二十話 湯煙騒動(アフタートーク)
バーン!(イントロ兼効果音)
ありのまま今起こったことを話すぜ!
あのあとちゃんとのぼせた俺は自分の部屋のベッドで横になりながらY◯UTUBEを見ていたんだ...
そしたら急に俺の部屋のドアが大きな音を立てて開きやがった!
何を言ってんのかわかんねぇと思うが俺も何が起こったのかわかんなかった......
...って
「何やってるんですかお嬢様...」
まぁわかってたよね。この家には今俺と星影さんの二人しかいない。何度も言っているかもしれないが大事なことなので何回でも言わせてもらう!
というわけで案の定扉の前には星影さんがいるのだが...
「啓が悪いんだよ?」
「......へ?」
何言ってるのこの人?
「せっかく夜の雑談して仲深めようと思ったのにすぐに部屋に引っ込んじゃうから...」
そ、そうだったのか...あれ?
「じゃあ何でノックもなしに思いっきり扉開けたんですか?」
『〜♪(木星)』
いや無駄に上手い! そこは下手であれよ! そしてその選曲は何!?
「まぁそんなことはどうでもいいのだよ」
「いやどうでもなくないでしょ」
危うく自分の家の扉壊すとこだったんだぞ?
というより俺の理性が限界です助けてください。
いや急にどうした? と思われるかもだがこれには深いわけがある!
まず今星影さんは風呂上がりじゃん? そして寝る前じゃん?
今の星影さんの格好はパジャマ。そして風呂上がりで暑いのか第一ボタンを外している。
つまり紅潮した肌が胸元からのぞいてるんですねぇ!
もう理性崩壊秒前なんだよ! だがしかし誠実な男白原 啓、ここで星影さんからの信頼を裏切るわけにはいかない!
というわけで今すぐご退場いただきたいのだが...
「恋バナしようよ〜私啓の初恋エピソード聞きたい!」
だからあんただって言ってんだろうがぁ!
え、何この人。わざと? 狙ってんの? そもそも...
「今はそんな話しません!」
こんな状況で話したら理性を繋ぎ止めている最後の糸が弾け飛んでしまう!
「あ、じゃあ今じゃなきゃいいんだ?」
「ハッ!?」
嵌められた!?
「まぁそんなことはどうでもいい! 今話せ!」
そう言いながら俺のいるベッドの方に来る星影さん。
「やめろ! 来るな! 来るなあああぁぁぁ!!」
「断る! えーい!」
バフっ
「ーーー!?!?!?(声にならない悲鳴)」
一応誤解のないように言っておくと必死の説得(懇願)が身を結び、結局何もなく星影さんは自分の部屋に帰って行った。
しかしそのあと寝るのに恐ろしく時間がかかったことは言うまでもないだろう。
サービス回がないと思ったか? あるに決まってんだろうが!
というわけでどうも、笠見です。久々の連続投稿ですがこれは更新頻度戻します! というのではなく書けるうちに書いとけ! みたいな感じなのでまた多分急に期間が開くと思いますが...
失踪だけは! 失踪だけはしないつもりなので『あ、更新したんだ。ふーん。』ぐらいの気持ちで気長にお付き合いいただきたいです。
最後に、面白いと思って頂けたら、ブックマーク登録・評価(目次下の☆☆☆☆☆を★★★★★に)して頂けると励みになります。
感想、アドバイスなどあればコメントもしていただけると嬉しいです。ですが、作者や見る人が不快になるようなものはお避けください。
では、またね〜。




