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男は来なかった。廊下を覗いても居ない。廊下の足元にタオルと服と何足かの靴。靴のサイズはバラバラだった。服は男性用だった。ご丁寧にトランクスもあった。


女はタオルを巻いただけで廊下を歩く。この通路は従業員用なのだろう。表へ通じるドアは全て溶接してあった。

勤務表のカード。一枚だけ挟んであった。名前は松浦歩。多分、あの男の名前だろう。と思った。


施設内は静か過ぎる程、静か。女は服を着た。服が無かったら、そのまま男の所へ行こうと思ってた。そしてそのまま抱かれる算段だった。


焦る事はない。


あの男はリュックを触ってなかった。リュックを触ったら分かるように髪の毛を下に挟んでおいた。髪の毛はそのままだった。


タバコを吸いたいが我慢した。

少しでも気を許すとすぐ次の欲が出てくる。

お風呂にはいれた。それで充分だ。

自分に言い聞かす。




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