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アウグスト戦記   作者: 青い眼の兎
2章 最果ての森統一
17/40

会議なんかしています

1章の開始となります。よろしくお願いします。

717年4月10日


あの大浴場での建国の日から3日、皆の頑張りも有り俺達の国エルレシアはゆっくりとだが着実に成長してきている。皆のレベルも上がってきており武闘派は20を超えた辺り、内政生産派も15前後まではあがってきている。因みに現在の俺のレベルは28魔力も6千を超えてきた所だ。

ここ最近眷属化もクライドも含めて全員終了したので魔力を全て施設の建設に廻せる事も有り国力も増してきている



☆9日目終了時点国内状況


領名:エルレシア

君主:ラルフ【平民】 眷属:30人

人口:30人

金貨:115217(0/月)→152517(0/月)

食料生産:1149(275/月)→1502(1100/月)

兵士:0人

防御施設:城壁1キロ×4 水堀1キロ×4 防御塔×4

各種施設:◆女神の祠×1◆城館 ◆倉庫(中)×1◆魔力ポーション製作所×5

     ◆ポーション製作所×5 ◆訓練場 ◆研究所 ◆鍛冶場 ◆貿易港 ◆住宅×7

農業関連:◆農地×20 ◆牧場×1 


※ オーク肉分食料プラス有り

※ 盗賊戦利品有り


我ながらよく頑張ったと言えるのではないだろうか、オレリア達に強請られた研究所に鍛冶場の建設も強請られたその日のうちに作成し、今では内政系の娘達の溜まり場となっている。毎日食事と睡眠以外は出てこないので保護者とは少し心配ではあるんですが。

そして戦略物資である魔力ポーションと通常ポーションの製作所の増産生産系の娘達の努力も有り今では

それぞれ一日30個前後は生産できる事になりました。といっても俺が毎日1本魔力ポーションを飲む以外使う機会はまだないんですけどね。館の倉庫に在庫がどんどん溜まっていってる状況です。そのうち女神派の君主達に提供したり売るのもありかとは考えています。

農地の面積も急拡大しており今では1000人を超える人を食わせる事が可能だ、まだ人口は30人ですけどね。

領地の状況を見ながらほくそ笑んでいた俺の頭に聞き慣れた声が聞こえる


【兄貴。聞こえてるか?】


【ラルフさん攻略目標の制圧完了!成果多数次の予定地点に向かうわ!】


【・ちょセラ!?俺が兄貴に報告するって・・・・】


この頭に響く声は、眷属スキルの能力の1つだ、まえに眷属スキルがレベル2になった時に仕えるようになった。その俺達が【念話】と呼ぶそのスキルは眷属同士ならどんなに離れていても言葉を伝える事が出来るという非常に便利なスキルだった。携帯電話以上に便利だわこれ。だって頭に思い浮かべただけで相手と通話できるんですもん。充電も番号入力もいりません。


今連絡が有ったクライドとセラも以前の住んでいた村の周辺の盗賊の殲滅作業中だ。

その他にもルナとシェリルの時空魔法持ちにチームを組んで貰いそれぞれ盗賊狩りの最中だ。だって盗賊狩りって美味しいんです。

皆志願した娘達でやはり未だ盗賊達には思う所があるようだ、精々彼女達のストレス発散の為に役立って欲しい所だ。そのお蔭で使ってもいないうちにどんどんと家の館には金貨の山積み上がっていくという。今度娘達に何か買ってやろうかな。


俺は何をしてるんだって?


今朝方、大物施設を建設したんで魔力マイナス中で大人しくしてるところです。


※貿易港※

魔力消費:10000

大型船が入港可能となり、他の港との貿易が可能。

軍船及び兵士が居れば海軍を編成可能となる。


まぁ造っても止まってる船はありませんけどね。


新しく出来た貿易港を見ながら少し寂しい思いをしていると


『コンコン』と執務室のドアを叩くノックの音が聞こえる

入室の許可を与えると入ってきたのはピッシとした真面目な美人秘書の様な雰囲気のロゼールさん


「閣下皆集まっておりますが・・・・そのお加減はいかがでしょうか。」

良い人なんだけど真面目なんですよ。話し方が硬い、もうカチカチです。

もう少し娘には柔らかく接して貰えた方が嬉しいです。


「あぁ大丈夫、もうほとんど回復したから。直ぐに入ってもらって。」


執務室に入って来たのは、アイリ-ン エイリ-ン姉妹にヨナ、シェリーそしてカミラに手を引かれた満面の笑顔のキク、我が国の頭脳派の面々とうちのマスコットだ。


珍しくカミラが申し訳なさそうに

「どうしても付いていくって聞きませんでしたので・・そのよろしかったですか?」


「勿論構わないさ、キクもお利口にできるもんな?」


「うん!キクお利口さんだもん♪」


皆執務室の会議机のそれぞれの椅子に腰を掛ける。

このメンバーの会議も3回目だ皆慣れたものだ・・いつもと違うのは当たり前の様にキクが俺の膝に座っているぐらいだな。アイリ-ン エイリ-ン、ヨナ、シェリー、カミラ、そしてロゼールの6人が現状この国の方針や内政についての会議のメンバーだ。まぁ人選もはその時よって変わるし参加は今のところ誰でも参加可能だ。

