妄想の兄姉妹弟
ひとりっ子は兄弟が欲しい
兄は欲しいし姉も欲しい
妹はもっと欲しくて
弟ももっと欲しい
叶わない夢を追い求めて
そんな気持ちを胸に
僕は今まで3人の人を兄弟にするべく
頑張った
いやいや、ほんと言えば別の2人は
とっくの昔になっていたから数えないよ
だから今から書くのはなれなかった3人
1人目は雪国に住む人
元気いっぱいで出会った頃は手を焼いた
恋をしていた時もあったかもしれない
昔すぎて覚えてないけど
そんな君は僕が
君の生活に入ることを
拒んだ
優しく、傷つけないよう、思いやりをもって
だから
この2人の関係を作る時に出来たこの溝は
埋まることはない
本当の兄弟のような愛を
君と作ることは出来なくなった
求めて居ないんだよ
君は満ち溢れた満足した生活を
僕とは違った暖かい生活をしているんだから
桃のような色の頬をしながら恥じらいを持つ
君を兄弟にしたかった
2人目は
妹だった
どれほど君と時を重ねたのだろう
物凄く長かった
恋人ではないのに
ただの友達として
寂しいもの同士
疑うこともなく
ただ隣にいてくれて
君の趣味の話を幾度も聞いた
近くにいるようで遠かった君の存在が
安心できて
暖かくて
青春のほとんどは
世の中のすべては
杏のようなオレンジ色の君で
いっぱいだった
精一杯君と過ごしたけれど
やっぱり叶わない
男女の関係は他人にはわからない
分かろうともしない
僕の彼女と君の彼氏が
引き裂いたね
あの時の僕は彼女の言う通りにして
満足だった
だけど今思えばあの人のせい(僕のせい)で
僕の大事な青春の全てが消えてしまったんだね
人生の中で1番かけがえのないものを
失った事に気付いたのはもっと先のことだった
3人目は要するに元恋人だ
この人のおかげで
兄弟の愛を他人に求めてることがわかった
恋人でなくなってから会うと
元恋人として会うと
着飾らなくていい
カッコつけなくていい
優しい人を装わなくていい
話すとリラックスできる人に
変わっていた
話さなくてもいい僕の考えを
君に伝えた
全てをわかってほしくなって
だけど
君は聞き入れない
僕の言い方も悪いけど
絶対に聞き入れない
受け入れない
この頭でっかち!!!
ちくしょー!!
ひとりっ子は寂しいよ
大事な大きな愛がない
一人でいることになれた僕は
そう思い込んでいた僕は