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第1話 邂逅とイレギュラー

すいません、遅れました。多分またやるので先に謝っときます。ごめんなさい。

 ________魔界 東の渓谷

 その渓谷を見下ろすような位置に存在する魔王城の一つ、エスティ城。

 かつては“最強”と言われていた魔王が拠点として築いた城だが、彼が死んでからもう二千年がたつこの地では、魔族の集落はおろか魔物もほとんど見つけることができない。城に住んでいる者はいるが、朝早くであることもあり渓谷から響く音以外はほとんど何も聞こえない。

 城の一角、“召喚の間”と呼ばれる部屋がわずかに光り______

 _____パリンッ

 城の主が、ほぼ同時に目を覚ました


____________________________________________________________


「ん?・・・・」

 召喚の間に、声が響く

「なんだ・・・・?ここは・・・・」

 状況が把握できていないのか、もぞもぞと動きながら()()は声を出す

「俺は・・・・一体・・・・」

 ()()は、薄緑色をしていて、投げつけられても痛くなさそうな、饅頭のような形をし、透きとおっている・・・・所詮、スライムだった。

「なんだこの体、スライムか?」

 ()がそれに気づくと同時に部屋の扉が勢いよく開いて・・・外れた

「へ?」

 そして、彼はもう一度驚くことになる。さっきまで扉があった場所にいたのが、十代前半に見える()()だったからだ。開けた勢いで扉を壊せるような人物にはとても見えない。しかし、彼は別のことに危機感を感じていた。少女の目が...好奇心で輝いていたからだ。

「え...あ...ス、スライムだぁぁぁぁぁすごーーーーーいほんものーーーーー!」

 間に合わなかった。

 10キロはありそうな無事だったほうの扉を衝撃波で吹き飛ばしながら無邪気な笑みで迫ってくる少女はとても恐ろしい。見えていれば、だが。

 さて、大多数を占める“見えなかった”サイドの彼は、気が付けば少女に抱きしめられていた。ちなみに私は見えてまs何でもないです。

「すごーーーーーい!ほんとにぷにぷにだぁぁ!」

見た目どうりの無邪気な行動に、彼はひとまず安心する。

「お嬢、急ぎすぎです...おや、スライムですか。」

 悠然とした足取りで扉の向こうから一人の執事...みたいな男が歩いてきた。

「みてジーク~、かわいいでしょ?」

 頭の上にスライムを乗せて少女は言う。

「そうですね、お似合いですよ。」

「ふふふ、そ~でしょ~♪」

 そして、混乱から脱した彼がポツリと

「あの...ここどこですか?」

「!」

「!」

「え、なんか変なこと言ったかな?」

毎回こんな感じで不定期更新になります。次もいつかの日曜午後5時です。

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