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第14話  ネコ科の何か

高校1年生、15歳の天音雫です!

何かと至らない点があると思いますが読んでいただけると嬉しいです!

桜をたしなめ志乃が右も左も分からぬ異界の迷宮路に進もうとしたその時、


「何でお前らがここにいんだよ?」


後ろからかかった声に志乃の兎の耳がピクリと震える。


振り向けば、


「猫……いやチーター…?」


「虎だよ馬鹿」 


「あおちゃんは馬鹿じゃないわ!!馬鹿っていうほうが馬鹿な……もごっ、」


「お姉ちゃん黙って!

今のは私が不注意だった!」


妹の侮辱に憤慨し歯向かう瑠依の口を無理矢理塞ぐ。


葵達の後ろに立つ、不機嫌そうな顔つきの目つきの悪い男。


その男の耳には猫耳のようなものが生えている。


しかし、そんな可愛いものではないことが次の志乃の一言で明らかとなった。


怜央(れお)

寅年は終わってるわ。

あなたの役目はもう終わりかもしれない。

でも、貴方はまた11年後に執行人の役割が巡ってくるわ。

それなのに、どうしてこんなところにいるの?」


責め苛むような志乃の言葉。  


それを受け流す猫耳ーーいや、虎耳をもつ男。

怜央、と呼ばれていたか。  


不快そうに虎耳がピクピクと動く。


「別に俺がどこにいようが自由だろうがよ、うさちゃん」 


低い声。荒い口調。

執行人らしくない。その一言に尽きる。


「何かやりたいことがあってきたの?

そもそも扉の場所をどうやって知ったの?

戻らなきゃ駄目よ。あなたはここにいちゃいけないわ。」 


「うるせぇなぁ。

そんな半端者と氷鬼と一緒のうさちゃんに言われたくねぇ〜」


「あー、氷鬼って言ったな?

渚兄のこと、意地悪く言ったな?」  


桜が地団駄を踏む。 


横に立ち妹を宥める渚冬の顔が暗く陰っているのをその場にいる誰もが見逃さない。


「多神の事をそんなふうに言うのはご法度よ。

あなた、執行人の役を降ろされてもいいわけ?」


煽る怜央に志乃の言葉の端々に棘が滲む。


「んなことお前にとやかく言われたくねぇよ。

てか、お前らこそどこ行く気だよ?そんなコソコソ動き回って悪事でも働く気かぁ?

やめとけって俺が親切に忠告してやるよ」


敵意むき出しの怜央の茶瞳が漆黒に染まる。

怜央の周りに黒い靄が溢れ出す。


「帰れよ、うさちゃん。

大人しく時雨夜のベッドで眠っとけ、そこのお前らのお仲間と一緒になぁ!!」


「あなた……誰なのよ…」


怜央の拒絶の言葉が強く放たれた刹那、地面が黒い靄に覆われる。


異常事態に気付いた志乃は呟く。


しかしそのつぶやきは怜央に届かない。


怜央は黒い靄の中に飲まれゆく。


「怜央じゃないわね…?」


額に汗を浮かべる志乃はジリと一歩引く。


靄が地面をのたうち回る。


雅が囚われた、ときのように。


葵は知っている。

これが危険な警告の証だと言うことを。





順番間違えて投稿してしまっていました!

すみません!!

正しい順番で投稿し直しました!

本当にすみません!

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