の親玉を追いかけていた


 洞窟から外に出て

 森の中を巨大な女が走って行く



ナナミ

『待ちなさいよ!!』


ドライゴン

『待てと言われて待つ馬鹿がいるか!!

 お前ら私の走りに追い付いてくるなんて、

 どんな体力してんだよ!!』



 それはコッチの台詞よ!!

 そんなブヨブヨの体で

 どうしてそんなに足が速いのよ!!


 コレも魔法の力って事なの?


 私達は森の中を走って行くと

 大きな倉庫のような建物が見えて来た


 あそこに解放丸華が有るって事なの?



ドライゴン

『あ!!向こうに魔装機が!!』



 そんな見え見えの罠に引っかかるか!!



ドライゴン

『クソ、引っかからないか』



 山賊の親玉は真っ先に倉庫に入り、

 倉庫の扉を閉めた


 私とナナミも追いつき

 倉庫の扉を開けようとしたけど

 扉は施錠されていて

 外からじゃ開けられなかった



アケミ

『ダメ、開かない』


ナナミ

『アケミさん!!アケミさん!!コッチです!!』



 ナナミに呼ばれ

 私は倉庫の裏に行くと

 頭の上ぐらいに小さな小窓を見つけた



アケミ

『でかしたわナナミ!!』


ナナミ

『えへへ』



 私はナナミを足場にして

 倉庫の中に入った




▶︎ネル


 マナリリアンに乗り 俺は外に出た


 確かドライゴンが走って行った方角は

 向こうだったよな?


 俺も急いでアケミ達に追いつこうと

 マナリリアンを走らせようとしたその時だった


 何処からか魔弾が飛んで来た



ネル

『何だ!?』



 森の何処からか飛んできた魔弾を回避した俺は

 魔弾が飛んできた方角を見た



ジェミニ

『アレ?山賊の魔装機かと思ったけど

 マナリリアンじゃん』


タウラス

『解放丸華を奪いに来たが

 厄介な奴に出会すとはな』



 見た事もない白い魔装機が2機

 コイツらも山賊達の仲間なのか?


 俺は2人に言った

 お前らのボスを追っている

 邪魔するなら容赦しないと



ジェミニ

『私達を山賊だと思ってるらしいよ

 どうするタウラス?』


タウラス

『マナリリアンとの戦闘は避けたい、

 今日はこの辺りで撤退するぞジェミニ』



 ジェミニとタウラス

 それがコイツらの名前か


 ジェミニの声を聴いた俺は

 この声何処かで聴いた覚えが?っと考えていた


 でもこんな白い魔装機見た覚えもないし

 山賊の仲間なんてバーナビー達以外知らない



ジェミニ

『今のマナリリアンの力を確かめるチャンスだよ、

 ボスには悪いけど、少しつまんじゃお』


タウラス

『辞めろジェミニ!!私の命令に従え!!』


ジェミニ

『変換装置で動く

 マナリリアンの力を見るだけだから』



 変換装置の事を知っている?

 何者だコイツら?

 それにこの声....何処かで....


 謎の白い魔装機は

 銃の引き鉄を引き、魔弾を飛ばしてきた



ネル

『やるってのか!!』


ジェミニ

『見せてよマナリリアン!!

 貴方の力を私のメリクリウスにさ!!』



◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉



〈62-6 謎の白い魔装機〉


▶︎謎の白い魔装機と戦うネル


 メルクリウスって魔装機は

 俺のマナリリアンに挑んできた


 奴の武器は良くあるソードとライフルのようだ

 直ぐにこんな魔装機倒して

 アケミ達を追いかけないと!!



ネル

『邪魔すんなって言っただろ!!』


ジェミニ

『そうこなくちゃ』



 クリスタルブレードを構え

 俺はジェミニのメルクリウスに攻撃する


 メルクリウスはソードで攻撃を防ぎ距離を取る


 すぐさま攻撃を畳み掛けるが

 奴は余裕そうに攻撃を避け続ける



ネル

『なんだ?、マナリリアンの方が性能は上なのに

 コイツからは余裕を感じる?』


ジェミニ

『もっと本気でやって欲しいな、

 マナリリアンの力はこんな物じゃないでしょ?』



 こんな奴らに時間を掛けてはいられない


 マナリリアンをマナ解放させた俺は

 ギガブラストをメルクリウスに放った



ジェミニ

『キタキタ!!コレがマナリリアンのマナ解放!!』



 メルクリウスはギガブラストを防ぐ素振りを見せず

 直撃しようとしていた


「馬鹿野郎!!少しは守れ!!」

 俺はジェミニに叫んだ、

 ギガブラストが直撃したら

 並の魔装機なら跡形もなく吹き飛ぶからだ


 メルクリウスは防ぐ事も避ける事もせず

 ギガブラストが直撃してしまった



ネル

『なっ!?』



 ギガブラストを受けたハズのメルクリウスは

 傷1つ無く、その場に立っていた


 嘘だろ?

 魔神のディムロスや

 プルネンのヴァルグラヴンなら分かるが

 相手はただの魔装機だろ!?



