七話 おうち見学
まず最初に案内されたのはキッチンだった。うん。
「でかいな」
「そう?普通じゃない?」
「え?」
「え?」
何をいっているんだこの人は? 縦横それぞれうちのやつの幅二倍あるんだが? うーむ、食器取りづらくて逆に不便かもしれん。
次に案内されたのは風呂だった。と言うより......
「デカすぎないか?」
下手なホテルの大浴場くらいある。プールか? 掃除めっちゃたいへn......やめよう考えたら発狂しそうだ。
そして個室。はい、もう何も言いませんわ。前の部屋の三倍はあるね。
「個室って何個ぐらいあるの?」
「うーん......今使ってるのが三部屋で、使ってないのが......五部屋かな。一階に和室が2つと、今いる二階に洋室が6つだよ」
つまり八部屋と。この広さで? この屋敷の掃除を? 俺が? 一人で? 全部?
パタッ
「え、白原くん!? 大丈夫!?」
「レジギギギ ギガギガフンフン ガガガガガガガガガ」
「なんでレジ◯ガス?」
「はっ!」
「大丈夫?」
「あ、ああ大丈夫」
あぶないあぶない。ただでさえ運動神経そんなに良くないのにスロースタートとかマジで嫌だわ。
「それじゃ、白原くんの部屋はここね」
そういって星影さんが開いた先に広がっていた光景は......
「うっ」
気を遣って言うと『生活感あふれるお部屋』。端的に言うと『汚部屋』だった。
週刊漫画や服で九割隠された床。テレビにはつけっぱなしのゲーム。そしてベッドの上には脱いでひっくり返ったまま放置されたパジャマ。
「わー! わー! こ、この部屋じゃなくて、間違えてね、うん。こ、こっちの部屋!」
慌てた様子で扉を閉め、隣の部屋の扉を開ける星影さん。かわiゲフンゲフン。オレハナニモミテイナイ。オレハナニモミテイナイ。
改めて部屋の中を見ると、とても広い部屋。端に備えられたセミダブルベッド。最低限だが生活に困らない、それゆえにスペースを取りすぎないクローゼットに、壁に備えられたテレビ。最高かよ。ってあれ?
「なんか本棚でかいね?」
そう、壁にしっかりと固定された本棚は明らかに一人用のサイズではなかった。
「白原くん良く本読んでるし、普通の本棚じゃ足りないかなって思ったんだけど。もしかして足らなかった?」
「いやいやいや。十分だよ。」
俺が持っている大量のラノベをぶち込んでも半分にも満たないだろう。それくらい大きかった。
というよりそんなことはどうでもいい!(よくはない)
何その気遣い!? 天使か? 天使なのか!?
ゲフンゲフン、すいません。取り乱してしまいました。
「それじゃあそろそろお昼にしようか。」
そういった星影さんに手を引かれながら俺は一階のリビングに戻るのだった。え、テヲ......ヒカレテ?
豪邸の描写ってほんとむずいですね。実際に体験したことのあることなら書くのは楽なんですが、どうしてもこういったことは想像とラノベ知識に頼るしかないですね。
え、それをいうならこの小説は根幹の設定から実際に体験してるわけないだろって?ハハハ、何いってるのかわからない。日本語って難しいですね。
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では、またね〜。