表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/68

.49

[もしこの冬が無事に過ごしきれたら裸でお風呂に入るわ]

アユミの言葉にユウキが顔を見た。

[ホント?]

アユミのうなづきに、ユウキの顔が明るくなる。

[松浦さんとも?]

[もちろん。四人でまた入ろう]

アユミは笑った。

[石鹸やシャンプーがあったらオッパイも触っていいわよ]

アユミは頭をかしげてイタズラな目で笑い見る。こういうバカ話はお手の物だ。

[知らないと思うけどユウキが思ってる以上にオッパイって柔らかいんだよー。女の私もたまに他の女の子のオッパイ触るもんね。ね、どっちのオッパイ触りたい?]

[え?両方じゃないの?]

[当然よ。どっちかよ。片方は松浦]

男をからかうのは楽しい。佐々木も笑ってる。

[えー。どっちがいいかなぁ]

ユウキの真剣な問いに佐々木が声をあげて笑った。

どっちも同じだわ。アユミは思いながら、

[どっちが柔らかいかな]

アユミは服の上から自分の胸を揉んでみせた。

[今はダメなの?]

[生き延びてお風呂でね。なにより服の上からじゃ全く分からないわよ]

それからアユミは笑顔を消して真面目に言った。

[だから皆して元気に生き延びようね]

シンミリな空気になる前に佐々木がそれを打ち消す。

[男のエロパワーをナメるなよ]

佐々木が言った。

[そんなのイヤ程知ってるわよ]

アユミは声を出して笑った。

肌は寒く、身体は冷たいが心はあったかくなる。

佐々木はアユミをみつめながらコップを掲げた。アユミもコップを持ち上げ乾杯の仕草をした。

佐々木がソリに荷物を載せたり整理をし始める。いつでも移動出来るように。

アユミは車で休むと言い車内に入る。

ユウキも横になっとけ。と佐々木の言葉にユウキは従う。


風と雪は強くならず、でも弱くもならない。


アユミは凄くイヤな予感がした。間に合えばいいが。とにかく寝て体力の回復を。と目を瞑った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