日常
二階建て20m四方の小さい城の会議室の中で20人程が話し合いをしてた。
その中で16人が長机に着席しており全員が眼鏡をかけていた、その端に座る豪華に仕立てた二人掛けの椅子に座る男が喋った
「ではホルド地方管理官から報告を」
ホルド管理官「はい、各村に溜池の設置も終わり、次の税から5%引きをしても平気になるでしょう。」
「そうか、でも税の引き下げは全地方一斉に行おう、続いてヤガン地方管理官」
ヤガン地方管理官「村の修復作業も終わり、今年中には溜池の設置が完了します、特に問題有りません。」
「まー領土として結構たつし順番に進んでるって感じか、全員聞くのも面倒だな、誰か問題が有る者は居るか?」
その中で一人の男が手を挙げる、その男をみながら端に座る男は問いかける。
「ザルゾス地方管理官何が問題だ。」
ザルゾス地方管理官「すみません陛下、予算が足りない為にスラム新生、各村の家の修復や溜池設置等遅れています、更に大工や人夫も不足気味です。」
陛下「ザルゾスは無駄使いをして国庫に余り残って無かったなぁ、どれだけ有ればいい?」
ザ「三億程有れば何とかなるかと」
そう言った瞬間眼鏡をかけた者達は警告音を聞く。
陛「おいおい、看破の眼鏡持ちだらけで見栄を張るなよ。」
ザ「すみません七億程有ればいけます。」
警告音が鳴らないのを確認すると
陛「分かった用意しよう、ズフェロ帰り際にでも渡してやれ。」
陛下の右隣に座る男が頷きながら。
ズフェロ「畏まりした陛下、会食の後にでも渡しておきます。」
陛「大工等だが、どこか余ってたり余裕の有る地方は有るか?」
ホルド地方管理官とヤガン地方管理官が手を挙げる。
ホ「うちの方では辺境路の整備くらいなので大工と人夫併せて60人程送れます。」
ヤ「うちでは人夫なら20人程なら都合出来ます。」
ザルゾス地方管理官は喜んだ表情になり「ありがとう御座います、助かります。」と立ち上がって礼を言い座った。
陛「魔法具研究所や治療師育成所、薬剤師ギルドも問題無しか?」
陛下の左隣に座る灰色りローブ姿男が立ち上がり「魔法具研究所も問題有りません、陛下の発案の小型氷室が売り上げが良く、予約待ちの状態になるくらいです。通信具も一対一から三か所まで進みました、小型氷室のおかげで予算も有り、もっと複数へと進むと思われます。」
陛「それならいいか、小型氷室だが冷凍だけじゃなくて凍らない程度の低い温度にならないかな?」
魔「それは氷室の質を下げればいいので出来ると思いますが。」
陛「冷凍と冷蔵の半々位のを作ってみたらどうだ?冷凍だけじゃ不便なことも有るしな。」
魔「早速研究してみます」と言い椅子に座ってお茶を飲む。
白いローブ姿の女性が立ち上がり「戦争が終わり怪我人が減った事も有り、実践の経験は減りましたが育成や勧誘を続けております。」
陛「治療スキル持ちは少ないから勧誘も大変だろうが、まー頑張ってくれ。」
治「畏まりました。」と言い一礼して座る。
緑色のローブの男が立ち上がり一礼して発言する「各地方から集まった薬剤師の知識や経験の擦り合わせも大体終わり良い所を取って効果の高いポーション作りも始まっています。亜人との交易で中々入手の難しい薬草も研究出来有難く思ってます。」と一礼して座る。
陛「ちょっと山の方で空を散歩してたら、たまたま見つけたんだよなぁ、ちょっとバトルになったけど簡単に交渉出来て良かった、山間部は塩が貴重で交渉しやすくていいな。」
陛下の膝の上に横座りしていた赤ん坊を抱いた女が陛下を見上げて「あなたそろそろ会食にしましょう」
陛「分かった分かった、じゃーそろそろ飯でも食うか、アリア準備はどうだ?」
陛下の後ろに控えていたツインテールのメイドが答える「そろそろ準備も終わります移動しても平気かと。」
陛下は立ち上がりなから「じゃー食堂へ移動するか。」
その言葉に座っていた者達は立ち上がり「はい」と答えた。