3章 ローズストーン後編 18話-二ヶ国の交渉
〈18-1 次なる任務〉
▶︎レインオラクル国
バリル
『クソが!!』
バリルはディナガードの連中に逃げられた事に
腹を立てゴミ箱を蹴る
ナインとバリルは
勝手に領土に侵入して来たディナガードの連中を
取り逃がした事を上層部に報告した
今回の不手際で上層部から
叱られてバリルは怒っていたのでは無かった、
自分より弱い連中に
してやられた事に腹が立っていたのだ
キレるバリルの元に
軍服を来た女が現れて バリルに話す
プラクト
『どうしたバリル?そんなに怒って?』
バリル
『プラクトか、ちょっと嫌な事があってよ...』
【プラクト•ビダッチチュ】
ナンバーズのメンバー No.2の機士
百戦錬磨の強者、
彼女の負けた姿を誰も見た事がないと言われている
バリル
『それよりプラクト、
前の会議にお前居なかったよな?
どこ行ってたんだよ?』
プラクト
『あぁ あの時か、仮面と一緒に
プルネン博士の場所に行ってたんだ』
バリル
『仮面の野郎と?』
【仮面】
ナンバーズのメンバー No.1の機士
常に素顔を謎の被り物で隠し
一言も言葉を話す事がない謎の人物
仮面と言う名も本名では無い
プラクト
『まぁ、こっちも色々あってね
それよりどうしたんだ?』
プラクトは
バリルがどうしてイラだっているのか聞く
バリルは先の任務での出来事をプラクトに教えた
プラクト
『なるほど、そんな事があったのか』
バリル
『ムカつくぜ!
今度合ったらこの手で殺してやる!!』
プラクト
『ほう?、ならこの作戦は君にピッタリだな』
プラクトは持っていた報告書をバリルに渡す
バリルは報告書に目を通すと
驚き 不気味に笑い始めた
バリルは不気味な表情でプラクトに聞く
バリル
『で?、いつなんだよ?』
プラクト
『向こうの準備が済んだら直ぐにやるそうだ』
バリルは拳を握りしめる
バリル
『楽しみだぜ...
ローズストーン国にいるアイツらと
そこにいる連中を、
好き勝手ぶっ殺せるんだからな!!』
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〈18-2 美味しそうな匂い〉
▶︎ローズストーン国 城下街
ネル達は
アズマに招かれローズストーン国に入った
トパーズ隊の隊長、ロニーの案内の元
デルク達を乗せた馬車と
ネル達が乗る魔装機で街の中を移動していた
ローズストーン国には
魔装機が通れるぐらいの大きくて広い道が
城まで続いていた
ネル達はビックリした
外から見るよりローズストーン国は広く
ディナガード国よりも3倍くらい広く
発展してるようにも見えた
街の中央に大きな円形の建物がある事に気づき
ネルは道案内をしてくれてるロニーに話かける
ネル
『あそこの大きな建物は何ですか?』
ロニー
『あそこはコロシアムだよ、
魔装機同士を戦わせる場所だね』
コロシアムと言う言葉に
ネルは男の子らしくワクワクしていた
馬車の中のデルクとノノカも話し合っていった
デルク
『ローズストーン国は
これ程までに発展していたのか?』
ノノカ
『ですね、街の至る所に
魔装機を止める場所がいくつもあります、
この国の経済力が見て取れます』
ゼラウドは馬車の手綱を持ち道行く人を見ると
周りの女性達はゼラウドをキョロキョロと見ていた
それもそのはずだ
ローズストーン国には女性しか居らず
見知らぬ男性が勝手に入っている事自体が
可笑しな事だった
ゼラウドは恥ずかしそうにロニーに聞く
ゼラウド
『大丈夫なのか?男の俺達まで街に入って?
この国は男子禁制なんだろ?
ローズストーン国にも取引に来た事はあるが、
門の前までしか入れてくれなかったぜ?』
ロニー
『別に男子禁制と言う訳ではないよ、
招かれた人ならば誰でも入って良いからね』
ロニーがそう言うが
ゼラウドは道行く女性達の視線を感じ、
少し嫌な気分をしたが
ローズストーン国の人達は
皆美人でスタイルも良かった
ゼラウドは鼻の下を少し伸ばし、
コレも悪くないかっと思った
料理の都と呼ばれるだけあって
街の中はとても良い匂いで埋め尽くされていた
ハルタンはヨダレを流しながらレイナに言った
ハルタン
『なぁなぁ、用事が済んだらご飯を食べようよ?