ジェミニ

『・・・ガッカリだよマナリリアン、

 SGPも突破出来ないなんて....』



 メルクリウスは武器を捨て右手を前に出した



ジェミニ

『魔力を変換させて動いてるマナリリアンじゃ

 この程度って事か・・・・なら

 こんな奴、ここで倒しても良いよね?』


タウラス

『まさか!?辞めろジェミニ!!』



 メルクリウスは何も無い空間から魔弾を作り出し

 その魔弾をマナリリアンに向け飛ばしてきた


 嘘だろ!?

 あの魔装機、どうやって魔弾を飛ばしてるんだ!?


 メルクリウスは何も無い空間から

 無数の魔弾を作り、マナリリアンに放つ


 デフェンウォールで魔弾を防いだが

 ライフルの魔弾より強力な力に

 マナリリアンのデフェンウォールは破れ

 マナの使いすぎで、マナ解放まで解かれていた



ネル

『コイツの力は!!』


ジェミニ

『私が終わらせるね!!マナリリアンを!!』



 トドメを刺されそうになったその時だった

 タウラスの乗った白い魔装機は

 ジェミニのメルクリウスを止めていた



タウラス

『ヤメロジェミニ!!

 これ以上は命令違反とみなし、

 私がお前を攻撃する!!』


ジェミニ

『ナニソレ?十二宮のリーダーになったつもり?』


タウラス

『あのお方に任された命令を守ってるだけだ、

 私がお前に罰を下さなくても

 アリエスがお前に罰を下すぞ!!』


ジェミニ

『・・・・・』




▶︎ドライゴンを追いかけるアケミとナナミ


 私は暗い倉庫の中に入ると

 頭の中にまた声が聞こえ

 私は目眩を起こし少しクラついた



アケミ

『こんな時に』



 ふらふらと何処かに手を乗せると

 それは金色に輝く 金貨や財宝だった


 目の前の沢山の宝を見て

 私はこの場所が山賊達の財宝保管庫だと分かった



アケミ

『こんなに沢山....

 コレも誰かから盗んだ物って訳?』


ドライゴン

『そうだよ!!』



 私は油断して

 後ろから近付く山賊のボスに気づかなかった


 ドライゴンの大きな手は

 私を掴み、彼女は私を握り潰そうとした



アケミ

『痛い!!離して!!』


ドライゴン

『結局はただの人間、

 力は私の方が上みたいだね!!』



 このままじゃ殺される

 でも

 いくら暴れても

 ドライゴンは私を離そうとしなかった



ドライゴン

『死にな子娘!!』


アケミ

『くっ苦しい...』


ナナミ

『アケミさんを離してください!!』



 後ろからやって来たナナミは

 ドライゴンの背中にポコポコとパンチをしていた


 力の弱いナナミじゃこの女に殺される

 逃げて欲しいと声を出そうとしたけど

 もう既に私には

 声を張る力すら残ってなかった



ドライゴン

『痛くも痒くもない攻撃だね?

