オ-クの悲劇
「ぶぎゃ-----!・・・ブッ・・・・・ぶぎぃ~~」
「ぶぎゃ・・・・!」
「ぶ、ぶぎぃぃぃ!」
森に木霊するオ-ク達の悲壮な絶叫
眉間に穴を開け倒れ伏すオ-ク
腹に巨大な穴を開け転がるオ-ク
首を剣で切り飛ばされた首なしのオ-ク
黒魔法で拘束され今まさに首を短剣で切り裂かれる寸前のオーク
それらの無残なオーク死体の数は既に100を軽く超えて200に迫る勢いで今尚増え続けている。
「・・・・・・あ、あの兄貴・・オークがまるで養豚場の豚の様に逃げ惑ってるんですが・・・」
少し怖気を含んだ声で隣にいたクライドが話しかけてくる
「今日の晩御飯は焼肉!お肉は新鮮がいちばんだってサラが言ってた。」
「あらあら、先程までの勢いがありませんわよ。もう少し私達の糧(経験)となってくださいまし。」
「昔かなら1匹相手で精一杯だったけど、今ではなんか手応え無さすぎです。まぁ昔からその厭らしい目付き大っ嫌いだったから虐殺しちゃおうか。」
「今日は皆の保護者のつもりだったが、必要無さそうだ。私も前にでるぞ。」
「ティナそこはざっくりといくのです。幾ら畜生とはいえ一応は命ですから、そこを搔っ切っておくと血抜きの手間も省けますよ。」
「は~~い♪判ったよ姉さん。あっ!逃げちゃダメ!」
「あら、弱者を蹂躙するのってこんなに心躍るものだったのですね♪」
「アハハ!凄い!見て見てラルフさん!こんな事も出来るようになったよ~~♪」
この森でオークの大虐殺を行っているのは、、はい家の娘さん達です。
まぁなんというか嬉々として蹂躙中で御座います。
オ-クってこれでも一応中級に分類される魔物なんですけどね。それがまるで肉食獣から逃げ惑う家畜の様な有様である。
クライド兄妹の引っ越しが終わった後予定通り森にオ-ク狩りに行く事になり、それに参加を表明したセラをプラスして眷属全員のレベル上げに向かったのだ、因みに俺とクライドは娘達のボディーガードだ戦闘が初めての娘もいるので能力的には大丈夫だと思っていたが共に行く事にしたのだが・・・要らない心配だったようだ。
「なぁクライド、君ん家のセラさん、凄い事になってんな。」
転移とシャドウゲ-トを使った縦横無尽の立体機動を駆使してオークを次々と虐殺するセラ、その姿は数時間前まで重病に罹っていた瘦せ細った少女とはとても思えない。
「・・・・・・時空魔法と闇魔法の組み合わせって・・・ありゃ反則でっせ。あの・・兄貴」
額に冷や汗を垂らしつつ答えるクライド、まぁ気持ちは良く判る。
しかしセラさんや、俺より使いこなしてませんか?
「ん?どうした。」
「俺も近いうちに眷属にしてもらえませんかね。これでも兄としての面子ってのが・・・」
「だよなぁ。まぁ気持ちは判るから考えとくわ。」
「ありがとよぉ兄貴。」
そんな会話をしている間に周辺にいたオークは全滅した。
周辺はオークの血と臓物が溢れ死臭が漂う、そして夥しい数のオークの死体、まるで地獄の様な光景が広がっている。
そしてこの凄惨な光景を作り出したと本人達は
「思ったより時間がかかってしまいした。お待たせしましたわ。」
「大分慣れたので次はもう少し早くいけるわ、ラルフ様!」
「うん、次からは私も早めに前にでるよ。」
「少し汗をかいてしまいましたわ。」
「ちゃんとお片付けおねがいしますね。」
「「は~~い♪」」
「私も手伝う!今日は焼肉にしよ~~よ♪」
ただ軽い運動をこなした後の様な雰囲気だ。
そしてピクニックの後の片付けのような感じで次々とオークの死体を収納していくルナとセラ。
そしてその指示をするティナ。
うん。改めて思う。この世界の女性って逞しいわ。。。。
結局この日は300体近いオークを乱獲し、戦闘経験者だった者はレベル20前後に、未経験のレベル1だった者はレベル15~16ぐらい強者と呼ばれてもおかしく無いレベル迄に成りあがったのであった。
これだけのレベルが上がったなら俺が留守をしても有る程度なら充分に対処できるだろう。
そして夜にはセラとそのついで扱いのクライドの歓迎会の名を借りた宴会が行われましたとさ。
しかし流石に先日の過ちは繰り返される事無く宴会前に新たに4人の眷属化をする事になりました。
そしてこの日の宴も深夜まで続いた
☆5日目終了時点国内状況
領名:最果てのの森
君主:ラルフ【平民】 眷属:4人→12人
人口:28人→30人
金貨:115217(0/月)
食料生産:851(275/月)→1149(275/月)
兵士:0人
防御施設:城壁1キロ×4 水堀1キロ×4 防御塔×4
各種施設:◆女神の祠×1◆住宅(風呂付)×1◆倉庫(中)×1◆魔力ポーション製作所×1
◆ポーション製作所×1 ◆住宅×6→7
農業関連:◆農地×5
※ オーク肉分食料プラス +298