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第30話 覚悟のチェックを行います!

高校1年生、15歳の天音雫です!

何かと至らない点があると思いますが読んでいただけると嬉しいです!

「はー、疲れた」


「ゔ……ここって、

あ、体戻ってる…じゃなくて…」


うつ伏せになり倒れ込む桜の横。


元の姿に戻った葵は目の前に視線を見やり、


「や、ヤバ……」


巨大な和風城がそこにそそり立っていた。


「さ、さっきの赫色のとこから抜け出したの……?

さ、桜、起きて…」


桜の肩を優しく揺すれば桜は上体を起こした。


「あ、葵オネーさん!

ふふ、ちゃんとオネーさんになってる」


笑いながら葵を指差す桜に葵は思わず口ごもる。


「な、何があったの…」


「記憶の罠だったみたいだよー? 

何か、記憶の中に閉じ込めとこうとしたみたい。

ひどいよねー」


「桜が、た、助けてくれたの?」


「そーだよ!桜できる子ー!

でも、志乃さんと瑠依オネーさんがいる扉は探してもなかった」


葵はこんがらがる頭でどうにか、桜が初めに罠を抜け出し、唯一見つかった扉から葵の過去に入ったこと。


そして葵を救ったこと。


志乃と瑠依の記憶に繋がる扉が、見つからなかったこと。


罠の目的は戦力を削ることだったことを桜の拙い説明から理解した。


「どーする?戻る?」


不意に、桜がこちらを見上げそう訪ねた。


思わず目を見開いた。


「葵オネーさん、ダイジョブ?

志乃さんと瑠依オネーさん、いないけど、戦って勝てる?

桜も、渚兄とか湊兄ほどは強くないよ?」


純粋に事実を述べる桜。


だからこそ余計に心が掻きむしられる。


「別に、雅のこと、助けなくても、良いって志乃さんも言ってたよー?無理しなくてもいーんだよ?」


「……私、は」


頭の中をぐちゃぐちゃに言葉が、巡る。

上手く文章化されずに口が動かなくなる。


桜はわかっているのだ。


このままでは圧倒的に戦力が足りないことを。


でも。


「私の事、助けてくれたから、助け返さなきゃいけない気がするんだ。

例え、敵かもしれなくても。」


日本人とは、借りは返さないと気が済まない性分なものなのだ。


それが例え、悪人ーーいや、悪神だとしても。


命を助けられた相手ならば、尚更に。


例えどんな過去があったとしても。


「助けなきゃ、私の心が罪悪感で多分潰れる」


躊躇いがちにそう言った葵に、桜はさらに反対の言葉をーーーー


「葵オネーさんならそう言ってくれると思った!!」


「え…?」


紡がなかった。


ニパッと笑った桜が立ち上がり葵の袖を引っ張る。

城の方へと、引っ張る。


「ほら、行こ行こ!」


「え、え?

は、反対しないの?!」


「? 当たり前だよー?

これは、葵オネーさんのこと試しただけー。

ごめんね!

渚兄に、桜達が何かあったりした時、今みたいな事言ってって頼まれてたんだー」


「渚、冬さんに…?」


「そ。覚悟が強ければあの子は、きっとどんな逆境でも、負けないから大丈夫だーって、渚兄言ってたよ?」


しんようされてるね!と笑む桜に葵は苦笑を浮かべる。


成る程。渚冬達も、葵と、志乃が玲瓏に言っている間に時間を無為にしていたわけではなかったらしい。


「……危ないかもしれないけど、良いの?」


桜に確認するように問いかければ、


「勿論だよー?

桜は渚兄の、ゆーしゅーな妹として葵オネーさんに、どーこーします!」



張り切る桜に葵の緊張が解れる。


「……雅さんのこと、助けに行こっか」


「りょーかい!!」


1人の人間と1人の神が。


今、未知なる妖魔に挑む。

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