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第1話

 あの〜〜、ぼくはバグではありませんので。

 あ!社会的にはバグなのかも・・・・(遠い目)。


 その日は運命の出会いだったのかな。ゲージの中にいた兄弟が引き取られていって、ぼくだけが残っていたんだ。

 モウモウのおっぱいを飲んでいたら、人の視線を感じたの。

視線は綺麗なお姉さんだった。ではではこちらからもLOVEの視線を送ったら、お姉さんはどこかへいっちゃった。

 どうしたんだろう??とおもったら、お姉さんはすぐ帰ってきて、携帯用ケージに入れて車に乗せてくれたの。後で聞いたらペットショップの近くの銀行へ行ってお金とか言うものを出してきたんだって。着いたところはお姉さんのおうちなわけね。


 ここでも、モウモウのおっぱいをもらった。ペットショップのおっぱいより美味しい。なんでも少しお高いおっぱいなんだそうだけど。でもおねえさんのおっぱいは飲めないのかなぁ??話に聞くもうもうのおっぱいの出るところぐらい大きいのに。


 おねえさんの家では、本当は犬とか猫と一緒に住めないらしい。「あんまり吼えちゃだめよ」って釘も刺されてしまいた。ぼくたち犬が吼えるって、よほど嬉しいか、よほど警戒しているかなんだよね。ここはお姉さんの手前、おはよう・おやすみ程度の“わん!!”にしておくね。でもお姉さんに危機発生の時には吼えまくらなくては。犯人に噛付いてもいいけど、蹴飛ばされたらいやだなぁ。


 お散歩はまだ歩いてはいないんだ。生まれて一ヶ月でワクチンとかいうお薬を注射してもらっていないから、まだ地面を歩くことはできないんだって。そのかわりおねえさんが抱いてお散歩に連れて行ってくれるの。お姉さんの胸ってママを思い出すなぁ。

 ただよく見かける猫ちゃんたち。ぼくはお友達になりたいのに、猫ちゃんがびっくりして逃げていくんだよね。ねこちゃんは用心深いんだけど、なんか切ないなぁ。


 といっているうちにお姉さんが寝る時間になってしまったね。脚をぼく用のタオルで拭いてもらって、おねえさんのベッドで待っているの。寝る前にお姉さんにキスしてもらうんだ。

そのときとってもいいにおいがするけど、なぜなのかなぁ。


 お姉さん明日も元気で幸せでいてね。そのためにぼくはおねえさんの家に来たのだから。


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