 お前もこの女の次に殺してやるよ』


ナナミ

『アケミさんは私が助けます!!』



 ナナミは

 後ろからドライゴンを持ち上げようと掴んだ


 ナナミの体重は40キロぐらい

 対してドライゴンの体重は200キロ以上


 ナナミの力では

 ドライゴンを持ち上げる事は不可能だと思われた



ドライゴン

『何してるか知らないけどね、

 無駄な事はヤメナ!!』


ナナミ

『うんんん』



 ナナミの体の何処かから

「筋力増強モード70%起動」っと音が鳴った


 何の音だとドライゴンが思っていると

 ナナミはドライゴンを持ち上げた



ドライゴン

『何が起きたんだい!?』


ナナミ

『どっせぇぇい!!』



 ナナミはドライゴンを後ろから持ち上げ

 プロレス技の如く、

 ジャーマンスープレックスを決めた


 アケミはドライゴンから解放され

 ドライゴンは頭を強く打ち気絶していた


 ゲホゲホと私は息を上げ

 助けてくれたナナミにお礼を言った



アケミ

『ありがとうナナミ、

 でも凄いパワーだったね?どうやったの?』


ナナミ

『恥ずかしいです』



 ナナミは顔を赤らめ照れていた


 ナナミは前を見て

 あっ!! っと声を荒げた


 どうしたのかと私もナナミが見る方角を見ると

 大きな台座の上に

 瓶の中に黒い飴のような物が入った物が

 ご丁寧に置かれていた



アケミ

『コレが、ネルが探してた解放丸華?』


ナナミ

『聞いてた特徴と一致します

 多分コレですよアケミさん!!』



 私は瓶を手に取り

 ネルの元に行くわよっとナナミに言った


 ナナミは「ハイ!!」っと嬉しそうに返事をした


 コレで私達を足手纏いだって言わせた事を

 あの男に謝らせる事ができる



◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉



〈62-7 実力差を知る〉


▶︎バーナビーと戦うココ


 ココはネルが人質に取られたと思い

 バーナビーの乗るバスタードに攻撃できずにいた


 バーナビーのバスタードは

 クレオパトラから奪ったシミターを使い

 ココのマリーアントワネットに

 何度も何度も攻撃する



バーナビー

『タフな魔装機だ、

 早く死にやがれってんだ!!』



 更に攻撃を加えようとシミターを振り上げると

 マリーアントワネットは腰を屈め

 コックピットが開きココが外に出てきた


 小さな女の子が現れ

 バーナビー達は驚かされた



ダミリア

『こんな子供がクイーン級の魔女だったの!?』


バーナビー

『ザシャータと同じ背丈なのに

 こんな奴に私達は全滅させられたのか!!』


ザシャータ

『おい‼︎』



 ココは山賊達に姿を見せ

 私は大人しくヤラレルから

 人質の入った黒い玉から

 ネルを解放して欲しいとバーナビー達に頼んだ


 もちろん

 そんな提案を受け入れるハズもなく

 バーナビーは「お前が死んだ後に解放してやるよ」

 っとココに言い放った



ココ

『じゃあネルの顔を見せて、

 私はネルの事が好き、

 愛する人の顔を見て死にたい』


バーナビー

『は?なんでそんな事を』


ココ

『あの球体の中に、ネルは居ないの?』



 確かに 人質と言う話しは嘘だ

 中に誰も入っては居ない


 バーナビーは嘘がバレたらヤバイと考え

「ウルセェ!!」っと声を荒げる


 隙を見つけたココは

 威力の低い光の矢を球体に放った


 しまった!!っと思った

 ダミリアのヘレネビルパリスの手から

 人質の入った黒い球体は地面に落ちた


 地面に落ちた黒い球体は真っ二つに割れ

 中には何も入って無い事をココは確認した


 ザシャータは直ぐにバーナビーに言う



ザシャータ

『バーナビー!!直ぐにこの女を殺せ!!』



 バーナビーもココを殺そうと

 シミターを振り下ろすが


 ココは急いで

 マリーアントワネットのコックピットに戻り

 シミターの攻撃をクルセイダーで防いだ



バーナビー

『しまっ!!』


ココ

『もう怒った』



 マリーアントワネットは

 特大の魔法陣を地面に展開した


 何をされるか分からず

 バーナビー達は怯えていた


 洞窟は揺れ 地面は割れ 天井が崩れ始めて来た



ザシャータ

『この女、この場所事破壊するつもりだ!!』


バーナビー

『テメェ!!そんな事して

 お前まで押し潰されるぞ!!』



 バーナビーがさっき言った言葉

 あのガキ達はこことは違う別の場所に居ると


 それを聞いたココは

 この場所を破壊しても問題無いと理解した



ココ

『魔装機に乗っていたら平気、

 貴方達は動けなくなるけど

 私のマリーアントワネットは

 この程度じゃ殺られない』



 クソガーー っとバーナビーの断末魔が響き

 1つの山が崩れていった




▶︎謎の白い魔装機と戦うネル


 近くで大きな物音が鳴り

 何だ?っと俺は戸惑っていた


 目の前にいた

 メルクリウスともう一体の謎の魔装機は

 物音が鳴った方角を見ていた



ジェミニ

『・・・・・分かったよタウラス』


タウラス

『マナリリアンの相手はまだ先だ、行くぞジェミニ』



 奴らはマナリリアンにトドメを刺さず

 何処かに行ってしまった


 何だったんだ奴らは?

 メルクリウスって魔装機は

 今のマナリリアン以上の力を持っていた、

 もう片方の魔装機も

 メルクリウス以上の力が有るって事なのか?


 謎の白い魔装機に

 ジェミニとタウラスと名乗る機士、

 まだまだ分からない事だらけだが

 今はアケミとナナミを助けに行かねば!!

