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魔装機マナリリアン  作者: ロア
    魔王復活編 5章
44/120

5章 魔王の力 35話-別世界 前編

ここから

別世界の話になります

時系列で言えば、過去の話です

〈35-1 たった1人の〉


 ネル達がいる世界に似た 全く別の世界


 その世界に ネルと同じ見た目の青年

 ぺぺ•プーリオと呼ばれる男がいた








ぺぺプー

『ダメだ、全くわかんねぇ』



 とある日の夜だった


 俺は空を見上げていると、暗い空の上から

 キラリと光何かが落ちてきたんだ


 ドン‼︎っと地響きが鳴り 地面が揺れた


 俺は何かが空から落ちてきた場所に向かった

 そこには

 目の前に魔石に似た翠色に輝く石が落ちていた

 石はしばらくすると輝きが失われ

 ただの石になった


 俺は魔装機を作るエンジニアでもあった

 だから俺は その石を持ち帰り石を調べ尽くした


 そしてわかった

 この石は魔石と同じ性質を持つが

 魔石とは似た別の何かだって事も


 魔石と同じならば

 コイツを使えば

 奴らに対抗出来る魔装機が作れるかも知れない


 俺はその日から

 毎日毎日この石の性能を最大限に活用できるような

 魔装機の設計図を書いていた


 だが

 いくら調べようが この石については

 何も分からなかった


 俺が弱音を吐いていたその時

 俺の倉庫に誰かがやって来て 俺を呼んだ



リカルド

『ココに居たのかぺぺプー

 今日は美味そうな肉が手に入ったんだ

 お前も早くこいよ』



 そう言って来たのは

 仲間の【リカルド】(男)だった

 俺はぺぺプーっと仲間から呼ばれていた

 正直その名で読んで欲しくなかった


「わかった行くよ」っと俺は返事をして

 倉庫から出た


 外にはいくつものキャンプが張ってある

 俺達はレジスタンス

 国を失い、逃げて助かった人達だ


 レジスタンスの人達は 全員で100人程度だ



 何十年も前

 この世界には三つの国が会った

 ディナガード国 ローズストーン国

 そして レインオラクル国


 レインオラクル国は二ヶ国に戦争を起こし

 ディナガード国とローズストーン国は滅びた


 多くの人や機士が死に

 生き残った人達で、レインオラクル国から

 逃げる生活を俺達レジスタンスはしていた


 俺は許せなかった

 こんな事をしたレインオラクルの連中が‼︎



 奥のキャンプから良い匂いがしてきた



ミカン

『ハイ!ぺぺプーの分!』



 そう言って 食事の入った皿を渡して来たのは

 母親と父親を失い、姉と2人でこの

 レジスタンスキャンプにやって来た

 ミカンって言う少女だった

 ミカンはまだ幼いのに

 こんな過酷な環境でもいつも笑顔だった



リカルド

『お!ありがとなミカンちゃん!』


ミカン

『リカルドさんは沢山食べすぎちゃダメだよ!

 食料は皆んなで分けないといけないんだからね!』


リカルド

『へいへい、すいませんね』



 リカルドは平謝りしながら

 ミカンから皿を受け取った


 すると キャンプの中から誰かが出て来た



ティア

『コラ ミカン!リカルドさんに迷惑掛けないの!』


ミカン

『だってー』



 ミカンを叱ったのは

 ミカンの姉 ティアだった


 ティアは俺達の飯を作ってくれる

 皆んなのアイドル的存在だ


 ティアは俺に近づき言った



ティア

『今日は食べに来てくれたんですね、

 いつもは魔装機倉庫にご飯を届けてたから』


ぺぺプー

『まっ、偶にはな』



 俺とティアが話しているのを見て

 リカルドとミカンはニヤけた顔で俺達を見ていた


 リカルドは俺に近づき 耳元で言った



リカルド

『憎いね色男』


ぺぺプー

『は?何がだよ?』


リカルド

『ティアちゃんとはどこまでいったんだよ?』


ぺぺプー

『どこまでって、俺達そんな関係じゃねーし』


リカルド

『嘘こけ!、

 隊の皆んなからはその噂で持ちきりなんだぜ?