 武闘派の娘達は外でオ-クや盗賊狩ってる方が楽しそうだし。生産組は研究所で引き籠るのが大好きなんです、まぁ人それぞれ向き不向きがありますわ。


メイド服姿のクラリッサが洗練された仕草で皆の前のカップにお茶を淹れて俺の背後に控える。

いつもの様に席を勧めるが『メイドですので。』と丁寧に固辞されてしまう。


「早速ですが私の方から報告させていただきます。昨日の議題であった水路ですが、オレリアやクレ-ルとの相談の結果、この様に設置するのが最も閣下の魔力消費が少なくなお且つ効率的かと思われます。」


町周辺の略式の地図で説明していくロゼール


「それでラル様の魔力消費はどれくらいに?」


「15000程度は必要になるかと思います。」


「それなら明日には終わりそうですね。」


「しかし完成すればまた食料生産が上がるのですね。とても私達だけでは食べきれませんわね。」


「ええ、我が国への国民の移住を早急に進めたいところです。」


「どの程度の移住者を想定しているのかしら?」


「水路が完成すれば最大で3500名程が可能だと考えてますが、急激な誇張は軋轢を生むかと。」


「そうですわね、私もなるべく人口の増加は緩やかにした方が良いかと。」


そんな真剣な議論を俺はキクの頭を撫でながら静かに聞いていた、既に皆には俺の君主の能力、その出来る事の建築可能な施設の詳細や消費魔力については伝えてある。その事を皆に伝える事で国造りの精度

スピードを上げられると考えたからだが、それは正解だったらしい。やはり一人で考えるより皆で考えた方が間違いも減るだろうし、良い案も出るだろう。


「ラル様はどのようにお考えなのですか?」


「まずは食料生産量を最優先で上げたいとこだね、近いうちにこの森の他部族から接触が有るはずだからその時は多分食料の援助などの申し出があるはずだ。食料は交渉の強い武器になりそうだからなるべく多く確保して置きたい。」


「判りましたわ。しかしデルモアの工作準備は同時並行で行った方がよろしかと。」


「そうだなそちらも並行して行こう、頼んだよエイリ-ン。」


やはり彼女達は優秀だ、決断は俺がしなければならないが、俺の決めた事をただ了とするだけでなく、さらなる最善を考えそれを助言してくれる。頼もしい限りだ。


「では次は私から今日我が国にラル様のお蔭で港が完成いたしました。この港の意義は大変大きな者になります、現状中原と南域の港から北域へ行く航路は西域を通る西廻り航路しか有りません。それがこの港の完成で東廻り航路が開通する事となります。多くの商人が我が国を訪れそれは我が国にとって巨額な富を齎す事となると思われます。出来るだけ速やかな航路の開拓と船の準備をしたいと思いますが。船の建造には時間が掛かりますので為るべく早めに発注したい所です。」


と熱弁するヨナ流石元商会の娘だ、だが・・


「ダメよヨナ。」

あっさり否定するエイリ-ンそれに頷くアイリ-ンとカミラ


「えっ?私は良い考えだと思いますが。」


別によいと考えているシェリーそしてロゼール


「だって今の段階で私達の国が表に出るなんて早すぎるわ。そんな港が出来たと判った途端に敵に攻め滅ぼされて奪われるわ。」


「・・・・・確かにそうかもしれません。では何故今の段階でラルフ様は港を?」


「俺は東廻り航路を開拓するが、それをしばらくは公開する気は無いな。」


「・・・つまりは東廻り航路を我等で独占すると。それなら確かに危険は少ないですわね。」


「今回の港の建設は貿易は主目的では無いな、勿論将来的には考えているが。今うちの国から外に繋がる道が無いその為大規模な難民や移民の受け入れは不可能な状態だ。」


「あっ!それで船を使って難民の輸送をするつもりなんですね。」


「それでは船はどうするつもりなんですか?船の建設には半年以上は掛かるとかと考えますが。」


「そんなの決まってるわ。有る所から奪ってくるに決まってるじゃないヨナ。」

正解ですカミラ。

え?って顔で唖然とするヨナ、シェリー、ロゼールこの娘達は頭は良いが良い子すぎる。

謀略とかは苦手な良い娘達なんだよ。


「ラル様の魔法が有れば簡単ですわよ。海の上だと目撃者も居ませんしまず見つかりませんわね。」


「モテギアの連中は基本的に敵ですから、敵に金貨を払っても私はちゃんと引き渡されるかも疑問ですわね。」


「タダで手に入る物に金貨払うなんて馬鹿らしいですわ。それに積荷のおまけ迄付いてきますのよ。」


「・・・私も貴女達の様にもっと悪辣にならねならないな。」


「商人としての視点だけでなく、もっと広い視野を持たねばならないのですね・・勉強になりました。」


「正直・・全く思いつきませんでした。」


「あら、悪辣はは無いんじゃ無いかしらローゼルちゃん。せめて賢い女にして欲しいわ。」


その後もしばらくは森の種族への対応や都市計画今後の方針について話し合われ会議は終わった。



キクは会議途中から俺の膝の上でスヤスヤと気持ち良さそうに眠ってました。


判りますよ。会議って無性に眠くなりますもんね。


新規建設施設概要


※研究所※

必要魔力:2500

魔術・魔道具・錬金術・鍛冶・付与術あらゆる分野の研究のスピードを速める

その効果は配置された人数及び適正によって上下する。


※鍛冶屋※

必要魔力:2500

・鍛冶適性を持っている者を配置する事により武器防具などの各種装備が製造可能、製造個数、性能は配置された人数及び適正によって上下する。


※貿易港※

魔力消費:10000

大型船が入港可能となり、他の港との貿易が可能。

軍船及び兵士が居れば海軍を編成可能となる。

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