二十七話 決闘(茶番)開始ィィィ
「なんでもういるんですか……」
無事に全員完食し、カレーの唯一の欠点である皿洗いのめんどくささを少しでもマシにする為に水にかした後、俺は八重さんと話すために自分の部屋に戻ったのだが……
そこにいたのは我が物顔で部屋のテーブルと椅子を使い俺のラノベを勝手に読む八重さんだった…
「え、だってわざわざあんたが帰ってくるの待ってから部屋行くのなんて二度手間でしょ?」
「確かにそうですけど! っていうか八重さんに俺の部屋の位置教えましたっけ?」
一目見たらその本棚を埋め尽くす(本棚がでかいから実際には半分しか埋まっていない)ラノベから直ぐに俺の部屋だとわかるがこの家(屋敷)は部屋数がとんでもない。
あの八重さんが探索系TRPGのように全ての部屋を片っ端から見ていたとは思えんのだが……
「光に聞いた」
ええそうでしょうね、どうせそんな事だろうと思いましたよコノヤロウ!
いやまあ野郎は俺以外にいないんだけどね、うん。
「にしてもあんた本当に光が好きなのね」
「ハイィ!?」
いきなり何言ってんのこの人!
「ここにある本の表紙片っ端から目を通してみたけど見た目は光に近い本ばっかりだし、ちょっと本文読んでみたら性格までそっくりじゃない」
トゥルルルルルルルル ピロン (啓のLPが半分になった音)
あ、危なかった…なんとか致命傷で済んだ……
というより俺のプライバシー家出した? 部屋勝手に教えられて本棚勝手に漁られて踏んだり蹴ったり過ぎない?
というか薄い本でも出てきたらどうするつもりだったんだろこの人。いや別にスマホの中だからリアルで見られる心配はnゲフンゲフン。
「あれ、お嬢様から教えられましたか? 私がお嬢様のこと好きなの」
一応平静を装う。一応耐えてる…耐えてはi
「いや別に視線でバレバレだけど、私基本光といたし」
トゥルルルルルルルル ピロン (啓のLPが0になる音)
「隠そうと頑張ってたみたいだけど結構わかりやすかったわよ」
やめて! 啓のライフはもうゼロよ!
まぁ別に闇のデュエルじゃないから死にはしないけど。
だがこれ以上好きにさせる訳にはいかないなるので…
「ところで何の話する為に呼び出したんですか?」
強引に話題を戻してみる。
「そうだったそうだった。誰かさんのせいで本題に入るのに馬鹿みたいに時間食っちゃったじゃない」
あんただYO!
「それでね、話っていうのは…」
ゴクリ
馬鹿みたいに時間食った(一話分丸々)。
というわけで本来この回で真剣な?話するはずだったのが勝手にあいつらがふざけ始めてここからさらに…となると尺が死にそうだったので一旦切りました。
近いうちに続き出すので期待せずに待っていてください。
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では、またね〜。