 低身長でガキみたいなルックスのぺぺプーが

 お姉さんキャラのティアとそう言う関係だって?』


ぺぺプー

『低身長は関係無いだろ!!』



 俺はキレた

 低身長でガキみたいだと皆から馬鹿にされてるが

 俺はこう見えても18歳なんだよ!

 もう大人も同然なんだよ!


 俺がリカルドにキレていると

 奥から誰かがやって来た



ハンソン

『おいぺぺプー!

 魔装偽マソウギの様子が変なんだ!

 ちょっと見てくれないか?』



 レジスタンスのメンバー

【ハンソン】(男)がそう言った

 俺は返事をして バンカーに向かった



 魔装偽マソウギ

 魔装機を模して作った

 マナが無くても乗れる魔装機だ


 魔装機のように魔弾を使う事ができないが

 実弾を使い 弾を飛ばす事ができる


 性能は魔装機より低く あくまで防衛する為の機械



 俺は様子が変だと言われた魔装偽を見る



ハンソン

『助かったよ、ぺぺプーが居ないと

 魔装偽の事は俺達じゃ何にも分からないからな』


リック

『流石っすねぺぺプーさん!』



 コイツはリック (男)隊のメンバーでは若い奴


 俺は調べ終わると言った

「軽く回路がショートしてただけだな、

 もう直したが、また無茶な使い方はすんなよ?」


 ハンソンは済まないと俺に謝り

 リックは口を手で押さえ笑っていた


 俺はついでだと思い

 近くに合った魔装機に近づく


 目の前にはたった1機だけ

 魔装偽と一緒に置かれていた魔装機が合った


 そう

 コイツは俺の魔装機【モードレット】


 俺はレジスタンスで

 たった1人魔装機に乗る事ができる

 マナを沢山持つ男だった



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



〈35-2 男になる時〉


 俺はバンカーを出て

 警備のついでに夜風を浴びながら

 外をブラブラと歩いた


 いつこの場所がレインオラクルの奴らに

 バレてもおかしくは無い


 向こうには無数の魔女と魔装機がある

 もし攻め込まれたら俺達に勝ち目はない

 だから俺は

 何としてでもあの石を調べ

 最強の魔装機を作らなければいけなかった


 もうあんな悲劇を起こしてはいけない

 俺はレインオラクル国がある方角を睨む



ティア

『プーリオさん?』


ぺぺプー

『ティア?どうして君が?』



 後ろから突然現れたティアは言った

「夜風を浴びたくなったから」っと

 俺と一緒な事を考えてたんだなぁーっと思った


 ティアは俺の隣に座った


 俺とティアは無言で遠くを眺めていた



 ......気まずい

 なんか気まずい


 俺は無言の2人だけの空間が嫌で

 先に口を開いた



ぺぺプー

『どうしたんだよ?』



 ティアは下を向き 俺に全てを話してくれた



ティア

『昔の事を思い出しちゃって、母と父の事を..

 私、どうしたらいいのか

 妹のミカンを守っていける自信がなくて...』


ぺぺプー

『ティアは良くやってるよ

 ミカンの世話もして、俺達レジスタンスの人達にも

 ティア達には元気を貰ってる

 そんな事、普通の人じゃ出来ないだろ?』


ティア

『でも私怖い、いつ

 またレインオラクルの人達が来るんじゃないか

 母と父の顔が、頭から離れないんです』



 ティアは涙を流し 俺に抱きついて来た

 俺はその涙を見て思った

 誰かの涙をもう見たくない、そう!

 俺はあの日からそう誓い 戦って来たんだと


 俺はティアに言った



ぺぺプー

『ティアも妹のミカンも絶対俺が守るよ

 だからティアも、

 いつも見たく元気な姿を見せてよ?』


ティア

『プーリオさん...』



 俺とティアは抱きしめ合い そして夜が過ぎた..





