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第12話  扉探し

高校1年生、15歳の天音雫です!

何かと至らない点があると思いますが読んでいただけると嬉しいです!

「えーと、雨月…だから、ここを右で……」








「5丁目……きっと、こっちね」









「んー、ここが3番地?

2番地はあっちー?

でも、1番地って書いてる?あれ?」








入り組んだ時雨夜の中を彷徨う雅救出隊は雨月5丁目2番地への到達に苦戦していた。


渚冬や志乃によれば、普段なかなかいかない場所らしい。


志乃も、


『数回いったことがある気がするけど、上手く思い出せないわ……』



と、頭を抱えていた。


名前が特徴的なだけに記憶には残っているのだと。


行っては戻って、別の角を曲がってーーを繰り返す神達の後ろで時雨夜を地理的にはまるっきり知らない人間はただついていくことしかできない。


「何か…、すごいわね、あおちゃん。まるで迷路みたい」


「私達だけだったら、確実に迷ってるよね。

……お姉ちゃん、だから1人で時雨夜に来ないでね」


「えぇ!もちろん!」


ついでに釘をさせば姉から元気な応答が帰ってきて思わず微苦笑する。


「慣れればなんてことはないわよ。

人間界こそ入り組んでると思うのだけれど。」


前方から志乃の声がかかる。


どうやら聞こえていたらしい。


「あー、まぁ、首都とかは凄いですもんね。」


首都の喧騒と入り組んだ道はTVでよく見る。


人間界出身の葵も流石にあれを使いこなせる気がしない。


「あ、ここだ」


「きゃっ?!」


そんな呟きとともに、不意に渚冬が立ち止まり、その後ろを歩いていた姉の瑠依が渚冬の背に衝突する。軽い事故だ。


「わ、ご、ごめんね、瑠依ちゃん!!大丈夫かい?」


「えぇ…ごめんなさい、前をよく見てなかったわ…」


「お姉ちゃん…しっかりしてよ…」


姉のそでを引っ張り思わず文句をいう。


ごめんねぇ、あおちゃん、と笑む瑠依は本当に相変わらずだ。


「ここが雨月5丁目2番地…

扉……は、まぁ、見当たらないわね」


周りをぐるりと見渡す志乃はため息をつく。


「どうやって探しましょうか」


「んー、バーン!ズドーン!

ってやったら、出てこないの?」


「それは……権能で辺り一帯を破壊するってこと…かい?」


桜の大きな身振り手振りに渚冬が瞠目する。


「破壊…はいただけないけど、権能で炙り出すのはありかもしれないわ」


「そんなこと、できるんですか?」


見たところ、普通の時雨夜のとおり。


しかし、何処となく和風よりかは、中華街のような感じがする雨月。


それはここ、5丁目2番地も、例外ではなく、何処となく異質な空気を纏っていた。


中華風の店の扉ならいくらでもあるが、どれかが異界へと繋がっているのだろうか。


「見えてる扉は全部普通の扉ね。

だから、権能で見えない扉を何とかして見つけ出す。

そこから先は…まぁ、運に任せるしかないわね」


後半の運任せが少し気になったが葵は黙って頷いた。


「少し、時間をちょうだいね」


刹那、志乃の周りで”力“が渦巻くのを感じる。


“力”はどんどん強大になり、志乃の周りを見えない風邪が渦を巻く。


風に葵の前髪が、瑠依の長い髪が、渚冬の袴が、桜の袖が、強く強く揺れる。


そして勿論、目を強く閉じている志乃自身も。


風に包まれ、強く、強く袴がはためきーー、 


強烈な閃光が雨月5丁目2番地を突き抜けた。


志乃が目を見開き、


「こっちよ!!」


走り出す。見れば、現在地から右にやく遥か遠く、空中で扉が眩い光を放っていた。


「扉が宙に?!

これはみつけられないはず、だなっ……はぁっ、」



「本当、はあっはあっ、不思議……はぁっ、だわ…はあっ、」


息を切らす渚冬に渚冬を上回る息の切れ方で応じる瑠依。


扉へ向かい全力ダッシュする一行を嘲笑うかのように、扉は徐々に小さくなっていく。


扉まであと少し。


しかし空中距離も含めればその距離は大きい。


「このままじゃっー!!」

「飛ぶわよ!!」


叫び声を上げた葵に志乃は叫び返し、高く跳躍。


驚く葵と瑠依を前に、


「葵ちゃん!捕まれ!」

「瑠依オネーサン!!」


神の兄妹の手が伸ばされ、人間の姉妹はその手を掴む。


何時ぞやのような浮遊感、しかし状況は多分前より悪くない。いや、わからない。


もはや桜1人通るのでやっとのサイズに小さくなった扉をーー


「行ける!!」


神3人、人間2人がくぐり抜け、扉は音を立てて消えた。




投稿する順番間違えてしまっていました!!

すみません!

上げ直します!

本当にすみません!

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