私、我慢の限界だぁあ』
レイナ
『はいはい、今はデルク司令の邪魔をしないでよね』
ハルタンとレイナは楽しそうに話していたが
ハルタンのバスタードを
総隊長のアズマはじっくり観察していた
アズマはダイヤモンド隊の隊長のキサラギに言った
アズマ
『レインオラクルの魔装機だな』
キサラギ
『ですね』
アズマ
『どう言う事か分からんが、
不穏な動きを見せたら直ぐに報告しろ』
キサラギ
『わかりました』
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〈18-3 条件〉
▶︎ローズストーン国 城内 会議室
ネル達は城に招かれた
デルクは会議室に呼ばれ
デルク、レイナ、ノノカの3人のみが
会議室に通された。
残りの人達は別室に案内された
デルク達が椅子に座ると、
総隊長のアズマ、
ダイヤモンド隊のキサラギも席に付く
デルクはさっそく本題に入ろうと
口を開いた時、アズマが先に話し始めた。
アズマ
『要件は分かっている、
お前達がココに来た理由ぐらいな』
デルクはゆっくりと口を閉じ、
アズマの話をジッと聞いた
アズマ
『あの少年とマナリリアンに興味が湧いた、
女帝機をああも容易く倒した魔装機にだ』
デルクはノノカに目で合図を送り
ノノカはマナリリアンに付いて、
ネルに付いても正直に全て話した
その話に
キサラギは少しビックリとした表情を見せたが、
アズマは動揺する素振りを見せず、
ノノカの話を聞く
ノノカが話終わると、アズマは口を開く
アズマ
『なるほど、謎に包まれた魔装機と悪魔の子か、
マナを吸収すると言う話も興味深いな』
キサラギはアズマの顔を見て言った
キサラギ
『大丈夫なんですか?』
アズマ
『分からん、が!コイツ達の表情を見るに、
私達生きている人間に対しては害は無さそうだな
マナを吸収するトリガーとなるのは、
死んだ人間だと私は推測する』
キサラギ
『死んだ人のマナを吸収して強くなる魔装機...』
アズマとキサラギの話を、デルクは割って入る
デルク
『それで?、こちらとの同盟関係の件、
どうするおつもりですか?』
デルクの言葉に、
アズマはデルク達の目を見て言った
アズマ
『確かにマナリリアンの力が有れば
国を守る戦力として申し分無いのであろう、だが
マナリリアン1機が単騎で強くても、
他の勢力が低ければ、
国を守るに値しないのでは無いか?』
アズマの言葉に、
デルクは嫌な予感を感じた
アズマは更に続けて話す
アズマ
『マナリリアンとネルをコチラに引き渡せ、
その条件として、
コチラの1部隊をそちらの国に引き渡そう』
デルクの予感は的中した
同盟関係では無く、
マナリリアンと部隊の交換を
提案してくるのでは無いかと思ったが、
正しくその通りになった
コレでは、レインオラクル国との戦争になった時
有効的な関係を結べるかどうか危うい、
デルクはその案に頷く事は出来なかった
アズマの言葉を聞き
キサラギは落ち着いた様子で言う
キサラギ
『1部隊って、
まさか妹がいるガーネット隊を?』
アズマ
『そうだ、アイツにも良い経験になるだろう』
レイナはデルクの顔色を伺う
ネルとマナリリアンを引き渡せば
上手く行くかも知れない、だが
デルクはアズマに苦言を呈した
デルク
『実の妹を出汁に使うのか?』
アズマ
『なに?』
デルク
『アズマさん、貴方は部隊の中で戦力が1番低い隊と
マナリリアンを取引しようとしている、
いざレインオラクル国との戦争に成れば
貴方達ローズストーン国は
我々ディナガード国の応援要請に答えますか?
答えはノーだ、
貴方は自分の国を守る事しか考えていない、
貴方の妹の命など考えてはいないはずだ!』
デルクの挑発するような発言に
レイナとノノカは焦りを見せる
キサラギは
何故か嬉しそうにデルクの顔を見る
デルクの言葉に、
アズマは冷静そうに、
少し怒り感じさせる口調で喋る
アズマ
『ほう?何故そこまで言い切れるか分からんが
逆の立場ならどうだ?
最弱の国と最強の国が同盟を結ぶと思うのか?
