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ユウキの覗きは収まり、松浦とユウキの仲が確実に深まっていた。

ユウキは松浦ばかり話しかける。松浦も楽しそうだ。余計な悪知恵をつけるのは困りものだが。


[お姉ちゃん。一生のお願いだからオッパイ見せて]

とユウキが頼み込む。間違いなく松浦の入れ知恵だ。ご丁寧に松浦と一緒に見たいと言い出す。

ユウキのお願いのセリフから一秒も満たない時間、アユミはペロッと服をあげてみせた。

松浦が固まる。ユウキは見れなかったらしく、あと一秒だけ。と泣きを入れた。


アユミは、ダメー。とからかい笑う。


つまり生活は安定している。平和の証拠だ。

それに気付いてるのはアユミだけ。

思わずノリで見せた事に少し後悔した。

エスカレートするのが確実だったから。次は触らせてくれ。次は触ってくれ。次は…。

歯止めの言葉を掛けようとしたが、佐々木がユウキ達の味方をした。

[俺にも]と笑いながら言ってきたのだ。

猿が三匹になった。と、アユミはわざと大きくため息を吐き、服を上げて、更に胸をゆすってみせた。

ユウキと松浦は[ありがとうございます]と真顔でお礼を言った。

それが妙におかしくてアユミの笑いは止まらなかった。


外では鉛色の空からボタ雪が降り続き地面を白くしている。頻繁に外を伺うも人間やゾンビの足跡も見当たらない。部屋は暖かく、冬の間の食料も足りる。火事の心配もない。人間関係も良好過ぎる程良好。

このまま復興して以前の生活に戻ってもこのメンバーとはずっと付き合っていきたい。とアユミは思った。






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