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第21話 寝坊常習犯
高校1年生、15歳の天音雫です!
何かと至らない点があると思いますが読んでいただけると嬉しいです!
「お姉ちゃん!
早く起きないと遅刻するよ!」
「そ、そんなぁっ?!」
「はい!
リボン!ジャケット!あ、あとお姉ちゃんテーブルの上にレポート置きっぱなし!!」
「え、えぇぇ〜〜!!
い、今何時なのぉ、あおちゃん……?!」
「あと2分で出発すれば間に合う!」
寝ぼけ眼をこすり大慌てで右往左往する瑠依を完璧にアシストする妹。
一ノ瀬家の朝はいつもこんなものだ。
でも、自分は家ではなく異界とかいう凄く変で、怖い場所にいたような、いなかったような。
そして、葵ともはぐれてしまったはずだ。
「あの、あおちゃんーー」
「あと1分!!」
いつも通り。
それが瑠依の心に一抹の不安感を抱かせる。
いつも通りではだめなのだ。
「ほら、今日は定期試験の日でしょ?急ごうよ!」
定期試験。
それは、約1ヶ月前に3回目が終わったばかりのような。
いや、終わってなかったっけ。
鈍い瑠依は気づかない。
これは、過去の記憶。
記憶の罠であるということを。