強い国は弱い国を守る力があるが、
弱い国は強い国を守れる程の力は無い、
お前達は我が国を守れる力を持っているのか?』
安い挑発に掛かったと感じたデルクはアズマに聞く
デルク
『どうすれば納得させれる?』
アズマの顔つきが変わり デルク達に言った
アズマ
『ダイヤモンド隊、キサラギの部隊と
貴様達で5体5の試合をしてもらう、
お前達が勝てば同盟関係を結んでやろう、
私達が勝てば...分かるな?』
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〈18-4 別室〉
別室に案内された
ネル、ハヤト、ゼラウド、ハルタン、リオンは
トパーズ隊の隊長ロニーと一緒に話していた
部屋の扉が開き
黄色の服を着た機士の身なりの女性が
沢山の果物を持って入って来た
ロニーは立ち上がり その機士の紹介をした
ロニー
『紹介させてもらうよ、
トパーズ隊の副隊長、リニア•フランベルだ』
リニア
『ロニー隊長の部下!!
リニア•フランベルであります』
リニアは果物を机に置き
敬礼しながら自己紹介をした
礼儀正しいリニアにネル達も自己紹介をする
ハルタンは置かれた果物を
バクバクと遠慮なく食べ始めた
ネル達は少し恥ずかしくなった
ネルは思った
ダイヤモンド隊のキサラギ隊長は
落ち着いたセリア隊長見たいなイメージ、
トパーズ隊のロニー隊長は
クールで人付き合いが良さそうなイメージ
ガーネット隊のアズサ隊長は
何処となくサラサ見たいな感じだと
まだ1人会ってない隊長に付いて
ネルは聞いて見た
ネル
『アメジスト隊の隊長さんってどんな人なの?』
ロニー
『え?アメジスト隊の隊長?うーん、そうだなー』
ロニーは少し考えた
どんな人なのか言うだけなのに
そんなに考える事があるのか?っとネルは思った
ロニーは気まずそうに言う
ロニー
『ちょっと変わった子かな?』
そうですかっとネルは言った
ちょっと変わったってどう言う事だ?
っと頭では考えた
ハヤトはロニーとリニアの服を見て言う
ハヤト
『カッコいい制服ですね』
その言葉に、ロニーは喜び
ロニーは軍服を脱ぎ ハヤトに手渡す
その行動に
ネルとリオンは飲んでいた飲み物を吹き出し
ゼラウドは鼻の下を伸ばす
ロニーはハヤトに言う
ロニー
『トパーズ隊の服は
黄色をイメージカラーとして作られている
ダイヤモンドなら白、
ガーネットなら赤、
アメジストなら紫だね
良い生地を使っているから触り心地も良いだろ?』
下着姿のロニーを見て
ゼラウドは鼻の下を伸ばし
ネルとリオンは自分の手で目を隠した
男達の反応を見てリニアは直ぐに隊長に言う
リニア
『何やってるんですか隊長!!
男の人もいるんですよ!?』
ロニー
『あぁ、そうだったね、
私とした事がはしたない真似を』
ロニーは直ぐに制服を着た
リニアは男達に言う
リニア
『分かってると思いますけど!!
この国で少しでも淫らな行為を見せたら、
直ぐに牢獄にぶち込みますからね!?』
ゼラウドは焦りながら
おぉうっと返事をした
リオンは少し気まずそうに言った
リオン
『良かったんですか?
この国から逃げ出した僕がこんな所にいて...』
そう言うリオンは
何処となく怯えているようにも見えた。
ネルは心配しながらリオンを見る
ロニーは溜息を吐き震えるリオンの肩に手を置く
ロニー
『全く、嫌なら嫌と言えば良かったんだ、
無理矢理君を連れ込んだのはアズマ隊長だろ?
君は何も悪くないじゃないか』
心の何処かで、逃げ出した僕に
ローズストーン国の機士達は
僕に何かするのでは無いかとリオンは思っていたが
ロニーの暖かい言葉を聞き元気を見せる
リオンは何のお咎めも無かった
ネル達もリオンを見て、少し笑顔になる
気がつくと
ハルタンは用意された沢山の果物を
1人で食べ終わっていた
ロニーとリニアは
大食いのハルタンを見てビックリとしていた
ネルとゼラウドは申し訳なさそうにする
そうこうしていると
会議を終えたデルク達が戻ってきた
レイナとノノカの顔が深刻な顔をしていた事に
ネルとゼラウドは不安に思った
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〈18-5 気がつく〉
▶︎ローズストーン国 人気な飲食店
ネル達はデルクの話を聞くため
あと、ハルタンのわがままで、
ローズストーン国で人気な飲食店に来て
食事を楽しみながら デルクの話を聞いた
ネルとデルクは話す
ネル
『ローズストーン国の機士団と5対5の試合ですか..』
デルク
『そうだ』
ネル
『マナリリアンを賭けた試合ですよね?
