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一番先に松浦がヘタる。一時間も歩いてないのにすぐに休憩を取りたがる。

でも後ろからゾンビがゾロゾロとついて来るので休む事は出来ない。

アユミも半年の施設内での生活で鈍った身体がしんどかった。焼けつくような暑さも関係している。

誰も話さず歩き続ける。


[山の上に登ろう]

佐々木が言い出す。急な勾配の山を登ればゾンビから離れられる。


ある程度の高さ。松浦が五分遅れて辿り着く。誰もが汗と土まみれ。佐々木も汗びっしょりだがタフだった。近くに小川が無いかを探しに行った。

松浦は汚れも気にせず横たわる。


佐々木が戻って来て言う。

[無かった。夕方になったら一度戻ってみよう]

セミの声が耳元で鳴ってるかのように、やかましかった。木々の間を風が吹き抜けて心地良い風が通るだけがせめてもの情けだった。

松浦とアユミが頭が痛いと言い出す。脱水症状。

水も食料も無い。佐々木以外が眠り込む。

佐々木は尖らせた木の棒でゾンビを突き刺して数を減らしていく。

手慣れている。手に脱いだシャツを巻きつけ、突き刺しやすい喉や口を狙う。

ゾンビが棒を握るとすぐに折り、残った反対側で違うゾンビの喉元に突き刺す。


夕方になり佐々木は皆を起こし焼却場へ戻る事にした。

もっと火の手があがってると思ったが煙で手前側は大丈夫そうに見える。

煙の中を佐々木が飛び込みハシゴを持ってきて全員屋上へ登る。

ゾンビが見えてくる。佐々木が再び降りて流れてるホースにロープを結び再び登る。ロープをたぐりホースで真っ先にユウキに飲ます。それぞれ浴びるように水を呑み、身体に水を浴びてようやく落ち着いた。既に真っ暗になっていた。オーロラの光が出始めて辺りを薄暗くする。


誰もがグッスリ寝入った。





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