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佐々木が交代しようと言い出す。

ユウキはおとなしく横になり、松浦も横になるもまだブツブツと言っていた。が、すぐイビキに変わった。


佐々木はアユミがモゾっと動き目を開いたので声をかける。アユミは何かを言いたがってる。だがまた眠りについた。


佐々木が弱くなった火を調整してる時にアユミがムクリと半身起き出した。慌てて声をかける。何かを言ってるが聞こえない。

[もう大丈夫なとこだ。とにかく大丈夫だから寝てろ。これ飲め]

佐々木は梅酒をアユミの口に運ぶ。アユミは咳き込む。また何かを言ってる。佐々木は白湯さゆを飲ます。それも噎せて吐き出したが多少は飲んだ。再びアユミは横になる。


アユミを筆頭に松浦もユウキも一度も目を覚まさないまま再び夜中に。佐々木はその間、部屋を物色しながらアユミを看る。アユミのそばでウトウト寝かけながらもアユミの汗を拭き、焚き火に火をくべる。


松浦は大きなクシャミの声で目を覚ました。クシャミは自分のだった。

[アユミは?]

松浦は佐々木に聞く。

[まだ寝てる。でも大丈夫そうだ]

[あとは食べ物だな]

松浦の言葉に佐々木が他の心配事を言う。

[それとゾンビと人間だ]

松浦はスッカリ忘れていた。そうだった。ここはもう街中だ。居ても不思議じゃない。

台所に包丁が。と松浦の言葉に佐々木が、もうここにある。と棒に包丁をくくりつけた武器を見せた。


松浦は窓から外を覗く。真っ暗。何も見えない。まだ夜中。吹雪いてるが、かなり弱くなっている。再び脱衣所に戻り佐々木と交代する事を言った。佐々木は横になる。

その動きでユウキが起き出した。

[まだ寝てていいぞ。夜中だ]

松浦はユウキに声をかけた。アユミの体調の事は言わなかった。がユウキはアユミの寝姿を見て起き出した。

[僕も看病するよ]

[いいから寝てろよ]

松浦は顔を天井に向けながら言った。ユウキはどうしても松浦にオッパイを触らせなくないらしい。

[松浦さんこそ寝とかないと。僕は若いから大丈夫]

[絶対に寝てやんない]

松浦は自分が触れないならユウキにも触らせないと思い、ぶっきらぼうに言い返した。




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