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憎悪
心が痛む 僕の知らない君を知ってる人達
いるかいないかわからない人を思って憎しむ
想像を本物だと思って
僕が見い出せていない君を
笑顔も泣き顔、狂った顔、怒りに満ちた顔
わからない
知らない僕を恥じるより
知っている人達を羨み憎む
怠惰の果ての想い
黒と深い赤色の感情が
僕の最奥の場所まで入り込み
支配しようとする
嫌になるほど粘着質な
いくら拭っても取れやしない
この感情が芽生えた日
眠りにつき脳がリセットされるまで
楽しいことも苦しいことも
愛することも哀しむことも
何一つ心からすることが出来ないほどに
強い