毎日毎日、土を山のように積み上げる。
僕は毎日毎日、休まず朝から晩まで土を山のように積み上げていく。
僕のお父さんとお母さんは出稼ぎに隣町に働きに出ている。
僕はおじいちゃんと二人で暮らしている。
学校にも行けず、おじいちゃんのお仕事のお手伝いをする。
おじいちゃんは、牛とヤギを飼っていてチーズを作る。
僕もお手伝いするんだよ。
おじいちゃんのお手伝いを済ませたら、、、。
お父さんとお母さんに毎日、手紙を書くよ。
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拝啓
お父さん・お母さん様
お元気ですか?
僕は元気です。
おじいちゃんも元気です。
牛もヤギも元気です。
お父さんもお母さんも
体調に気を付けてください。
早くふたりに会いたいです。
▽
僕は時間があると......?
家の近くに土を山のように積み上げるんだ!
ひょっとしたら...?
高くまで積み上げていけば、隣町にいる
お父さんとお母さんが見れるかもしれないから...。
僕は、ほんの少しでも可能性があるなら、、、。
諦めるたくないんだ!
会いたいよ。
お父さん・お母さん。
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おじいちゃんも僕の気持ちを知っていたから?
反対しなかったし!
それどころか、手伝ってくれた!
『もっともっと高く積み上げていけば、お父さんとお母さんを
見れるかもしれないな~!』
『うん。そうだね! おじいちゃん!!!』
『さあさあ! がんばろう!』
『うん。』
▽
おじいちゃんは僕がベットで寝ているときに僕が涙を流しているのを
何度も見ているから! 僕の味方なんだ!
それにね? おじいちゃんはよく僕に言う。
『済まない! 寂しい思いをさせてしまっておるの~!』
『別に、、、おじいちゃんのせいじゃないよ!』
『それは、わかっておるのじゃがな~! 済まない!!!』
『もう、謝らないで~! おじいちゃん!!!』
『学校にも行かせてやれんで! 本当に済まない!!!』
『だから! いいんんだよ~おじいちゃんのせいじゃないんだから!』
『お前は、本当にいい子だの~! 誰に似たんだか?』
『おじいちゃんだよ~!』
『本当に、いい子だの~!』
...おじいちゃんはそう言うと僕を抱きしめてくれた。
僕もおじいちゃんに力いっぱい抱き着いた。
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でも、どんなに積み上げても隣町まで見えない!
僕はそれでも諦めない!
毎日毎日、雨の日も風の強い日も毎日積み上げた。
でも、、、やっぱり隣町まで見えない!
▽
【でもそんな時、奇跡が起きた!?】
お父さんとお母さんが家に帰って来たのだ!!!
『お父さん! お母さん! どうしたの??』
『お前に、会いに帰って来たんだよ~!』
『家族団欒ね!』
僕はお父さんとお母さんに抱き着いた。
その日は、家族4人でご飯を食べた。
物凄く美味しかった。
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でも、次の日にはまた隣町へ戻って行った。
『ありがとう!』
『また、直ぐに帰って来るからな!』
『ごめんね、寂しい思いをさせてしまって...。』
『いいんだよ! お母さん!!』
『なんて! いい子なのかしら?』
『俺の息子だからな!』
『いやいや? ワシの孫だからじゃ~!』
『あら? おじいちゃんたら!』
『じゃな~! 行ってくるよ!』
『うん、またね!』
『またね!』
そう言うと? 行ってしまった。
▽
僕は今も毎日毎日、土を山のように積み上げている。
最後までお読みいただきありがとうございます。