 次の日の朝

 俺の倉庫で俺は目を覚ました


 ......やっちまった

 俺は男になってしまった


 いや 元々俺は男なんだが

 そう言う意味じゃない


 隣で眠っているティアを見て

 昨日の事を思い出した


 俺はマグマのように顔が熱くなり

 気分転換に外に飛び出し

 仲間がいるバンカーに向かった


 バンカーに居たリカルドは俺に挨拶をした



リカルド

『よぉぺぺプー、朝からどうした?

 そんな慌てた様子で?』


ぺぺプー

『え?慌ててたかな? おかしいなぁー』



 俺は自分でも気が付いてないぐらい動揺してたのか

 変な声でそう言っていた



リカルド

『それよりティアさんとは上手くやってんのか?

 そろそろキスの1つぐらいしてても

 良いんじゃねぇーのか?』


ぺぺプー

『きっキッスね、まーね

 いや!しないよ!そんな事!』



 リカルドは様子がおかしい俺の顔を

 怪しそうな顔で見ていた


 俺は魔装偽や魔装機の点検を軽くした


 集中して機械をいじくってたら

 昨日の事も忘れるだろうと思ったが


 全然ダメだった

 昨日の夜の事が頭から離れず

 点検どころじゃなかった


 そもそも

 1日で告白と付き合うとかすっ飛ばして

 そう言う事が合っていいのか!?

 いや

 コレが大人の恋愛なのかも知れない


 俺はニンマリしていると

 ハンソンとリックは俺の心配をしていた



リック

『今日のぺぺプーさんちょっと気持ち悪いっすね』


ハンソン

『悪いもんでも食ったのかも知れないな』



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



〈25-3 気まずい2人〉


▶︎レジスタンス キャンプ


 俺はまだモヤモヤしていた


 いや?モンモンなのか?

 そんな事どうでもいい

 とにかく心がむしゃくしゃしてた


 腹の音が鳴り 腹が減った

 調理キャンプに行けば飯は食えるけど


 多分そこにティアは居る


 合わす顔が分からず

 キャンプの前でウロウロとしていたら

 キャンプの中からティアの妹のミカンが現れた


 ミカンは俺の顔を見て言った



ミカン

『どうしたのぺぺプー、こんな所でウロウロして?

 お腹空いたなら入りなよ!』


ぺぺプー

『まぁ、そうなんだけど』



 俺はミカンの顔を見て思った

 コイツが俺の妹にもなるのかっと


 いやいや待て待て!

 まだ俺とアイツは結婚した訳じゃねーし!


 いや

 あんな事して 何にも無しってのは

 流石に男として最悪か?

 俺は覚悟を決めないといけないのか?


 あ〜、どうしたらいいんだぁ〜



 俺は頭で悩んでいると

 ミカンは不審者を見るかのように俺を見ていた



ミカン

『今日のぺぺプーなんかおかしい?

 姉ちゃんも朝帰って来てからなんか変だったし

 姉ちゃんと何かあったの?』


ぺぺプー

『へ?俺が?

 いやナイナイ!、何にも無いって!!』



 俺は誤魔化そうとそう言ったが

 ミカンはハハーンっとした顔で俺を見ていた


「とにかく中に入ってよ!」っとミカンは

 俺の手を掴み、強引にキャンプに連れて行った


 キャンプの中には調理をしているティアがいた


 ティアは俺の顔を見て恥ずかしそうに挨拶をする



ティア

『あっ、...こんにちはプーリオさん』


ぺぺプー

『おっおう』



 俺も気まずそうに返事をすると

 ミカンは何かを察した顔で

 俺とティアの顔を交互に見た


 ミカンは昔から何か鋭かったが

 まさか俺とティアの関係に気づいたのか?

 お子様には早すぎるぞ昨日の事は!!



