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五十話 揚げ物万歳

五十話到達!!

 ヤンデレ属性を開花させかけていた凪をなんとか宥め、昼休みが始まって十分、俺たちはようやく弁当をつつき始めた。


「啓の弁当今日は唐揚げなんだ。冷食?」

「いんや? 手作りだぞ」

「普通にすごいね……」

「フフン、もっと褒めたまえ」

「イラっとしたからやめる」

「なんでさ!?」


 あぁ〜運動した後に食う唐揚げしみる〜


 カロリーが補給されてくのが体感できるってヤバいねこれ。クセになりそう。


 揚げ物を家で作るのって結構敷居が高いけど、案外そうでもなかったりする。調味料と衣つけて揚げるだけだからね。……まぁ後処理めんどくさいけど。


 おっと、『野菜たっぷり⭐︎白原啓特製ダイエットスペシャル弁当』を食べている星影さんから大量のメッセージが。未読無視未読無視。


「でさ〜波のことなんだけどさ〜」

「唐突にすっごい話題戻すじゃん、どしたの」

「いや相談できる相手今までいなかったら話したいんだよね」

「そういうことならドンと来い! 俺は誰にも漏らしたりしないからな!」


 俺ほど口の固い人間は存在しない。まるでおじいちゃんの足の裏のごとき固さである。


「漏らす相手がいないだけでしょ」

「グッ…事実陳列罪だぞ……」

「そんな罪ないよ」


 正論ばっか並べやがってぇ……


「もう怒った! 千夏さんに告げ口してやる!」

「無駄だと思うよ〜」

「やってみないと分かんないだろ」


 そう息巻いた俺は、凄まじい勢いで重箱の中身を消し去っている千夏さんの元へ……ブラックホールも真っ青だなこりゃ。


「千夏さん、ちょっといい?」

「ふ? はふぇはならへひい?

(ん? 食べながらでいい?)」

「うん、大丈夫だよ。それでさ、突然なんだけど、千夏さんは凪のことどう思ってるの?」

「ふぇっほへ〜。はいふひ!

(えっとね〜。大好き!)」

「そうなんだ。凪も千夏さんのこと好きなんだって」

「へ? ひっへふほ?

(え? 知ってるよ?)」

「あれ、そうなの?」

「ふん、ひふほひっふぇふへふはは

(うん、いつも言ってくれるから)」


 あぁ……そういう感じか。


「じゃあさ、星影さんのことも好き?」

「ふひ!

(好き!)」

「俺のことは?」

「ふひ!

(好き!)」

「誰が一番好き?」

「ひんふぁ!

(みんな!)」

「そうか、ありがとね」

「ふん!

(うん!)」


 全てを理解した俺は自分の席に戻った。


「ね、分かったでしょ」

「うん、ものすごく純粋だった。浄化された」

「そうなんだよね〜好意伝えても全部親愛として捉えるからなぁ」

「だって凪完全にクッション扱いだったもんな」

「あれしんどいよ〜……嬉しいけど」

「やっぱ包容力(物理)がすごいよね〜」

「ナニカンガエテルノ?」

「いや何も?」


 あぶないあぶない。地雷は避けるに限る。


「まぁあの調子だったら誰かに取られるとかは無いんじゃない?」

「それはそう……気長に頑張るか〜」

「ホントに気長になりそうだな……」


 親友の恋路も、前途多難? なのであった。


 連日投稿……だと……


 というわけでなんかやる気が凄まじいので上げました。いつまで続くかはわかりません。


 因みに今回も題名と内容に関する指摘は受け付けません。題名考えるのって結構難しいんだよ?(周知の事実)

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