二十二話 推しの笑顔に勝てるやつおりゅ?
え
「聞いてないんですけど...」
「あれ、言ってなかったっけ?」
「えっと...因みに何時にくるんですか?」
「え、10時」
えっと...今の時刻は.......8時45分!?
あと一時間ちょい!?
「あ、あとお昼ご飯食べてくらしいから3人分準備してくれない?」
「買い出しもう終わってるんですけど...」
「お願い♡」
そう言いながら上目遣いでこっちを見てくる星影さん。...ダメだ、いくら可愛いからといっても、いくら世界一可愛いおねだりだとしてもこういうのを受け入れていてはエスカレートしてしまう。俺は星影さんの父さんから星影さんのことを頼まれているんだ。こんな序盤から折れるわけにはいk「買い出し行ってきます」
いや無理だよ。だってね、好きな人に上目遣いでおねだりされて断れるわけないに決まってんだろ!(唐突な逆ギレ)
これが惚れた弱みというやつである。おそらく俺はずっと星影さんに逆らえないのだろう。これが尻に敷かれるというやつか...こんな形で経験したくなかった。
まぁどんな形であれ了承したことには変わらないし、買い出し行ってくるか。
そんな訳で一人分の材料を買うためだけに今スーパーに向かっている。ちょうど時間もできたし、来訪予定の『春』という人物について復習しておこう。
フルネームは 八重 春 で、星影さんの同級生。中学も同じで星影さんの一番の親友であり、通う予定の高校も同じ。基本的に人あたりがよく、所謂陽キャというやつである。
まぁ星影さんと中学が同じということと、一応一定程度俺が知っていることからわかるだろうが、知り合いです。ハイ。
でも俺あの人苦手なんだよな...なんか俺に対してはあたり強いし。なんかしたっけ.......
まぁどんな人であろうと客人であることには変わらないし、なんか豪華なのにするか?でも変に背伸びして失敗してもめんどくさいしなぁ。あとわざわざ買い出しに来たんだから作りおきできるようなのにしたいし...よし。
「ただいま戻りました〜」
「おかえり〜わざわざありがとねっ」
そういって買い出しから戻った俺を無邪気な笑顔で元気に迎えてくれる星影さん。
やっぱりこの人には勝てないなぁ。
ヒロインの頼みを主人公に承諾される口実は立場の差など色々ありますが、可愛い子の笑顔だけで十分ではないのかと思う今日このごろです。
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では、またね〜。