 っと俺は2人の心配をしていたが

 俺の心配は無駄だったようだ


 森の奥から

 アケミとナナミがやってきて

 アケミの手には解放丸華の入った瓶が


 ナナミは嬉しそうに手を振り

 アケミはしたり顔で俺を見ていた



ナナミ

『ネルさ〜ん、私達やりましたよ〜』



 褒めろと言わんばかりの顔をするアケミを見て

 俺は苦笑いをしていた


 でも


 2人が無事で本当に良かった

 今はそう思う事にした



◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉



〈62-8 秘策は最後に取っておく物〉


▶︎ローズストーン国


 トパーズ隊の副隊長リニアは

 アメジスト隊の副隊長ショコラを探していた、

 アメジスト隊のココ隊長が

 1人で敵地に突撃した事を知らせようとして



リニア

『いませんね』



 何処を探しても

 ショコラの姿を見つけられなかった


 魔装機倉庫に居たリオンとアランを見つけ

 リニアは2人に

 ショコラを見かけなかったかと尋ねる



リオン

『ショコラさんなら

 さっき指揮官用のソーダストに乗って

 出掛けてましたけど?』



 それを聞き リニアは

 トパーズ隊の兵を集め、ショコラを捜索しに

 デッドデスターのアジトに向かった




▶︎デッドデスターのアジト


 アケミとナナミは

 たった2人で解放丸華を取り戻していた


 アケミは俺に

「何か言う事あるんじゃないの?」

 っとドヤ顔で言っていたが

 俺は無視して、「早くこの場から逃げるぞ」

 っと言って2人をマナリリアンに乗せた



アケミ

『は?、なんなのその態度!?』


ナナミ

『まあまあ、今はこの場所から逃げましょ?』



 2人を乗せ

 マナリリアンを動かし出口を探していると


 山が崩れであろう場所を見つけた

 そこには

 泥と岩だけが散らばっていた



ナナミ

『何が合ったんでしょうか?』


アケミ

『さっきの大きな音、山が崩れた音だったの?』



 俺は周りを見ると

 ローズストーン製のソーダストや

 レインオラクル製のバスタードが

 誰かに倒されたのか、

 辺り一面に魔装機が倒れていた



ネル

『なんだよコレ?』


アケミ

『私達を助けに来た誰かが山賊達を倒したって事?』



 この数の魔装機を?

 何処の軍が戦ってたと言うんだ?


 俺達は不思議そうに眺めていると

 崩れた山の中から

 魔装機の手が飛び出した


 まるでゾンビの様な光景に

 俺達は叫び、悲鳴をアゲ抱きついていた



アケミ

『って!!何 私に触ってんのよ変態!!』


ネル

『グデボ!!』


ナナミ

『ネルさん、アケミさん!!アレって!!』



 地面から現れた魔装機は

 ココのマリーアントワネットだった


 マリーアントワネットは

 マナリリアンに回線を繋ぎ

 ココは俺に話を掛けて来た



ココ

『ネル、無事だった』


ネル

『どうしてココがここに?』


ココ

『ギャグ?』


ネル

『チガウ!!』



 ココは手伝ってと言って

 地面の下を魔装機で掘り始めた


 俺は言われたとおりココの手伝いをすると

 地面の下から

 バーナビー達が乗るバスタードが現れた


 どうしてコイツらが地面の下に?

 まあそんな事はイイ

 ココは山賊達を魔装機から降ろし

 土魔法で手錠を作り、全員の山賊を捕まえた



ココ

『コレで良し』


ネル

『これ全部ココ1人でやったのか?』


ココ

『そう、褒めて』



 ココは何かに気が付き 俺に近寄って来た



ココ

『どうしたのネル?、顔にアザが...

 山賊達にヤラレタの?』



 あぁ、このアザか


 コレはさっき

 アケミに殴られたアザだと言おうと思ったが

 アケミをまた怒らせるかもと思い

 転んだと嘘を吐いた


 山賊達は怒り 暴れていたが

 岩の手錠は強固だったのか

 やがて暴れる山賊はいなくなっていた



ネル

『そう言えば山賊のボスは?』


ナナミ

『それなら、

 向こうの宝物庫で倒れていると思います』


ココ

『ねえネル、私のマリーアントワネットは

 もう動かないからネルのマナリリアンに乗せて

 私をその場所まで連れて行って』


ネル

『行ってもいいが....変な事しないよな?』



 ココは黙った


 オイ!!、何故黙る!?

 何かする気満々じゃねぇーか!!


 俺はココに

 そんな事やってはイケマセンと怒ると

 そんな事って?っとココは言い

 どんな事か教えてと言ってきた


 俺とココのワチャワチャする姿を見ていたアケミは

 アレが本当にクイーン級の魔女で

 4人いる内の隊長なのかとナナミに聞いた


 ナナミはニッコリと「そうですよ」っと答え

 この国の隊長はどうかしてるとアケミは思った


 ココは「何か来る」っと言い

 俺達は身構えると、

 無抵抗になっていたドライゴンがやって来ていた



ネル

『ドライゴンか、大人しく捕まりに来たのか?』


ドライゴン

『・・・・・・』



 息を切らせ ハァハァと疲れていたドライゴン


 ドライゴンは

 指を後ろに向け何かを指差した


 俺達は向けられた指を見ると

 丸くて鎧をガッツリ着込んだ魔装機が目の前にいた


 なんだアレ?



ドライゴン

『コレは、デュールタンクって魔装機の装甲を

 ソーダストに取り付けた魔装機さ、

 私のマナじゃ

 ここまで動かすだけで一苦労だったがね』



 デュールタンク?

 確かナンバーズのキラって奴が

 乗ってた魔装機だったハズ

 どうしてその魔装機のパーツを?


 ココは言った

 ローズストーン国に攻めて来た魔装機

 デュールタンク

 キラートマホーク

 フォルトゥーナ

 の3機はローズストーン国が預かっていたが

 数ヶ月以上前、

 デュールタンクとキラートマホークの残骸は

 何者かに盗まれたのだと言う


 フォルトゥーナは綺麗な状態で残っていたが

 デュールタンクとキラートマホークは

 ローズストーン国での

 戦いでバラバラになっていたので

 そんな壊れた部品を盗んで

 どうするのだと言う事で

 誰も気にしてはいなかったらしい



ネル

『少しは警戒した方が良いと思うぞ』


ココ

『ゴミをどう捨てるかとかで

 悩ませてたって聞いた』



 確かにローズストーン国には

 魔装機を作る学者や発明家が少ないから

 敵から奪ったパーツなんて

 使い道が無かったって言うのか?