「おーい!探索隊が帰って来たぞー」

 大きな声で誰かがそう言う


 探索隊

 食料や生き延びた人を探す部隊


 俺は調理キャンプを出て

 帰ってきた探索隊がいる場所に向かった



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



〈35-4 帰ってきた探索隊〉


▶︎レジスタンス キャンプ


 俺がバンカーに付くと

 探索隊の魔装偽4機がもう戻って来ていた


 探索隊のリーダー

 ドミニクは俺を見つけると 話をかけて来た



ドミニク

『よおぺぺプー、調子はどうだ?』



【ドミニク】男性

 魔装隊のリーダー的存在

 魔装隊ってのは魔装偽に乗って戦う人の事

 俺を含め、今は8人いる

 昔はもっと多かったんだが

 レインオラクルの連中にキャンプが見つかり

 逃げている最中に仲間がやられたりして

 数が減かなり減った

 だから今は8人しかいない


 キャンプはレジスタンスの連中に見つかる度に

 場所を変えて 隠れて来た


 俺はドミニクに言った



ぺぺプー

『いつも通り普通だよ、

 それよりローズストーン国に行ってきたんだろ?

 どうだったんだ?』


ドミニク

『食料と呼べる量の食べ物はあまり無かった

 ガラクタとこのペンダントは見つかったがな』



 ドミニクがそう言って渡してきたのは

 ロケットペンダントだった


 俺は中を開くと

 アテナとタケルっと書かれた文字が彫ってあった

 多分このペンダントは

 何処かの貴族の物だったのだろう

 俺はペンダントを目の前の机の上に置いた


 すると

 汗だくの嫌な匂いがする奴が俺に抱き付いて来た



リラ

『ひっさしぶりぺぺプ〜、寂しかったか?』



 魔装隊のメンバー【リラ】女性

 メンバーの姉御肌的存在


 俺はリラを引き離し言った



ぺぺプー

『匂うぞリラ!、先にシャワーを浴びて来い!!』


リラ

『女にシャワーを浴びて来いって

 なんか誘ってる見たいじゃね?』


ぺぺプー

『いいからイケー!!』



 俺は本気で怒ると

 リラはヘイヘイっと言ってシャワー室に行った


 俺は戻って来た魔装偽を見ようと近づくと

 既に1人 誰かが魔装偽を見ていた



ジェリン

『やぁプーリオ、君も手伝ってくれるのか?』



 魔装隊のメンバー【ジェリン】男性

 隊の中では俺と同じメカニックだ

 俺はジェリンに近づき

 一緒に魔装偽の点検をした



 俺が点検を終え

 しばらくするとシャワーを浴び終わった

 リラがやって来て俺に言った



リラ

『腹減ったな、一緒に食べに行かないか?』



 朝から何にも食べてなかった俺は

 腹の音が またグゥーと鳴った


 俺はリラに返事をして

 2人で調理キャンプに向かった

 すると キャンプの中で

 ティアにちょっかいをかける奴が居た



トラビス

『なあ良いんだろ?

 少しだけ時間あったら俺と遊んだりしないか?』


ティア

『こっ困りますトラビスさん

 私 そう言うのは...』



【トラビス】魔装隊のメンバーの男

 自称色男らしく 女性に目がない奴

 レジスタンスにいる女性に

 誰彼構わず手を出そうとする変態だ


 リラはトラビスのほっぺたを引っ張る



トラビス

『痛い痛い!なんだよリラ?』


リラ

『こら、ティアちゃんに迷惑かけるんじゃないの、

 相手なら私がやってやるから』


トラビス

『ごめんだけど、

 俺は筋肉多めの女には興味がないんでね

 どうせなら俺はティアちゃん見たいな柔らかそうな

 実った果実の方が〜』



 そう言ってトラビスは ティアの胸を見る

 ティアは恥ずかしそうに両手で胸を隠す


 俺はティアの前に立ち トラビスを睨んだ



トラビス

『なっなんだよぺぺプー

 それはお前の胸じゃないだろ?』


ぺぺプー

『お前の胸でも無いだろ!

