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十二話「訪問」

「さてと、この後どうしたい?」

「どっか行きたいとこあったら連れていってあげるよ~。」


…そうだな、絶対アレタルトに戻った方が良いが。


「ちょっと連れて言って欲しい街があるんだけど、良い?」


折角なら、あの街へ。


「…ん、と。」

「ありがとう。」

「何しに来たの?」

「お見舞い。」

「誰の?名前は?」

「…分からない。」

「あんまり遅いと帰っちゃうからね。」


俺は「グァラガ」にて人探しを始めた。


「すみません、バルダークさんのお家はどこにありますか?」


「バルダークさんの」


「お家の場所は」


「知らないですか…」


しかし結局バルダークという名前は知っていても、家の場所まで把握してる人は居なかった。


それもそうだ、それなりに広いから街と呼ばれるんだ。


「そう簡単じゃあないか…。」

「…待たせてんだもんな。」


俺はアデルの元へ


「おい!」

「…君か?俺の事を聞いて回っている青年というのは。」


振り返ると、御者の男が居た。


「何者だ?もし何かを売り付けるつもりなら、或いは変な魔法を教えるつもりならば今すぐ目の前から去りなさい。」


そう言う男の顔は、酷く憔悴しているように見えた。


「俺は、ギル・バルダークさんと同じく…アレタルトの王に仕えている者で。」

「弟さんのお見舞いをしたいなと思い、訪ねた次第です。」


「…ほう、城では何をしているんだ?」


「清掃をしています。」


「清掃か…分かった。」


「ちょうど帰る所だったんでな、居間で対応くらいはしてやる。」

「乗りな。」



「…お邪魔します。」


「テーブルに着きなさい、そこで話をしよう。」


椅子に手を掛ける。


「うわっ、ゴキブリ!?」


「…何だ、虫駄目なのか?」


「いや…こいつはちょっと特別というか。」


「無視しなさい、床や家具が木製である以上仕方のない事だ。」


「それで、もう一度聞くが本当に見舞いに来ただけなんだな?」


「はい。」


「そうかそうか。」


「それで、見舞いに来るくらいだからきっとギルから聞いてるんだろ?イースの容態を。」


「イースって弟さんの名前ですか?」


「そうだ、名前は教えてくれんかったか。」


「はい、教えてくれたのは瘴雨が原因だという事と…体質についてです。」


俺の言葉を聞いた瞬間、バルダークさんの眉間にシワがよった。


「俺は違うと思ってる、絶対にな。」


「違うとはどういう?」


「俺の個人的な考えだが、あの時起こった瘴雨は偶然起きた災害等ではなく」


「誰かが偶然に見せかけた、魔法による物であったと思っている。」


「だから違うと言った。」

学業との兼ね合いで更新ペースがこれから遅くなります。

後、ちょっと前に登場人物の呼び方を基本ファーストネームに改稿しました。

バル→ギル、ランコ→タンコ等。

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