 そんな魔改造魔装機を持って来て

 どうするのだと俺はドライゴンに言った


 アイツはその魔装機を動かすのに

 かなりの体力を使うらしい

 息切れや疲れから見るにそうだ

 そんな魔装機に乗って

 まともに戦えないだろう



ドライゴン

『仲間に言って無理矢理作らせたからね、

 クイーン級の魔女じゃないと、

 コイツは動かせないだろうね』


アケミ

『宝物庫で聞こえた謎の声

 この魔装機の声だったのね』


ネル

『それで?

 その魔装機も作ってましたよと正直に話し、

 罪を少しでも軽くしようと吐いたのか?』


ドライゴン

『チガウネ』



 は? 何を言ってんだコイツ?

 もうお前に戦う力も残ってないだろ

 その魔装機だって

 お前じゃまともに動かせないだろ?


 ドライゴンは股間から何かを取り出した

 汚ねぇっと思っていたが

 俺はその取り出した物を見て驚いた


 奴が持っていたのは解放丸華だった



ドライゴン

『もしもの時に1つ隠し持っていたのさ!!』


ネル

『まさかお前!?』


ドライゴン

『昔は私もクイーン級の魔女だったんだ、

 解放丸華の力で私は昔の私を取り戻す!!』



 俺は止めようとしたが、既に遅かった


 ドライゴンが解放丸華を食べると

 眩い光が辺りを包んだ


 こんなの、ウェルチが食べた時とは

 何もかも違うぞ!!

 コレが適性のある者が食べた時の反応なのか!?


 強い光が収まると

 そこには、デブのドライゴンはいなくなり

 スレンダーな女が立っていた



ネル

『まさか.....ドライゴンか?』



 女は フフフと笑い

 口を大きく開け笑い始めた



スレンダーな女

『まさか歳まで若返るとはね!!』


アケミ

『誰なのよアンタ!!』


ドライゴン

『私かい?、私こそが

 真のドライゴン・ビスチャリムだよ!!』



◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉



〈62-9 ハンデのある戦い〉


▶︎デッドデスターのアジト


 ドライゴンは若返り

 自分の体を揉みしだく様に触っていた


 30年前の体は最高だねと言っていた


 ココは魔法を使いドライゴンを攻撃したが、

 ドライゴンは魔法解除の呪文を唱え

 ココの魔法を封じた



ココ

『魔法解除の呪文は

 今のクイーン級の魔女でも使えない魔法、

 ネル、マナリリアンに乗って』



 ココに言われ 俺はマナリリアンに乗った



ドライゴン

『魔装機で戦うってのかい?

 面白いじゃないかい、相手してやるよ』



 俺がマナリリアンに乗ったのを見て

 ドライゴンも魔装機に乗った


 ドライゴンの魔装機は

 キラートマホークの使っていた武器

 大型のトマホークを2本構えていた


 相手はデュールタンクの装甲を

 ソーダストに貼り付けた魔改造魔装機だ、

 そんな奴にマナリリアンが負けるかよ!!


 俺は全力で戦おうと

 マナ解放を使おうとしたが

 マナ解放は使えなかった


 そうだった!!

 さっきのメルクリウスとの戦いで

 大きくマナを消費していたんだった!!


 ココのマリーアントワネットも戦えないし

 マナ解放を使わず

 ドライゴンの魔装機を倒さなきゃいけないのか


 俺が油断していると、

 ドライゴンの魔装機はトマホークを振り下ろし

 マナリリアンを攻撃していた


 マナリリアンは少しヨロケたが

 直ぐに俺はクリスタルブレードを構え反撃した

 しかし

 奴の魔改造魔装機はとてつもなく頑丈で、

 クリスタルブレードですら弾かれていた



ネル

『なんだと!?』


ドライゴン

『どうだいこの魔装機の装甲の硬さは!!

 デュールタンクとソーダストを合わせた魔装機

 デュールソーダストって名付けようかね』



 マズイぞ、マナリリアンの武器じゃ

 デュールソーダストの装甲を貫く事ができない


 俺はマナリリアンの盾

 レグリースクートゥでデュールソーダストの

 トマホークでの攻撃を防ぐ事しかできずにいた



▶︎アケミ


 何やってんのよネルの奴!!

 防戦一方じゃない!!


 ココ隊長は言った

 このままじゃネルが殺られる私も戦はないと


 しかし

 彼女の魔装機も 彼女自身も

 山賊達との戦いで大きく疲労していた


 ナナミはココを止め

 どうしましょうと慌てた様子だった、

 何とかしないと 私にも何かできる事はあるハズだ



アケミ

『そうだ!!宝物庫よ!!

 あそこに武器か何かあるハズよ!!』


ココ

『2人は宝物庫に、私はネルを守る』


ナナミ

『ですけどココ隊長さん!!』


ココ

『時間稼ぎぐらいにはなるはず』



 私はココ隊長の言葉を信じ

 もう一度、あの倉庫にナナミと戻る事にした



▶︎ネル


 レグリースクートゥで守る事しかできねぇ!!

 何か策はねぇのか!!