 (いや、もう俺の胸なんだが...)』



 俺がそう言うと

「ごめんね変態のコイツが、ミカンちゃん

 後で私の部屋にご飯持って来て」っとリラは言って

 痛がるトラビスを引っ張り何処かに行った


 ミカンは食料をお盆の上に乗せ

「あとは若い2人でゆっくりしてね」っと言って

 外に出て行った

 アイツどこでそんな言葉を覚えてんだよ


 俺とティアはその場に残され

 気まずそうにしていた



ティア

『とっとにかく

 プーリオさんもご飯食べますか?』


ぺぺプー

『そっそうだな』



 俺はティアが作ってくれた

 美味しいご飯を食べた



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



〈35-5 親になるってどんな気持ちなんだ?〉


▶︎レジスタンス キャンプ


 ある日 ティアの場所に向かうと

 そこにティアはいなく 妹のミカンだけがいた


 俺はティアが何処に行ったのか

 妹のミカンに聞いてみた


「姉ちゃんなら先生の場所に行ったよ」

 そうミカンは言った


 先生、レジスタンスのメンバー

 医者のハロルク(男)先生の事だ


 皆はハロルクを先生と呼ぶ 俺もそう呼ぶ


 俺はティアが心配になり

 先生が居る 医療キャンプに向かった


 中に入ると

 ティアと先生は椅子に座っていた


 俺が来るのが分かると

 ティアは嬉しそうに俺の顔を見て

 先生は何処か呆れながら俺を見ていた


 俺はティアに「大丈夫か?」っと聞くと

 うんっと嬉しそうに言った

 病人なのに何故ティアは嬉しそうなんだ?

 っと俺は思っていると

 先生は俺に言ってきた



ハロルク

『まさかお前が、

 ティアとそんな関係になっていたなんてな』



 俺はしらばっくれながら

「何のことだか」っと言うと

 先生は続けて言った



ハロルク

『しらばっくれるな、もう分かってるんだよ』


ぺぺプー

『何で知ってるか知らないけど皆んなには

 内緒にしてくれよ、バレるとうるさいから』


ハロルク

『もう隠すのは無理だろうな』


ぺぺプー

『何でだよ!!』


ハロルク

『...おめでとうって事だ』



 先生は少し黙って そう言った

 おめでとう? え?どう言う意味だ?

 俺は訳もわからず悩んでいると


 ティアと先生は言ってきた



ティア

『私達の赤ちゃんが出来ちゃった見たい』


ハロルク

『お前も親になったって事だ』



 数秒 いや数時間も時間が止まった感覚になった


 何にも耳に入らなくなり

 俺は呆然と何処かを見ていた


 気がつくと俺は気を失っていたらしく

 俺は医療キャンプのベットの上で眠っていた


 俺が目を覚ますと

 ハロルクは「起きたのか」っと

 軽い口調でそう言った


 俺は直ぐに大事な事を思い出し

 ハロルクに聞いた



ぺぺプー

『何処だ!何処に行ったんだよ!』


ハロルク

『お前の様子を見に来たリカルドなら

 バンカーに行ったと思うが』


ぺぺプー

『ちげーよ!!ティアが何処に行ったかだ!!』


ハロルク

『ティアなら、用事が残っているかとかで

 先に帰って行ったぞ』



 俺はそれを聞くと

 急いでキャンプから出て走った


 俺は嬉しかった


 凄く嬉しかった


 親になるってこんなに嬉しいんだっと思った


 俺は喜びのあまり

 叫びながらティアの元に向かった



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



〈35-6 これからの事〉


 俺とティアの子供の話しは直ぐに皆に広まった


 最初はリカルドやリラに嫌になる程イジられたが

 皆どこか 嬉しそうだった

 もちろん俺も嬉しかった


 妹のミカンは俺を見ると

 ニンマリとした顔で「お兄ちゃん」と言ってきたり

 ハンソンやドミニクは

「頑張れよお父さん」っとニコヤカに言ったり

 皆俺とティアの事を思ってくれてるのだろう


 1人だけ悔しそうにしてた奴も居たが



トラビス

『なんでネルがティアちゃんと

 そんな事になってたんだよ、くそ〜』


リック

『トラビスさんも、ネルさんとティアさんを

 祝福してあげましょうよ?』


トラビス

『うるせー!ほっとけ!』



 まあアイツはほっといても大丈夫だろう (多分)


 数日 数ヶ月と時間が過ぎていくと

 ティアのお腹も日に日に大きくなっていく


 俺は毎日のように

 医者のハロルクの場所に向かい

 ティアは大丈夫なのか聞きに行ってた



ぺぺプー

『もうすぐなんじゃないのか!!

