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第2話 通常運転

高校1年生になりました天音雫です!

何かと至らない点があると思いますが読んでいただけると嬉しいです!

「あおちゃん……まさか、あおちゃんまで呪われーー」


「いやいやいやいや呪われてない呪われてない。大丈夫だよ?!正気の、通常運転のお姉ちゃんの妹の、一ノ瀬葵だよ?!」


口元に手を当て顔を青ざめさせた姉に、慌てて葵は首を激しく横に振った。


自身が邪神に取り憑かれ、桜が呪われ、激動の時を過ごした姉は少し用心深くーーというより心配性にーーなったようだった。


「で、でも”雅“って、私のこと乗っ取って、渚冬さんの神代を壊そうとした悪い神様でしょう……?

何でそんな神様のことを助けに行こう、って、思うの……?」


少し、表情を安心に緩ませた姉が次は訝しげな顔でそう問いかける。


こんなに表情が変わるのも無理はない。


それほどに葵は突飛なことを言っているのだから。


葵は決意した。話すのだ。全てを。


思い出したくない恐怖の記憶を辿って。


話さなければならない。桜が何処にいたのか。


雅が今、葵のせいでどうなっているのか。


あの二人が今、何をしようとしているのか。


葵は深く息を吸い込んだ。実はーーーー」


と、突如、コンコン、という軽快なノックの音が部屋に響く、


「ーーーー瑠依。

もう黎明よ。休息を取ったほうが宜しいかと思いますわ。」


部屋の外から、銀の鈴のような凛とした声が扉越しに聞こえてくる。


首を傾げた葵に瑠依は、


「聞いて!!!!あおちゃんが目覚めたの!!」


「何ですって?!」


扉に向かって半分叫ぶようにして応答した瑠依の言葉がその扉越しに届くや否やバァンッ!!と壊れるかと思うほどの勢いで扉が、開いた。


そして案の定、扉は外れた。


音を立ててゆっくりと倒れた扉には見向きもせず、ただ葵と瑠依を凝視しているのは、


「ーーーーぁ、」


その姿に思わず葵は声を漏らした。


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