ドライゴン

『ホラホラどうしたよ!!』



 奴の挑発が頭にくる、

 マナ解放さえ使えればこんな奴!!


 俺が苦戦していると

 後方から魔弾が飛んできた、

 魔弾を撃ったのは

 ココのマリーアントワネットだった


 マリーアントワネットは

 シャスポーガンを構え

「一緒に戦うよネル」っとココは言った


 だが

 見るからにボロボロのマリーアントワネットを見て

 今のココじゃ戦いは無理だと俺も分かっていた



ドライゴン

『そんな大破寸前の魔装機で

 私と殺り合おうってのかい?』


ネル

『無茶だココ!!、お前は下がれ!!』



 デュールソーダストは

 マリーアントワネットに向け走り出した


 俺はココを護る為

 マナリリアンでデュールソーダストを捕まえ

 動けないよう押さえた


 だがデュールソーダストの馬力に

 マナリリアンじゃ押さえきれなかった



ココ

『ネル!!、援護する』



 マリーアントワネットは

 シャスポーガンを使い

 デュールソーダストに何発も魔弾を放つ


 だが無駄だった、魔弾や剣の攻撃じゃ

 デュールソーダストに

 まともなダメージを与えられない



ドライゴン

『鬱陶しいね!!』



 デュールソーダストは

 マナリリアンを吹き飛ばし

 魔弾を撃つマリーアントワネットを吹き飛ばした


 駄目だ、コイツに勝てるビジョンが見えない


 ココは 自分の顔を映す

 モニター回線を繋げ、真剣な顔で俺に言った



ココ

『ねえネル、

 マナリリアンは人の魂で力を取り戻すんだよね?』


ネル

『は?何だよ急に!?』


ココ

『クイーン級の魂なら

 それなりの力が使えるかも知れない、

 ネル....後は任せたから』



 まさかコイツ!?

 ココは最後に「好きだよ」っと言って

 マリーアントワネットを

 デュールソーダストに突撃しようとさせた


 コイツ死ぬつもりだ!!

 そうはさせねぇ!!


 マナリリアンの剣を投げ

 マリーアントワネットの足を破壊して

 身動きを封じた


 俺はマナリリアンを

 マリーアントワネットの前に出し

 ドライゴンの

 デュールソーダストに1人で挑むことにした



ドライゴン

『仲間を攻撃してトチ狂ったのかい?』


ネル

『ここからは俺1人が相手だ』



◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉



〈62-10 中間〉


▶︎アケミ


 宝物庫に戻った私達は

 何かないかと必死に探した


 人間サイズの剣や槍しか見つからない、

 こんな武器じゃあの魔装機を倒せない!!

 他に武器になるような物は...


 ナナミは何かを見つけ私を呼んだ



アケミ

『コレは!?』


ナナミ

『何か分からないですけど、

 コレが使えればネルさんを助けられるかもです』



 それは

 大砲のような大きな何かだった


 大砲にしては、何処か凶々しい感じがする


 大砲には鉄のタイヤが付けられていた

 コレならあの場所まで運べる、

 私はナナミに

 一緒にコレを運んでと伝えた



▶︎ネル


 1人でデュールソーダストと戦っているが

 とてもじゃないが勝てそうにないな



ドライゴン

『シブトイ奴だね、

 どんだけタフな魔装機なんだい』



 マナ解放は使えないが

 俺のマナリリアンだって

 デュールソーダストには負けてない


 この装甲を突破する何か方法があるハズだ


 俺が苦戦していると

 アケミとナナミが何か大砲のような物を持ってきた

 何だアレは?



▶︎アケミ


 この武器を持って来たのは良いけど

 コレどうやって使うのよ?

 私は武器の使い方が分からず

 ナナミと一緒に混乱していると


 ボロボロになったココ隊長がやって来た



アケミ

『ココさん?、ネルと一緒に戦ってたんじゃ?』


ココ

『私の魔装機ネルに壊された』



 え?どう言う事?


 とにかく!!

 今はこの武器の使い方が分からず

 私達は困っていた事を伝えた



ココ

『それは魔族が使っていた対魔装機用の兵器』


ナナミ

『ココ隊長さんはコレの使い方が分かるんですか?』


ココ

『多分分かる、けど

 コレは魔力がないと扱えない兵器、

 私達人間じゃ扱えない』



 魔力? それって確か私の体の中にある....


 私は魔力を持っている事をココ隊長に教え

 この武器の使い方を教えて欲しいと頼んだ



ココ

『魔力を?どうして?』


アケミ

『いいから教えて!!ネルを助けたいの!!』



 大砲の真ん中にある液晶に

 手を置き 魔力を込めるのだと言う


 私は言われた通り手を置いたけど

 何も変化はなかった



ナナミ

『変化ありませんね?』


ココ

『魔力が注がれてない』



 魔力の使い方なんて分からない

 でも!!、今はネルに恩を返すチャンスなんだ!!


 私を生かしてくれ 居場所をくれた

 だから私は!!


 私は強く願うと

 大砲の液晶に数字が映り 5%っと表示された



ココ

『チャージが始まった、そのまま魔力を込めて』


ナナミ

『アケミさんファイトです!!』



▶︎ネル


 アケミ達の奴、何やってんだ?


