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王召喚  作者: FAKE
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謁見の間4

白い糸に拘束されたカインを見ながらエルムは「イリスはコレも初見でかわしたしなぁ。」しみじみ言うがカインは「ちょっ陛下コレどうなってるんですか?固まって手が動かなくて抜け出せないでよ。」


エ「そんな慌てるなって、二人はちょっと離れてろ、ウォーターボール」と唱えるとカインの頭の上に直径1m程の水球が発現し落ちた。


カインは水に濡れたが拘束していた糸が水に溶けていき自由となったが又質問を「なんで水で溶けるんですか?」


エルムは面倒くさそうに「糸で拘束されたとなりゃ普通は火で燃やして焼き切ろうとするだろ?だから水で溶ける用に作ったんだよ、拘束用の糸のほかに溶解液もあるぞ、試してみるか?」と満面の笑みで言う。


カ「遠慮します」と首をフルフル振る。思い出した様に「セカンドフォームの次はどうなるんですか?」


エ「ファイナルフォームだよ」と三度蒼く輝く、光が消えるとさっきは無かった馬部分の胴体に翼が生えていた。


カ「おぉっ、まさかその翼で飛ぶんですか?」30を越えたおっさんのハズなのに少年の様に目が輝いていた。


エ「いやこの翼は飛ぶ為のもんじゃないな、大体翼無くても飛べるしな、ちょっと近づいて触ってみろよ。」と手招きする。


カインはおずおずと近寄り翼に触るが翼に触った手甲の指先に傷跡が付きエルムを見上げて「これ刃物ですか?」


エルムはカインを見ながら「敵が密集してるとこに突っ込んで槍と剣と翼で一蹴するんだ。」


カ「いつ使うんです?」


エ「何言ってんだ俺は魔道王だぞ物理攻撃するわけないじゃないか?何考えてんだ?」


カ「さっき敵が密集してるとこに突っ込むとか言ってたじゃないですか」泣きそうに言うがエルムは「なんかカッコいいかなって思って作っただけで想定した状況はアレでも実戦で使うコトは無いだろうなぁ」しみじみ言う。


カ「貴重な素材の無駄遣い・・・」


エ「私財でやってんだ問題ない」と偉そうに言う、実際偉いし過去の王達とちがって公費を使ってないから文句は言えない。


カ「他にはどんなのが有るんですか?」呆れた顔から少年に戻ったカインが聞くとエルムは「あと二つだな今のとこ有るのは、もしかしたら必要になれば増えるかもしれんが。」


カ「さっき使わないって言ってたのに必要が出来たら作るって・・・・」


エ「アラクネフォーム」蒼く輝くと上半身が男で頭部分に胡坐を組んだ六本腕のアラクネがそこに有った。


カ「実物は見たことないですが伝え聞くアラクネっぽいですね。」


エ「あー上半身以外はそんな変わらないよ」


カ「これはどんな状況の時に使うんですか?」


エ「これはな敵が密集してるトコで空飛んで溶解液の雨を降らせるんだよ。」


カ「敵が密集してる状況ばっかですね。」呆れながら言うとエルムに反論される。


エ「いままで王国軍達と戦った状況は密集してただろ。」カインはそれもそうかと思い出し頷く。


エ「スキュラフォーム」又蒼く輝くと蛸の頭に下半身を埋め込んだエルムが現れた。


カ「六本腕は変わらないんですね、この想定状況は水の中ってことですか?そう言えば青く輝く必要ってあるんですか?」


エ「全身を守る鎧としては六本腕が基本だな、水の中で呼吸できる魔法も開発したし水中戦用だ、光る必要はないけど変身するのに光った方がカッコいいだろ?」と問いかけるとカインは「納得出来てしまう自分が悔しい」とボソリと言う。


カ「でコレは私でも使えるんですか?」と問いかけるがエルムは「ゴーレム使うことが出来たら使えるかなぁ」


カ「それ無理ってことじゃないですか・・・」項垂れて言うカインにエルムは「ドンマイ」ってほほ笑む。


エ「じゃー次はバルドな」と言いながら「ノーマルフォーム」と言うと今度は輝きが無く裸に戻る。


カインは下がりバルドが前に出て跪く。






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