 もうすぐ産まれるんじゃないのか!?

 ティアも偶に体調が悪そうだし

 お腹の子に何かあるんじゃないかと不安なんだ!

 どうなんだ先生!

 ティアとお腹の子は大丈夫なんだろうな!!』


ハロルク

『落ち着け馬鹿親、ティアもお腹の子も大丈夫だ

 まだ産まれるまで時間がある

 そんなんで父親として大丈夫なのか?』


ぺぺプー

『だってよぉ〜』



 俺がアタフタしているのを見て

 ハロルクはため息を吐く


 行っても経っても居られなかったんだ



 それから数日が過ぎ

 ティアのお腹は丸々と大きくなった


 俺とリカルドは

 あまり動けないティアの代わりに

 食事や身の回りの手伝いをしに来ていた



ティア

『ごめんなさいリカルドさん』


リカルド

『気にすんな!

 俺達のぺぺプーとティアの子なんだ、

 皆喜んでなんでもするぜ?』



 そうリカルドが言うと ティアは何かに反応する


 俺とミカンは

 なんだと思ってティアを見ると

 ティアはお腹に指をさして何かを伝える


 俺とミカンはティアのお腹に耳を当てると

 何かが動く音が微かに聴こえた気がした

 俺とミカンは

 耳を当てながら2人で笑った


 そんな俺達を見てたリカルドは

「なんだよ?俺も聞かせてくれよ?」

 っと俺に言ってきた



ぺぺプー

『なんでお前がティアに触れようとしてんだよ!』


リカルド

『別に良いじゃんかよ、

 レジスタンスの皆んなは家族みたいなもんだろ?』


ぺぺプー

『それでもお前がティアに触れるのは許せねー』


リカルド

『頼むよ?俺にも聴かせてくれよ』


ぺぺプー

『駄目だぁ!!』



 俺とリカルドが騒いでいると

 妹のミカンは俺達に言ってきた

「騒ぐなら出てってください!!」


 俺とリカルドは

 2人にごめんと言ってキャンプを追い出された



 その後

 俺は1人でバンカーに行くと

 リックとリラが2人でバンカーの中で暇していた


 俺を見つけたかのように2人は見て

 リックが話しかけて来た



リック

『そう言えばネルさん、

 子供の名前とか考えてるんですか?』


リラ

『そうよそうよ、アンタの事だから

 どうせ考えてもないんでしょうけど。』



 失礼な

 そう俺は思ったが

 事実まだ良い名前を思いついてもいなかった


 俺は2人に相談してみる事にした



ぺぺプー

『まぁそうなんだけどな、

 お前らならどんな名前を思いつくんだよ?』



 2人は少し考える

 魔装隊の中で1番若いリックと女のリラなら

 何か良いなを考えるんじゃないかと少し期待した


 リックは考えながら言う



リック

『ぺぺプーさん見たいな変な名前はやですよね..』


ぺぺプー

『おい!お前らが勝手にそう呼んでるだけだろうが、

 俺の事をぺぺって呼ぶかプーリオって呼べよ!!

