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6:光魔法について

挿絵(By みてみん)

雷よりも避けることが難しいと言われている。一方で制御が未熟だと光が散逸しやすい特徴があり、目標を意識し続けないと対象に当たるだけでなく自分にも当たることから、習熟・扱いが難しい。


制御を習熟しきれば1点集中がどの魔法よりも可能で、100㎞離れた巨大な岩に貫通穴を空けることもできたと言われる。


100㎞離れた場所に当てることは威力減衰などの理由から、他の魔法では不可能レベルである。


ただ100㎞離れた場所を細かく狙うことは不可能という問題があり、当時も”山を狙ったらその中の岩の1つにたまたまあたり貫通した”というレベルらしい。遠方を見る方法とセットで実現しない限り、実用的な運用は困難と思われる。


また近距離であればどの魔法よりも威力を上げることが可能で、レーザー光にヒントを得た制御方法が報告されて以降、100m以内の距離であれば1㎝程度に集中することが可能になり、上級魔法師レベルが発動した集約した光魔法は、魔王級であっても防ぐことができない魔法になっている。


魔力1消費した場合の光魔法(レーザー形状)はおよそ300m離れた場所でも3.2㎝程度に集光可能な場合、10cm深さ程度の穴を空けることが可能である。


これが魔力100であれば3kmの先で、集約が難しくなることから3㎞離れた場合にはおよそ32㎝程度に広がってしまうことが殆どらしい。それでも10cm程度の深さの穴を空けることができるため、32㎝径で穴の空いた対象を殺すことが可能である。


魔力1000では10㎞先に1m径の穴、魔力1万では減衰により26㎞先に3m径の穴、魔力10万では63㎞の先に10mの穴、魔力100万では130㎞先に32mの穴を空ける力があると試算されている。


途中減衰という説明が入ったのは、レーザー光が途中の空気などに含まれる水分やチリ等を蒸発させながら進む際に威力が減るためであり、10㎞以内の近距離であれば大した減衰にはならないが、遠距離になると減衰の影響が出てくる。


また減衰は途中の空気の状態によって左右され、特に気温と湿度によっては空気中に含まれる水分の飽和水蒸気量が異なることから、減衰量も大きく異なる。


例えば氷点下の条件では飽和水蒸気量はおよそ5g/m3であるが、この場合は先述程度の減衰量で済む。これが気温40℃で湿度が100%近い条件では飽和水蒸気量が50g/m3となり、より減衰する。


具体的には、魔力1万で13㎞先にまでしか届かず、魔力10万で25㎞先、魔力100万で45㎞先にまでしか届かない。


また光魔法はそのイメージから、鏡等である程度反射して防ぐことができるイメージがあったがそれは正しくなかった。


鏡等も100%反射することができていないという理由からであり、一度少しでも鏡が吸収してしまった光のエネルギーにより焼き付いて黒くなってしまうと吸収量がより増え、最終的に鏡は燃えてしまい貫通し役に立たない。


むしろ透明度の高いレンズ等で熱を逸らす構造のほうが現状は使える。それでも限度があるし高価で重たいことから絶対ではない。


透明度が高いことが必要なのは、レンズ内で光を吸収すると熱となりレンズが濁ったり崩壊したりすることを防ぐためである。

総じて防ぐことが難しく、イメージ通り勇者にふさわしい魔法となっている。


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