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三十四話 サプライズ?

『まもなく入学式が始まります。まだ席に着いていない人は、席に戻って下さい』


 入学式五分前になり、アナウンスが流れる。


「じゃあまた後で」

「ほーい」


 そう言って凪と別れ、自分の席に着く。


 入学式が始まったが、別に特筆すべき事が起きる訳でもない。校長先生のいつも通り長い話を聞き、来賓に定期的に頭を下げる。


 そんなありふれた入学式が繰り広げられていくなか、遂にその時は訪れた。


『では、次に新入生代表挨拶です。星影 光さんお願いします』


 え、マジ? お嬢様なの?


「はい」


 凛とした声が響き、星影さんがスッと立ち上がる。


 風が吹いていないのに大きく美しくゆらめく髪をたなびかせ、壇上へと登る。


 照明すら自在に使いこなし、もはやこの舞台すら彼女のために用意されたかのように感じられる。


『桜が咲き誇り…』


 マイク越しでも美しいその声は俺の耳には全く入らなかった。それほどまでに俺は彼女に釘付けになっていた。


 そして俺の思考は一つのことで埋め尽くされていた。


 俺こんな真面目な人知らない…




 そのあとの内容は何も覚えておらず、気づいてた入学式は終わっており、各教室に移動することになった。


 爆速で移動する必要もないのでまったり移動しようか…と考えていると、星影さんが話しかけてきた。


「どうだった?」

「綺麗でしたよ」

「知ってる」

「おい」


 自己肯定感高ない?


「内容は?」

「耳に入りませんでした」

「ちょっと〜」


 そう言いながらこづいてくる。痛い痛い。


 そうしていると、いつのまにか近くにいた八重さんが手を叩く。


「はいそこ、イチャイチャしてないで移動するよ」


 しとらんのだが…

ちょっと短めです

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