2:魔力と魔素について
魔素は自然にただよう魔力のようなもので、魔法を使うと使用魔力1に対して周囲の魔素がおよそ100倍反応することで約100倍の威力で発動する。
使用魔力に比例して消費するため、後述するような高威力の魔法を使うと消費が激しい。
魔素は魔法の増幅を担っているため重要な要素と考えられている。
また魔素についてはおおよそ10^9が周囲1平方㎞程度に存在する上限濃度(飽和魔力密度量)となっている。
おおよそ、となっているのは地形が変わるような高威力魔法を連発したことはあまり前例が多くなく、数名の魔法師で確認したところの予想となっているためである。
戦闘で魔法師どうしやモンスターが対面するような100m前後の距離であれば、複数の魔法師が共通で存在している空間の魔素を消費しあうことになるため、後のほうに発動した魔法や、連発した魔法が徐々に減ることで知られてきた。
魔素が全く無い時には自身の魔力でのみ魔法が発動することになるため、威力が激減(空間にある魔素の回復・流入状態によるが1/10~1/100等)になることはリソースコントロールの観点からも注意が必要である。
魔素は自然回復もしくは周囲の魔素未消費領域からの魔素密度差により流入してくると考えられており、魔素を消費しきってもおよそ100秒前後で元の10^9レベルまで回復すると言われている。
よって超大規模魔法(火魔法でいえば300x300mの範囲にいる10万体の対象を殺傷する規模)は連発不可能であり、数分待ってからの発動が必要となる。
いずれの魔法についても、自然現象・エネルギーを魔力・魔素から変換して実現していると考えられており、発動には本人の魔力と物理・熱力学等への現象理解が重要である。