その試合に
僕とマナリリアンが出ても大丈夫なんですか?』
デルク
『大丈夫だ、ディナガード国の力を
ローズストーン国に示す戦いでもある
ネルとマナリリアンが出場しても構わないそうだ』
なるほどーっとネルは思いふと気がつく
5対5という事は
ネル、レイナ、ハヤトは試合に参加するとして
後2人はどうするんだ?
ネルはデルクに聞くと
ノノカは怯えながら答えた
ノノカ
『1人は私だそうです』
ネルはノノカの雰囲気を見て
負けそうだなっと感じた
絶対に試合に出たくなかったノノカは泣き叫ぶ
ノノカ
『私、試合なんかに出たく無いです!!
絶対勝てませんよ!!
それに、魔装機の数が足りないから
ソーダストを貸してくれるらしいですけど、
私のマナ量じゃ動かすのがやっとなんですよ!!』
泣き叫ぶノノカに
レイナは優しく声をかける
「大丈夫、試合までに私と修行しよ」
ノノカは更に泣き叫ぶ
可哀想だとネルは少し思った
コレで4人は決まったが
後1人は誰なのか聞くと、デルクは言う
「ハルタンとバスタードに出てもらう」っと
ハルタンはレインオラクルの人間だから
この戦いに出て良いのか疑問に思った
デルクは心配ないっと言い話しだす
デルク
『俺とハルタンは籍を入れ
ハルタンの国籍をディナガード国に移した』
ネルとゼラウドは
坦々ととんでもない話をしたデルクに驚ろく
試合のためだけに軽々しく結婚した!?
ネルは国のためなら
何でもするんだなっと呆れた
レイナとノノカは
先ほどその話を聞いていたので
そこまで驚いていなかった
レイナはハルタンに聞く
レイナ
『アンタはそれでいいの?』
飯を貪りながらハルタンは答える
ハルタン
『ん?なんでだ?
金持ちと結婚出来るんだ、私は全然構わないぞ』
ハルタンの発言にレイナは少し頭を抱える
ゼラウドは少し考える
デルクは26歳でハルタンは16歳だから
10歳も年の差があるのかっと
ハヤトは2人に言う
「おめでとうございます、デルク司令はコレから
デルク•ベルナンデスになるんですね。」
この世界では
苗字は女性から男性に受け継ぐ仕組みになっている
ネルはその事を初めてしり
また勉強になったと思った
ゼラウドは
うるさいシャロが居ない事に気づき ネルに聞く
シャロなら
マナリリアンの中に隠れてるっと答える
その言葉に
デルクとレイナは何かを思い出し
レイナは少し怯えながらデルクに言った
レイナ
『そう言えば、今 私達の魔装機を
ローズストーンの人達が取り調べしてますよね
安全かどうかとかで?』
ネル達は気がつき
ゼラウド、ハルタン、落ち込むノノカを残し
マナリリアンの場所に向かった
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〈18-6 ビックリ〉
▶︎ローズストーン国 第三魔装機倉庫
総隊長アズマは
ディナガードの魔装機に不審な点が無いか
爆発物を持ち込んでいないか、調べていた
整備士の女性がアズマに声を掛ける
ビドル
『レインオラクルの魔装機とディナガードの新型機に
異常性は見つからなかったよ』
総隊長にタメ口でそう話したのは
【ビドル•バンナルカ】
魔装機学者であり
ローズストーン国の整備士達のリーダー
「すまないビドル、わざわざお前に頼んでしまって」
アズマはビドルに謝る
ビドル
『なに水臭い事言ってんだ
幼馴染の頼みなら、喜んで聞いてやるよ』
ビドルとアズマは
同じ学友で、仲の良い友達であった
「さてと」っとビドルは言い
マナリリアンの前に立つ
バスタードとロードナイトを調べ
残すはマナリリアンを調べるだけであった
ビドルがマナリリアンのコックピットを開くと
シャロが座席で眠っていた
物音に気がつき シャロは目覚める
「ネル帰って来たの?」
目を開けると、ポカンとしたビドルの顔が
シャロの目の前にあった
見知らぬ女性が現れシャロはビックリして
大声で叫び、コックピットから出て飛び回る
ネル
『すいませーん
そのフェアリーは悪い奴じゃないんですー』
ネルは大声を出しながら倉庫に入ってくる
飛び回るシャロは
ネルを見つけ、怯えながらポケットに隠れた
アズマは唖然としていたが
ネルとデルクは
シャロに付いて説明をした
アズマはフェアリーのシャロの事を知り
ローズストーン国の人達にも
混乱を与えないよう、伝える事にした
ローズストーン国の人達は
エルフ族のリオンの事を知っていたため
フェアリーのシャロの事も自然に受け入れてくれた
その後 シャロも一緒に
ローズストーン国を出歩けるようになった
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