十話 親離れ(物理)
星影邸に行った次の日、俺は空港でアメリカに行く両親の見送りに来ていた。もちろん星影一家も一緒に。
「おかあ......さん、おとおさ......ん、ヒグッ、ちゃんと年に一回は帰ってきてね......」
「ちゃんと帰ってくるわよ。だから落ち着いて」
「うん......わかった」
いやー感動のシーンですね〜。
「お盆と年末年始には帰ってくるわ。今年のお盆は多分無理だけど」
「まぁ忙しいだろうしね。無理しなくていいよ」
「なんか軽くないか?」
「そう?普通じゃない?」
「星影さんとこの娘さんを見習いなさい」
「うーん、無理」
そういうとがっくり項垂れる我が父上。まぁ、俺らにああいうのは似合わないからな。
「少しいいかな」
そう言いながらやってきたのは星影父。なんのようかな?
「光をよろしくね」
「頑張れる範囲で頑張りますよ」
その言葉を聞いた星影父は意味深な微笑みを残して戻っていった。本当になんだったんだ?
「じゃあいってくるよ」
「ちゃんと野菜も食べなよ。まぁ啓なら大丈夫だろうけど」
そういってゲートを潜る父さんと母さん。......母さん、もっと心配すべきところがあると思うんだけど。これからあなたの息子失恋相手と二人暮らしですよ?
まぁ星影さんが俺の失恋相手であることは言ってないけどね。
そんなこんなで俺と星影さんの両親は出発し、俺たちは電車で星影邸に向かっていた。
プロローグに二桁かかった、、、
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では、またね〜。