 それと

 この名前、俺は気に入ってるんだからな!!』



 そう言っていると

 リラがそうだ!っとした顔で俺に言う



リラ

『男の子ならジャンボ、

 女の子ならミニマムなんてどう?』


リック

『変ですよリラさん、

 僕なら男ならサムジロウ、女ならテチムン

 って付けますけどね』


リラ

『アンタの方がよっぽど変じゃん

 ぺぺプーはどっちが良いと思う?』



 2人は俺の顔を見た


 何かを期待してそうな2人だったが

 俺は2人をその場に残し

 ドミニクの場所に向かう事にした


 リックとリラは「ちょっと!」っと言ってくるが

 俺は無視する


 コイツらに聞いた俺が馬鹿だったと思った


 あの2人が子供産んだら

 産まれてくる子は大変かもな



 俺がドミニクのいる場所に付くと

 そこに

 ドミニクとジェリンが深刻そうな顔をしていた


 俺は2人にどうしたのか聞く

「どうしたんだよ、そんな深刻そうな顔して?」

 そう言うと

 ジェリンが俺の方を見て

 何があったのか教えてくれた



ジェリン

『もう食料が底をつき始めてきてね

 この土地にも食べる物が無くなりそうなんだ』


ぺぺプー

『大変じゃねーか、どうすんだよ?』



 俺達レジスタンスは

 100人程度の人間達で生活をしている

 人には色々役割を分けられ


 食事を作る人 食料を育てる人

 医者 学者 などなど


 その中で俺達は魔装機や魔装偽に乗って

 戦ったり偵察したり探索に行く魔装隊


 ドミニクは深く考えながら

 俺達に言った



ドミニク

『ディナガード国、あそこに行けば

 まだ食料や何かが残っているかも知れない』



 ドミニクはそう言った


 だが

 俺とジェリンはその言葉を

 そのまま受け取る事はできなかった


 ディナガード領には

 レインオラクルの連中が、何かの実験をして

 ウヨウヨいやがる


 そんな中、ディナガード国に向かうのは危険だ


 その事を俺とジェリンは分かっていたからこそ

 その言葉の重みを分かっていた


 だが

 このままこの場所に残っていても

 やがて食料が尽き、餓死する


 俺はティアとミカン、お腹の子の事を考え

 言った



ぺぺプー

『ディナガード国には俺が向かう』



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



〈35-7 ディナガード国に向かう〉


 俺とリックとジェリンの3人で

 ディナガード国に向かう事にした


 ディナガードは危険かも知れない

 俺はティアに心配させまいと

 ティアとミカンに言った



ぺぺプー

『大丈夫だ、安心しろ

 レインオラクルの連中に見つかっても

 俺は負けないからよ』


ミカン

『約束だよ!負けちゃヤダよ!』



 ミカンはそう言って心配してくれたが

 ティアは違った


 ティアは下を向き不安そうにしていた

 俺はどうしたら良いのか分からず

 アタフタしていると

 ミカンが耳元で言ってきた



ミカン

『行って来ますのチュウが欲しいんだよ』


ぺぺプー

『は!?』



 俺はなんでだよ!っと思っていると

 ティアは目をつぶって顔をコチラに向ける


 おいおいマジかよ、そう俺は思いながら

 ゆっくりとティアに顔を近づける


 そんな俺達を

 妹のミカンはワクワクしながら俺達を見ていた


 俺はミカンの目を手で塞ぎ

 ティアと唇を重ね合わせる


 ティアは言った



ティア

『必ず帰って来てください』



 涙目のティアを見て

 俺は約束した「必ず帰るよ」っと



 俺は一度

 自分の倉庫に向かい、

 研究していた謎の石と魔装機の設計図を机にしまう


 いつ戻ってくるかわからないんだ

 俺は自分の倉庫を片付け

 バンカーに向かう


 先に待っていたリックとジェリンは

 魔装偽の準備をしていた



ジェリン

『ファクティスの準備は出来てるよ』


※ファクティス 魔装偽の名前


リック

『いつでも出発出来るっすよ』



 2人はそう言った

 俺は自分の魔装機を見て「行くか」っと言う



 リックとジェリンは

 マナが少なくても動かせる魔装機

 魔装偽のファクティス、五号機と七号機に乗る


 俺はただ一つ

 マナを大量に持つ俺だからこそ動かせる魔装機

 モードレットに乗り込み


 俺達はレジスタンスキャンプから出て

 ディナガード国目指して出発した


                   next▶︎36

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