 デュールソーダストに乗ったドライゴンも

 アケミ達に気が付き

「ちょこちょこ目障りな奴達だね」っと言い

 アケミ達の元に向かって行った


 マナリリアンを動かし

 俺はデュールソーダストを止め

 アケミ達に言った



ネル

『馬鹿野郎!!お前らはもう逃げろ!!

 コイツの相手は俺1人でやる!!』


アケミ

『ウッサイ!!アンタ1人じゃ無理そうだから

 私達が何とかしようと頑張ってんでしょ!!』



 ココとナナミは

 大砲のチャージを見て

「あ、早くなった」っと口に出した



ネル

『だから邪魔だって言ってんだ!!

 何もできないお前らが足手纏いなんだよ!!』


アケミ

『遂に言ったわね!!

 やっぱりアンタは私達の事そう思ってたんだ』



 屁理屈捏ねていつもいつも俺を困らせる

 俺がお前達の事をどんだけ心配してるか

 コイツらは何も分かって無い!!



ネル

『俺はお前達の事を護りたいんだ!!

 仲間だと思ってるから!!』


アケミ

『なら私達の事も信用してよ!!仲間でしょ!!』



 アケミの言葉から

 仲間と言う2文字を聞いて

 俺に足りなかったピースが埋まった


 リオンやアラン

 ディナガード国に居る

 サラサやレイナ達と戦った事もある時もそうだった


 だけど、いつも俺は1人で戦ってたんだ


 俺1人で何とかしようと

 強いマナリリアンを扱える俺がそうしようと

 そんな事ばかり考えていた


 俺に足りなかったモノ....それは....




ココ

『チャージ完了』


ナナミ

『イケマスヨ!!』


アケミ

『避けてネル!!』



 信じるぞ

 俺は押さえていたデュールソーダストから離れると


 大砲のような兵器から

 凶々しい魔力の弾が

 デュールソーダストに目掛け飛んでいった



ドライゴン

『何だいコレは!?』



 見事デュールソーダストに命中

 アケミ達はとても喜んだが

 煙が収まると

 無傷のデュールソーダストがその場に立っていた



ドライゴン

『ビックリしたけど、所詮は古代の兵器

 魔装機には通用しなかった見たいだねぇ』


アケミ

『嘘でしょ....』



 魔力の弾は

 デュールソーダストに命中した後

 残った魔力がマナリリアンを包んでいた


 意識が遠退く感覚だ

 この感覚、巨大魔竜やタケルと戦った時の



▶︎白い空間


 魂が集まるその場所に

 俺は立っていた


 目の前に 知らない人間が2人居る

 大人の男性と大人の女性だ


 服装から見るに 2人とも日本人だ


 2人は言った

「アケミの事をよろしく」

「あの子、少しワガママだけど

 とても良い子なの....だから」


 少し? バカ言うな

 とんでもなくワガママ嬢ちゃんだぞアイツは


 だけど 1つだけ納得した事がある

 とても良い子って言ったのは

 間違いないと俺も思っていた


 俺は2人に言った「守るよ」っと



▶︎デュールソーダストと戦うマナリリアン


 ドライゴンは何かに気が付き

 横にいるマナリリアンを見た


 マナリリアンは翠に輝き

 さっきまでとは違うオーラを纏っていた



ドライゴン

『なん...だい.....そのマナは!?』


ネル

『コレは誰かを守る力だ』



 デュールソーダストはトマホークを構え

 マナリリアンに攻撃するが


 マナリリアンは音速でデュールソーダストを殴った



ネル

『コレがマナリリアンの新しい技、

 ファイアブレイクだ!!』



 殴られたその場所から 強力な爆発が起こり

 デュールソーダストの装甲は全て剥がれた



ドライゴン

『今の一撃でデュールソーダストの装甲を!?』


ネル

『もう一撃浴びせてやるよ』


ドライゴン

『ヤメロ!!、そんな事すれば

 デュールソーダストが!!

 私の究極の魔装機がああああ』



 デュールソーダストを破壊したマナリリアン


 デュールソーダストのコックピットから

 黒焦げになったドライゴンが降りて来た


 ドライゴンはマナを使い果たしたのか

 元のブヨブヨの太った体に戻っていた、

 俺達は皆で協力して山賊達を倒したんだ



◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉



〈62-11 勝負は終わってない〉


 山賊達を全員倒し

 ココは無線で誰かと会話をしていた



ココ

『うん、そう、だから早く来て.....

 え?ショコラ?、見てない....

 分かった、それじゃあ』



 ココは俺達に教えてくれた

 トパーズ隊の機士の人達が

 もう時期この場に到着するそうだ


 山賊達全員を捕まえる事は

 今日は出来ないが

 奪った魔装機や宝物庫の金などは

 ローズストーン国の機士が全て預かるのだと


 後日 金品は元の持ち主に返すそうだ


 持ち主を探して返す作業だけで

 とんでもなく大変そうだと俺は思ったが、

 それは俺の仕事とは関係ない

 ローズストーン国の機士の人達が頑張る事だ。

 頑張れローズストーン国の機士!!


