表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/68

.25

屋上。まるで平和な世界に居るかのような快晴の空だった。少し肌寒い分、太陽の日差しが暖かく感じる。

だが下にはゾンビが十数体居て現実に引き戻される。


松浦は全部のゾンビを傷つけて鉄板を引き上げようと思った。ゾンビを裏側におびき寄せようとするが、集まりが悪い。おそらくユウキの存在が邪魔をしている。


なるべく裏側でゾンビをやっつけたい。

だが松浦の思惑とは裏腹に数体しか近寄らない。

[焼却場の鉄板をあげたいんだがゾンビが邪魔なんだよ]

松浦は二人に聞こえるように言った。

[ボウガンがある]佐々木が返事した。


施設内に戻り佐々木は組立式のボウガンを取り出した。

[矢は自転車のスポークがあれば]

壊れてるが自転車は数十台ある。が向こう側の焼却場なんだ。と松浦が答える。

[鉄板をあげたら、後は勝手にゾンビは落ちていく]

松浦は至極簡単な説明を加えた。


夕暮れになり、ゾンビが襲わなくなるのをしっかり見計らってから、鉄板を上げに表に周る。

コテを使い持ち上げるのだが三人でも厳しく、ユウキにも手伝ってもらう。

四人でようやく持ち上がった。後は、向こう側の金具の取り付け。ロープの取り付け。

佐々木が中を覗き驚く。三人の遺体。

佐々木は何か言いだそうだったが、松浦は首を振った。

アユミは焼却炉内に近付こうともしなかった。

松浦はモップでゾンビを次々と焼却炉内に落としていく。

[あとは数日してから燃やす]

松浦は何も言わない佐々木に独り言のように話した。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