 アケミは俺の側に近寄って来た

 俺に何か言って欲しいのだろう、

 アケミは恥ずかしいのか

 俺の目を見ようとはしなかった


 なんだよ...俺まで恥ずかしくなるだろ!!



ネル

『今日は助かったよ....ア...ガト...』


アケミ

『は?なんて言ったの?聴こえない』


ネル

『アケミやナナミのおかげだよ!!

 アリガトウって言ったの!!』



 アケミは少し顔を赤らめ

 ソッポを向き「何それキモ」っと言った


 コイツ、人に感謝させといて自分はそれか



ネル

『お前が俺に、「仲間でしょ!!」って

 力強く言ってたから

 俺も仕方なく頑張ってやったんだ』


アケミ

『は!?、そんな言い方してなかったでしょ!!

 てか言ってないし!!』


ネル

『いや言ったね!!俺のこの耳は

 ちゃんと聴いてたと言ってました』


アケミ

『良い大人が子供見たいな事言って

 恥ずかしくないの!!』


ネル

『今の俺は15歳の子供だ、

 お前こそもう少し大人になれよ、もう大人だろ』


アケミ

『まだ私は学生よ、そっちこそ!!


ネル

『お前こそ!!』



 言い争う俺達を見たココが

「2人は付き合ってるの?」っと言ったので

 俺とアケミは

「付き合ってない!!」っとココに怒った


 おぉー っとした表情で

 ココは俺達の顔を見ていた



ダミリア

『私達こんな人達に負けちゃったんだね』


ザシャータ

『アホ共だ』


ダミリア

『てかさ?、バーナビーどこ?』


ザシャータ

『そう言えばアイツいねぇな?、

 1人で逃げたのか?』



 俺とアケミが言い争っていると

 指揮官用のソーダストが1機現れた


 それを見たココは

 アレはショコラのソーダストだと言った、

 もう援軍がやって来たのか

 アレ?

 でも到着する援軍は

 トパーズ隊の機士達のハズだろ?

 ショコラはアメジスト隊だし、

 しかも1機だけってのは変じゃないか?


 ナナミは何かに気が付き

 怯えた様子で何かを指差した


 指揮官用ソーダストの手を見ると

 アメジスト隊の副隊長ショコラが捕まっていた

 アレ? 何故ショコラが?

 誰があの魔装機を動かしてるんだ?


 指揮官用ソーダストはスピーカーを使い

 俺達に言ってきた



スピーカーの声

『勝負はまだ終わってねぇ!!

 この女を助けたいなら、クイーン級の魔女

 俺と3度目の勝負をしろ!!』


ショコラ

『ごめんなさいココ隊長』



 この声、バーナビーだ!!


 バーナビーはクイーン級の魔女の

 ココと対決したいと言っている

 どうする!? ショコラが人質になってるし

 下手な真似はできないぞ!!



ココ

『ショコラを離して』


バーナビー

『テメェが死んだら離してやるよ、

 俺に2度も恥かかせやがって

 テメェはぜってぇブッ殺さなきゃ気が済まねぇ』



 なんて奴だ

 イカれてるんじゃないかこの女


 バーナビーの奴、

 ココを倒さない限り何度でも挑んでくるぞ



ザシャータ

『辞めとけバーナビー、私達はもう負けたんだ』


ダミリア

『そうだよもう大人しく捕まろ?』


バーナビー

『ウルセェ!!、俺は負けちゃいねぇ!!

 奴を殺すまで負けられねぇ!!』



 とんでもなくシブトイ女だ

 ショコラは人質に取られてるし

 どうするのか、俺はココに聞いた



ココ

『私はショコラの為だったら死んでも構わない』


ショコラ

『ダメです隊長!!、私の事は構わず

 隊長は戦ってください!!』



 どうする事も出来なかった俺達


 暴走するバーナビーを見た

 ドライゴンは大声を出した



ドライゴン

『もういいバーナビー、私達の負けなんだよ』


バーナビー

『負けてないよママ!!私はまだ戦える!!』


ドライゴン

『負けたんだよ!!

 私の言う事が聞けないのかい!!』



 ドライゴンがバーナビーを説得すると

 バーナビーは黙り


 人質のショコラを解放して

 バーナビーはソーダストから降りた


 もう彼女には抵抗する意思は無く

 大人しく俺達に捕まった



ドライゴン

『コレでいいんだろ』


ネル

『お前...』


ドライゴン

『私達デッドデスターは負けた

 子供のアンタや向こうの嬢ちゃんに負けるようじゃ

 どの道ローズストーン国なんか滅ぼせないしね』



 やがて

 トパーズ隊のリニア達がやって来て


 山賊達を全員捕まえ

 盗まれた魔装機も金品も

 ローズストーン国に持ち帰った


 ドライゴンは最後に俺に言った

「白い女達には気をつけな」っと


 白い女達? 何の事だ?

 さっきの

 ジェミニとタウラスと名乗る

 女性達と関係があるのか?



 俺の失態から始まった山賊騒ぎは

 こうして幕を閉じた


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